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くどい信号機 - 『選択的注意』を意識した実例 +

仕事やその他の日常生活において、貴方は”うっかりミス”をしてしまいがちなタイプですか? --- そのような場合に、あるいは管理者の立場でメンバーを取り仕切るような役割の人において、等、是非とも意識しておきたい事項が『選択的注意』という概念です📖

その「ミス」はそもそも【注意力不足】のせいではなくて、別のところに根本的原因があるのかもしれません🤔

 

 この写真のように、通常の赤・青・黄の三色灯器の下側に、敢えて『止まれ』という電光表示が出る信号機形態になった場所を通りかかったことはありませんか?交差点が連続した所の、手前側の方に設置されている例です。

選択的注意-くどい信号-止まれ

 

 小さな子供にでも「進んではいけない」の意味だとわかる赤信号。それにもかかわらず、付加的に、コストをかけて、こんなことをしているわけです。(幼稚園児等、”赤色”は分かっても文字の方は読めないぞ!と思う点はさておき、)私見としては、当該「補助文字」の有効性はそう高くないと思っているのですが、「さらに文字でも示すことになった理由/判断の根拠」について、多くの人は察しがついているかと思います。

 さらには、これが、『選択的注意』の意味合いを説明するのにうってつけの一例である、ということにも、もう気付きましたでしょうか?

 

◆◈◆◈◆◈◆◈◆◈◆

 

 まずは、設置場所についての”おさらい”をします。

 ある交差点の向こうわずか数十メートルの間隔で次の交差点があり、いずれも信号機付きで連続しているものの、「双方が青」の状態にならないような場所、です。最も危険なのが、【向こう側の遠い方】が青(もしくは、この現場のような矢印信号)で進行可になっているのに、【手前側】が赤のケースです。それを見落として交差点に進入してはいけません🚫

 

 このような場所でよく見られる対応策は、『視覚制限型信号灯器』の(振替)設置です。信号機に一般的な形状よりも筒状に近いフード(覆い)が付けられたりその他の特殊な加工をしたりして、誤認のないよう工夫されています。

くどい信号-視覚制限0

 <👆の写真の『視覚制限型』>は遠い方の信号機に対して施され、そのすぐ近くまで行かないと青であることが認識されないように制限をかけているのです。

 そのような信号機と似た役割を持つ、とされているのが、当該『注意文字の表示』なのでしょう。ただしこちら<見出し写真の”止まれ”の方>は手前側の信号機に付けられます。

 

◆二種類の”対処”に共通する、土台となる考え方は、《『選択的注意』という特性を意識した備え》です。
~併せて、上述したように「どちらの灯器に施されるか」は互いに異なる、との点にも注目です👀

 点灯色にかかわらず、信号機に対しては注意を払うのが基本です。もし、遠くの方の青信号が目に入り、『選択的注意』によりそちらに意識が向いてしまうと・・・。手前側の赤信号が見えなくなるのです。

これは決して他人事ではなく、誰にでも充分に起こり得る事態なのです⚠

 

 この写真の例では、手前の信号がたとえ赤であっても「それを見落とす可能性があるから」との考えで、『止まれ』という文字の表示をも重ねることで強調し、”うっかり通過”を抑止しようとしている。そういうデザインなわけですね💡

 

さて、貴方は惑わされずに瞬時に気付けますか?

 

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※《選択的注意②》としての再掲記事でした📖

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