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ポジティブ農業「育てて見えた3つの価値」

こんにちは。デンソーデザインの平賀です。

前回の記事で実際に葉物野菜を育ててみたり、逆に人に育ててもらう実験をしたことを書きましたが、その際いろいろと気がついたことがありました。例えば以下のようなこと

・出来上がる作物を食べること自体はそこまで楽しみではなかった
・むしろ育てる行為、育っていく様子や変化を見ることが楽しかった
・他人の育てているものを観察する行為も楽しかった
・作物がある程度大きくなると、育つ様子を見ることより、住環境に植物があることの気持ちよさに価値を感じた
・嗜好性の高い作物や加工品が収穫できるなら楽しみになる気がする
etc.etc.

これらのことを踏まえると、なんとなく作物を育てることのモチベーションは大きく以下3つの種類に分類でき、育てる作物や育成体験に向き不向きがあるのではと考えています

1. 育成型 : 種や苗の状態から大きく育てることを楽しむ
生育が早く変化量が大きいため成長をより実感することができる葉物野菜などが向いていて、変化を観察したり自分の手が入る余地のある育成体験をしたい。

2. 環境型 : 住環境に緑を取り入れて暮らしの質を高める
維持管理が楽で長生きする観葉植物や季節感を伝えるお花などが向いていて、育成体験は気が向いた時の土いじりや摘花など生活における緑との触れ合いを増やすような作業が重要。

3. 収穫型 : 嗜好性や市場価値が高いものを収穫・加工し対価を得る
作物や加工品がいかに魅力的かが重要で、果物やコーヒーなどの嗜好品や単純に市場価格の高い作物などが向いている反面、自動化などで育成の手間は最小限にした方が良い。

これをもう少し深堀りすることで、作物や育成体験をユーザーさんの性格ごとにマッチングができるかもしれません。
ポジティブ心理学を活用し、幸福度を高めるための農業体験をその人のキャラクターに応じて提案するようなシステム、題してPositive Permacultureです。

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育成型に関しては前回の実験を通じてどんな提供価値が必要か見えてきた部分があるので、今後は環境型や収穫型向けの実験や、キャラクター分析の検討をしながらマッチングの仕組みを詰めて行こうと思います。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。