努力1

数字偏重③ - 通知表5段階評価の意義と本質

学業成績評価軸として長年主流となっている【偏差値】について、シリーズ前回の稿で独自考察しました。
多くの人が注目して『デファクトスタンダード』化、つまり絶対的地位を有している点に対する不安感というか、本質思考的な見方に少し”寄せる”だけで、事情が変わることもあるのでは?という提起動機でしたが、それの続編としての表題です📖

 主に中学校の学期ごとの成績/通知表って、5段階での表現が多いように思います。これが〔絶対評価〕なのか〔相対評価〕なのかという議論は昔からありますが、本稿ではそこが主眼ではないので、一旦〔相対評価〕との想定で進めます。

 中間テスト・期末テスト・小テストの結果や、宿題の提出、授業態度などから総合的に評定されているものだと想像しますが、そのポイントが上位であれば、"5"をもらえる。その点は皆さんご存知の通りです。

 

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 はるか昔のことですが、当方が中高生の頃。真面目に勉学に取り組んでいたものの、通知票/通信簿の評定はそれほど良くはなかった印象があります。端的に言えば、"5"はあまり取れなかった。
 そのことはつまり、客観的に見れば「とりわけ上位の成績ではない」ことを意味します。紛れもない事実なのですけれどね💦

 この昔話で何を言いたいのかというと、「5段階で区切るなんて、荒っぽくない?」という、一種の僻みのような、【成績の付け方】に対する不満だったような気がします。当時は《入試当日の得点水準に”勝るとも劣らない”ほど『内申点』 - 三年間の評定の総合値 が重要》と脅かされていた時代でしたから、独特の不満や不安があったことは否定できません。

 そのように、弱めに疑問視したまま、受験期を通り過ぎで社会人になり、気にも留めなくなっていました。

 

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 が、「"5"がもらえない」ことをきっかけに、通知票という既成の成績評価方式に『違和感』を抱いていた頃から約30年後。再び類似事案に触れることになったのです!
 ただし今度は、当時抱えていた”やっかみ”にも似た心情とは異なった別のものになっていたのでした。もちろん、【5段階評価】という仕組み・体制に対して、です。


 努力家である中学一年の息子。二学期の成績が伸長しました⤴
※ここは敢えて一学期部分を目隠しします

画像2

 必ずしも定期テストの結果(個人平均点/単科とも)がトップクラスであったと言えないにもかかわらず、これほどまで"5"が並ぶということは、そのほとんどが「限りなく"4"に近い、ギリギリの"5"であるかもしれない」という《潜在的要件》をきちんと受け止めておくべき。その点が無視できないと感じるに至りました。
 努力した結果ですので、親としてもちろん褒めるのですが。

 それから、上記とは逆の側面がありますよね。
 「結果」として示された数字ばかりを見て、叱ったり発破をかけたりするのではなく、やはりプロセスや学習姿勢等、本質を見て評価しなければならない --- つまりこの例では、次期に"4"ばかりになったからといって大差が無いのかも知れない・・・と、認識を新たにしたのでした💡

 【限りなく"4"に近い"5"】と【限りなく"5"に近い"4"】とは紙一重じゃないですか。さらにそれが多科目に渡って並ぶと、数字偏重な捉え方ばかりする人にはすごく大きな差となり、本質が見えていない事態となる…
 気を付けておきたいものですね⚠


100点満点のテストの得点だけじゃ、真の力量は分からない
偏差値尺度になったからと言って、母集団の顔触れを意識しないと結局はファジーな指標基準でしかない ※前編②
◆かといって、言語表現での評価も難しいし、
◆ましてや、単に【合否】に二分するだけの入学試験や英検などの資格試験なんぞはもっと酷ではないか! ⇒TOEIC等のスコア制に賛成✋

という感想は、ずっと続きそうです…


+++ ALL 5 ではないところがまたニクイ🤔
もしそこまで到達してしまうと、次はもう下がるのみ。

陽明門逆さ柱

☝日光東照宮の陽明門に見られる逆柱:『建物は完成と同時に崩壊が始まる』と捉えて敢えて「未完成」に --- 
の話にも似ていて、【「ピーク」という言葉はむしろマイナスイメージだ!】との見方は、当方からの提起例です
⇒後日upします


☟ちよこ さんの記事を拝見して、着想した記事でした✍


*** シリーズ前作のご紹介🙇 ***

 

*** 教育関連で好評頂いている稿のご紹介🙇 *** 

 

 

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