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営業と簿記 24/n 価値の共作

自分たちの提供する価値を見直した結果、下記のような改善が出来そうな点が見つかりました。
・直接材料費にあたる動物の毛を購入するにあたって材料品質について現状の購入先で問題はないが、仕入れの時の輸送が現状では月に20回あることがわかった。輸送回数を月に5回まで減らすことによって、直接材料費の価格を抑えることが出来る可能性がある。
・直接経費にあたる第三者による品質検査を現状の製造工程の都合上1000箱毎に行っていたが、製造工程を見直すことで1500箱までまとめて品質検査で見てもらえるように改善が出来る。
 上記の内容を達成するためには、社内の改善活動が必要ですが、仕入れ元である動物の毛の生産者や、品質検査をしてくれる第三者企業の協力が必要です。 各企業にとっても優位性が感じられる内容でないと協力はしてもらえません。 営業は協力関係にあるほかの企業やひとは、仕入れ先であるとともにお客さんであるという感覚を持ちます。営業は、自社のみではなくお客さんや協力企業がどんな能力を持っていてどんなことが出来るのかを少しずつ理解しています。そのなかで、自分の会社の出来ることと協力会社の出来ることを考え、あたらしいやり方が出来ることに気がつくことで、自社と協力会社の強みを引き出して、お客さんへ提供する価値をよりよいものへ変化させていくことができます。
提供する価値を向上させることはもちろん社内努力によっても可能ですが、社内だけでは必ず限界が来ますので、自分や自分を取り巻くひとびとの能力をしっかりと把握して、お互いのよさを引き出しあいながら新しい価値を作り上げていくことで、その可能性を広げていけるのではないかと思います。

各企業の協力者との交流会

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