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「仕事を失う」ことを望ましいと思うデザイン《後編》

 前稿から続きます📖
 「会社勤めの人が解雇される」という意味ではなくて

望ましいとは言えない現状のせいで生じる(成立する)職務、もしその不適合な状況が解消されればそもそもその〔仕事〕が不要となる

という捉え方の話。
 ”当事者”つまり従事者本人から示された例として『戦場カメラマン』や『(予防医療に注力している)医師』を挙げました。

 【仕事の本質】とひと言で書いても多様性がありますが、上記からの流れで、「社会(や企業)のために自分のやるべきこと/課題」という命題に注目するとどうでしょうか。
 もし本当に「望ましい状態」になれば、職種や”業”として成立しなかったり、より少ない従事者数で済んだり、というシナリオになります。
 営利企業であればなおさら(非営利の公共団体でも同じく…)、労働力というinputをより少なくして〔成果〕というoutputを極大化することへの追求や執着を忘れていては成立/存続しない、とは言わずもがな、というところですね。

 

 そんな中で、もし貴方が賃金労働者である場合。もちろんその職種次第で事情は様々なのですが、その〔仕事〕はどのような意義があるでしょうか?

 他の人では代替できないような要素を生み出せていますか?
 あるいは、今回のテーマとして触れているように「もし今よりも理想的な体系・環境になれば不要なのに…(=でも現状では不可欠で貢献度大💪)」と一種のジレンマを伴うようなessentialな役割を果たせていますか?

 

 当方は、いわゆる『業務改善』を本職としています。
 つまりは、主に事務仕事において、他部署で発生しているムダを省いて成果を極大化しようと、《あらゆる業務動線をデザインし直す》という役割です。IT化とかDX化とか呼ばれているものと容易く重ねる人が多いですが、本質が異なります。技術や知識でもって施す類ではなく、根本的な合理化全般です。

 これがもし、【対象者の発想力が同等レベルにまで達した場合には、当方の”出番”や役割が無くなっていく】わけですが、あいにく一向に成長はみられず、小手先の「できているつもり」止まりであったりと、土台マインドそのものの進化がもたらされないために、目を離した隙に元の木阿弥になったりするのです。
 そのような実状・特性からも、半永久的に「無くなることがない」ものを天職にしたのだ…と、つくづく思うのです😅

 

 改善思想における伸長がみられない致命的な要因は、「各人の評価力」にあるのだと考えています。
 自身には無かったモノゴトの捉え方や「あぁ、これだけで上手くいくのか!」という着眼点の発見により、業務改善の本質への”気付き”があればよいのですが、実状は「導入されたExcelツールやその他汎用ソフトの機能」に対する所感に占められ『○○さんが作ってくれた』の方にばかり評価・感嘆が向いてしまう・・・そこじゃない、のですが(~_~;)

 『ツールを作ってくれた』『ツールを使わせてもらっている』の代わりに
・『それまで気付かずに行なっていた業務をデザインしなおしてくれた』
・『特別なスキルではなくモノゴトの捉え方次第で合理化が実現する』
・『何が大切か、気付きのきっかけをくれた』

--- そのようなレスポンスができるような対象者であれば、以後の品質維持の期待が高まるし、「また別の事案も」という好循環へと繋がります。そして、

これらの言葉はつまり「本質を分かってくれている」という”手応え”として感じる

ので、より精良なアイデアが内から湧いてくる原動力となるのです👍


ということで、松下友香さんの👇の企画を意識した形で掲載致しました🙇

 

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