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赤ちゃんに会えた日のこと #妊娠の記録

3月吉日、妊娠40週4日目。私はかわいいかわいい女の子のママになった。

壮絶に痛かった誘発分娩の陣痛から、途中、無痛分娩に切り替えていただき、最後は和やかな雰囲気の中で出産。助産師さんが赤ちゃんを取り上げて見せてくれた時、「こんなにかわいい子が私たちの娘なの!」と心の底から喜びが湧き出てきた。

絵に描いたような「オギャー」という元気な産声、夫や産院の先生、助産師さんのあたたかな祝福の声、想像以上に小さな小さな赤ちゃんの姿......。出産直後は産後ハイのせいか、びっくりするくらい冷静だったけれど、現実に戻った今振り返ると、生まれたあの瞬間のことが奇跡のように思えてくる。

産後の処置中、分娩台からお股の方を覗き込んだ時、私のお腹がスカスカになっていることに気がついた。力を入れたお腹のサイドに、腹筋の線がうっすら見える。このお腹の中に本当にあかちゃんがいたんだと思うと、とても神秘的な気持ちになった。

娘の名前は、第一候補で準備していた名前に決めた。生まれてお顔を見て、夫とも「ピッタリ良さそうだね」と。妊娠中はずっと「赤ちゃん」と呼んでいたから、やっと名前をプレゼントできて、まずひとつ肩の荷がおりた。

小さな小さなあんよ

素敵な先生方、助産師さんたちに囲まれて、本当に幸せなお産になった。分娩を担当してくださったのが、マタニティヨガでいろいろ相談にのってくださった助産師さんで、「わが子を取り上げてくれることになったらいいですね」なんて話していたので、現実になったのも嬉しかった。陣痛で辛い時や、無痛に切り替えるか迷った時に、心強い存在だった。スタッフの皆さんには感謝しかない。

出産前、夫との夫婦二人の生活が終わるのが寂しくて仕方なかったけれど、いざ赤ちゃんが生まれたら、3人での生活が楽しみで仕方ない。今は里帰り中で、慣れない育児にてんやわんや余裕のない生活だけれど、早く自宅に戻って、3人で過ごす毎日を今か今かと待ちわびている。その頃に、咲き遅れている桜が残っていて、3人で見に行けたらいいな。

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