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二人称のデザイン - ”お前”という歌詞 +

・学校で、あだ名禁止
・生徒を名前で呼ぶときに、『○○くん』とせずに共通の『○○さん』に切り替え/統一化されてきている…

 その辺りのごくありふれた議論については枚挙に暇がありませんね💦
 他方の、『二人称代名詞』について✍

 

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 数年前になるのでしょうか、表題語句とイメージ画像とで想起される、かつて少し議論が湧いた例を記憶されている方もおられるでしょうか。

 プロ野球⚾の試合中、主に自陣が攻撃中に声を発して応援する📢ような場面です。※無論、今シーズンも静かなスタンドですが🙊
 ”鳴り物”の楽器🎺を使うこともしばしばありますが、声援を上げて、”歌”🎼として盛り上げる手法が定番です。チームメンバーそれぞれ個別に作ったり、既存の楽曲に歌詞をつけたり(≒替えたり)して、バッター選手を鼓舞するようなシーンは、実際に球場で観戦したことが無い人でもテレビで観たことがあり、ほとんどの人がイメージしやすいのではないでしょうか。

 皆で声を揃える応援と言えば、昔ながらのフレーズの例だと、「かっとばせ~、◯◯!」のように、選手の名前を呼び捨てで叫んだりするのが定石です。そのような〔歌詞〕の中に、「”お前”という二人称が含まれることが少なからずある」という実態なのですが、その是非について、(今更ながら?)にわかに取り沙汰されことがありました。すなわちそれは、【選手は”お前”呼ばわりされて気分が良くないであろう】や【子供に、選手に対して”お前”と言わせてよいものか】という見方です。
 実際に、その流れを受けて、歌詞にその言葉が含まれる応援歌を自粛する例が見られました。

 その際の報道では、『”お前”と言われるよりは名前の方がいい』という意図の発言をした現役監督が『”お前”はやめろ』と指摘した(と採り上げられた)ことが発端となったようです。メディアによって拡大報道され、発言の意図とは異なる膨張が起き、さらに別の人が持論を展開し、好き勝手な批判が飛び交うなど、事態は複雑化していった結果の一つとして、応援歌を自粛するにまで至ったことは、前出の監督にとっても不本意な顛末であるとのこと。
 
 第三者の立場で、『”お前”はよくない』との評価を下す、というのがが引っ掛かりポイントなのかもしれません。
 つまり

「自分が言われたわけでもないのに…」

という話。

 波紋が大きく、あらぬ方向へと展開する【本質不在の議論暴走】は他の事例でも散見されますね。自分はアスリートでもないのにその気苦労を知っているかのような同調例も含め・・・
※今回のは「子供に言わすのはよくない」との観点があるようです

*** 懸案そのものを受け売りでここでも議論展開しようとする主旨ではありません ***

 

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 恥ずかしながら、「'”お前”と言うな👊」と、指された本人から差し込まれた経験が当方にはあるのですが、正直「失言した」という自責の念には至りませんでした。
 礼儀をわきまえるべき場面でない限り、ごく一般的な(同等立場の者に対する)二人称であると思っているからです。もちろん「言われた相手がどう思うか/嫌な気持ちにならないか」を軸に評価すべきところではありますが、キリが無いように思います( ˘ω˘ )

 
 
 という理由の一つとして。主に関西で、でしょうか。二人称で用いる方言として、”自分”という言い回し/用法があります。当方はこれが「嫌い」です。”お前”と言われるよりも気分を害します⤵

 しかし地元では「親しみを込めた言い方」と受け止める/使う人が少なくありません。『こんな二人称は撲滅すべき』と言い出す人がいますでしょうか?

 

 二つ目の理由としては、慣用的な表現には、明確な線引きが無いというところです。

 同じく二人称で”貴様 - キサマ - ”というものがありますね。99%以上の人が、相手を蔑んだ呼び方なのだと捉えていることでしょう。
 でも、この語、『貴(とうと)い』『様』ですよ?字面からして尊敬が込められているとしか思えないのですが😇
 実際に江戸時代にまで遡れば”文字通り”の敬語寄りの語法だったようです。「言葉の変化」で現在のニュアンスになっただけ📖

 現代の慣例に基づくからこそ、言われた本人は「”貴様”とは何事ぞ!」と思うわけですが、純粋に字面を受け止めた人からすると(知識の浅さを脇に置いておけば)、悪い言葉であるとは言い切れないわけです。

 

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 『せいぜい頑張って』と言われたら、ちょっと嫌な気分寄りになる人の方が多数派でしょうが、『せいぜい』の意味は、【力の及ぶ限り/できるだけ】なのですからね!
 【まぁダメ元で】風の意味は含まれていないので、不適切でも侮辱でもないわけです☝


+++ 報道の中で、『近頃の少年野球などでは、自陣を鼓舞するような応援(歌)はよいけれど、相手を侮辱するような類は審判から指導する』という指針にあるとのこと。当方が少年野球をしていた時代を想起すると、「ピッチャー、ビビッてる!」とかいうセリフの歌がありました~(;´∀`)

 

 あと、冒頭では学校における『○○くん』付けが出ましたが、当方は、職場の後輩に対しては『○○さん』を徹底してきました。
 一社会人としての尊重・敬意の表わし方の1つだと思っています。~言い換えると、”君”呼ばわりする上職者には尊敬の念を弱める一因となる🥴

 

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