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西野流呼吸法:こころをからだに繋ぐ呼吸法Bodywork 第1章 VI さらに体幹筋群に働きかけ、頭頸部から腰部・脚まで順々にストレッチする 1)~2):左右に連続回転をして脊椎C、Th、L、S領域まで気持ちよく伸展する

西野流呼吸法:こころをからだに繋ぐ呼吸法Bodywork
第1章 VI さらに体幹筋群に働きかけ、頭頸部から腰部・脚まで順々にストレッチする  1)~2):左右に連続回転をして脊椎C、Th、L、S領域まで気持ちよく伸展する

西野流呼吸法基礎は、体幹筋群を意識した足芯呼吸のイメージ巡回から始まり、体幹筋群ストレッチの華輪で脊柱を気持ちよくゆるめる。ここまでだいたい40分ぐらいかかる。

この先は再度、頸椎、脊椎本体、大腿関節などの回転(無辺、辺遙、周衛、巡揺等)。次に上肢を動かして肩甲骨関連の筋肉群をストレッチする3種類の動き(旋遙、旋伸、湧伸)。さらに短く、強い呼吸で4方向に上肢を振る動き(応涯、応天、応響、応地)。最後に丹田の回転(捻遙)と両手(旋転)、両足の動きを添えた歩き(旋遊)まで、もう約20分の「基礎」と呼ばれる稽古が続く。

初心者は、「なぜ頸を回すのが呼吸法?なぜ身体の回旋が呼吸法?」という疑問が沸く。
その答が日本の研究者のお陰で分かってきた(リンクVI Prologue 2;https://note.com/deepbody_nukiwat/n/n55aac7e0c408)。
無意識下で働く、進化の旧い体幹筋群に呼吸運動で働きかけるのである。
西野流呼吸法の魅力は、この無意識下に働く身体を自分の内なる「からだ」として自覚できる点にある。
対気の衝撃は、この無意識下体幹筋群が反応するからこそ「衝撃感」として驚愕することになる。

この一連の基礎的な呼吸法は、体幹筋群に呼吸で働きかけるので、身体はどんどん解けてきて、気持ちがいい。回数を重ねるほど動作自体に抵抗はなくなる。

序でながら、コロナ禍で集合稽古ができなくなり始めた、Zoom呼吸法基礎短縮版(15分程度)は(参加希望は御連絡ください)この西野流呼吸法基礎のエッセンスである。自分の隙間時間でスッキリと自分の体幹をRefreshできる。

1)無辺と辺遙:いつも無意識にやっている首回し-この動作関連のMMCm筋群は何か?

我々はしばしば自然にぐるぐると首を回す。
同じ姿勢をとって緊張や疲れを感じる時などである。

これと同じ動きを今から始めるが、急に首を回すと首筋を痛めることもあるので、注意。
まずイメージを足芯から丹田、背骨に沿って上に上げ、頸椎、百会へと移し、その流れの続きで首を回し始める。

「無辺」の動きは、一元充足の姿勢のまま、左に傾けた首をゆっくり前から右、さらに後、左と回して一周半で右の後に頭を預ける
同じように今度は逆回転で右から左へ頭を戻す。これをゆったり10回程度繰り返す。(リンク:https://www.youtube.com/watch?v=yqglUH70HJ4

次に「辺遙」は顎の先を横向き8の字を書くように回す。
顎の先を回しているが、結局頸椎を回すことになる。従って頸椎に付着する体幹筋群をストレッチで活性化する。
イメージは、顎の先からレーザー光線が出ていて、それで字を書くつもりで。
上から中央方向へ回し、身体の中央を貫いてから後方をめぐってまた前に戻す。
これを繰り返して10回ほど。さらに逆回転で首を同じく10回ほど巡らす。

関連体幹筋群 頭頸部
最長筋(頭・頸・胸)
斜角筋(前・中・後)
板状筋(頭・頸)
頭長筋
頭直筋(前・小後・大後)
頭斜筋(上・下)

2)周衛:首の付け根から大腿の関節まで回す 
- Th(胸椎)、L(腰椎)領域を中心に気持ちよく

丹田に両手を置いた(一元充足)まま行った頸椎の回転が終わったら、その手は両腰に移して、腹は凹ませながら体を前に倒す。このとき大腿や腰椎の関節が音を立てることもある。

腰に両手を置き、息を吐きながら身体を左から右へ螺旋状に前回し始める。
まずは腰の高さで大きく。
次いで臍に両手を添えて、へその高さでゆったり回転。
次はそのわずか上、みぞおちの高さで一回転(腰椎の上部から胸椎の下部)。
次は胸の前、ほぼ肩甲骨の高さで一回転(後ろに凸の胸椎を伸ばす気持ちで)。
さらにその上、首の付け根に両手を置いて一回転。

首まで来ると今度は逆方向へreverse回転させて行く。
首、胸、みぞおち、臍と4カ所に手を添えながら腰まで回転してゆく。

再度そのままの方向で今度は上方向へ回す。
臍、みぞおち、胸、首の付け根へ。
ここで再度reverse方向に回転して順に腰まで。

この背骨回転運動はなかなか人気がある運動である(リンクhttps://www.youtube.com/watch?v=6sILS6uND5Q)。
背骨全体を回転してストレッチするので本当に気持ちが良い。
2回転して腰まで戻ったら、ゆっくりと上半身を起こして三元充足を確認。次の動きへのつなぎを行う。

関連体幹筋群 胸・腹部
肋間筋(内・外)
腹直筋
腹斜筋(内・外)
腹横筋
腰方形筋

関連体幹筋群 脊椎骨、肋骨付着
棘筋(頸、胸)
半棘筋(頭、頸、胸)
回旋筋
多裂筋
鋸筋(上後、下後)
斜角筋(前、中、後)

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