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【バンコク夜歩き】ソイカウボーイのゴーゴーバー

 バンコクに到着しステーキを食べた私は夕食の出費を後悔しながら、夜歩きの予定を考えていた。時間は19時、そう歓楽街へ向かうのだ。

地下鉄(MRT)スクンビット駅近くに宿をとっているので、徒歩で有名な歓楽街の二つ、ソイカウボーイ、ナナプラザに簡単に行くことができた。このふたつの場所にはいわゆるゴーゴーバーが集まっている。

都心の中に混ざり合って歓楽街が存在するのがカオスな感じがして面白い。バンコクはそういう場所なのだと思う。貧富も新旧も善悪もまじりあって存在している。

さて、まずはソイカウボーイへ。
地下鉄スクンビット駅から徒歩1分、近い。

「ソイ」というのはタイ語で**通りという意味なので、ソイカウボーイは細い200mくらいの通りにゴーゴーバーがひしめき合っている。あちこちからダンスミュージックが流れ、騒々しい場所だ。

通りに入れば、ビキニ姿の女性に腕をつかまれ店内に引きずり込まれそうになる。「No No!」といってもなかなか手を放してくれない、これはかなり強引だが慣れないうちは少し刺激的でもある。しかし、人通りが多く密度が濃いソイカウボーイではスリも横行しているので、財布の場所には気を付けよう。

さて、通りを何往復かした私は下調べしておいた人気のゴーゴーバーに入った。かなり緊張したが、最後には好奇心で踏み出すのが私である。(一応ぼったくり的なお店もあるらしいのでお店は調べておいたほうが良い。)

店内に入るとは大音量で流れるダンスミュージック、目の前のステージにはビキニ姿で踊る女性達。想像していた通りの場所だった。緊張していたのとあまりに想像通りだったので驚きはなかった。

ドリンクを注文する。
店員のおばちゃんが女の子を隣によばないか頻繁に尋ねてくる。

ゴーゴーバーは客がステージの女性(ダンサー)を席に呼ぶ事が出来る、ただし女性にドリンクを奢ることが暗黙の了解のようだ。そしてそこから連れ出し料(ペイバー)を支払う事で女性を連れ出す事が出来る。そしてさらにそこからは形式的には自由恋愛(実際は交渉?)でホテルに..というのが流れのようだ。

もちろん女性を席に呼んで一緒に飲むだけでもいいし、なんなら一人で飲んでステージを見ているだけでもいい。

二杯目のコーラを注文した私は場の空気に飲まれ、ぼーっとステージを眺めていた。ダンサーと目があえば笑顔やウインクが飛んでくる。これは「席に呼んでくれ」の合図(営業)である。

もう少し夜歩きを続けたかった私はコーラを飲み干して次の店に向かうことにした。

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