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打ち上げ花火と彗星

打ち上げ花火が空にのぼっていく様子を見ながら、
「彗星が尾を引いて流れていくみたいだなぁ」
と思った。
一昨年観た『君の名は。』の彗星のイメージにかなりひっぱられているのだけれど。
あの映画で描かれていた彗星の様子はとても綺麗だった。

花火なんて、誰が思いついたのだろうか。
真っ黒な空に、小さく輝く星みたいに、きらきらしたものが作れたら、どんなにきれいだろうと、昔の人は思ったのだろうか。

最初に観てからもう2年経つ。
「なんか映画みたいな~」とふと仕事帰りに思い立って映画館に入り、てきとうに選んだのが『君の名は。』だった。
話題になっているのを知らなくて、上映時間になって中に入ると高校生や大学生とおぼしき子たちでいっぱいでびっくりしたのだった。
あとから、公開初日だったことを知った。

最初に観たときの印象は、
「なんかミュージックビデオみたいだな」
という若干の違和感だったけれど、
今考えてみると、音楽と映画の内容を融合させたような、そんな感じだったなぁ、と。
途中「あぁ、これは単純な入れ替わりの話じゃないな」と気付いてからも、なんとなくラストの予想はついても、でもやっぱり観てしまった。

観た後は、誰かに話したいような、きゅんとするような気持ちでいっぱいだった。
昔、YUIが「恋のはじまり 胸が きゅんとせまくなる」と歌っていたけれど、あの表現は秀逸だと思う。
そんな感じ。

どこか懐かしいような、青々としているような、そんな感想を持ったことをふと、思い出した。

そうやって、いつか感じた感覚はからだのどこかに残り、全く関係のないふとした瞬間に思い出したりするのだろう。

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