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デザイナーの私が「内省」の資質で困ったこととその対処法🤔💭

こちらの記事の「内省の資質とデザイン業務」をテーマにするの面白いなと思ったので、私も自分なりに考えて書いてみることにしました。

上記のnoteの筆者と同じく、私もデザイナーで、ストレングス・ファインダーの1位が「内省」です。


私の上位5つ「1.内省 2.収集心 3.学習欲 4.達成欲 5.自我」

※現在は名称が「クリフトンストレングス」になっていますが、ストレングス・ファインダーの方が認知度が高いので、この記事ではストレングス・ファインダーと呼びます。

この「内省」の資質は、自分ひとりであれば何も問題ないのですが、昨今デザイナーは業務の範囲が広がり、コミュニケーションの量も増えてきたので裏目に出てしまうことも多くなってきました。

私がこれから挙げる内容は具体的なデザイン業務という感じではないのですが、内省の資質に困りつつも自分なりに対策を講じてきたので、私自身の経験を振り返りつつ、自分も似たような感じだなという方の何かヒントになれば嬉しいです!

そもそも「内省」とは?

ストレングス・ファインダーでは、「内省」を下記のように定義しています。

「内省」の定義
「内省」の資質が高い人は、知的な活動に多くの時間を費やします。内省的で、知的な議論が好きです。

クリフトンストレングスの資質「内省®」の紹介より

さらに、上記の引用元の説明文を端的にまとめると、
・考えるのが好き(頭脳活動を好む)
・考える内容には影響しない資質
・何に集中して考えるかは他の資質によって異なる
・自分の考えを様々な方向から捉えるのが好き
・思考が内側に向かう(自分とじっくり向き合う時間が必要)
といった感じです。

翻訳で「好き」と表現しているように、あくまでもその人の傾向というのがポイントで、その傾向が日常生活や仕事にどう関わってくるのか、人によって変わってくるということを意味していると私は解釈しています。

なので、ここからお話するのはあくまでもこの「内省」の資質を持っているデザイナーの、“私(スズキアユミ)の場合”になるということを念頭に置いて頂けるとよいかと思います!


内省の資質で起きる「困ったこと」

(1)ディスカッション時にメンバーを混乱させることがよくある

❓🙍🙍‍♂️🙍‍♀️❓

デザイナーとして手を動かすだけでなく、昨今ではプロジェクトメンバーとアイデアや改善策などを一緒に考えることが多くなってきました。ディスカッションはとても熱量のある工程で楽しいですが、一方で、私の発言でメンバーが頭を抱えてしまうことがよく起きていました。

<🤔なぜ?>
『相手には脈略のない話に聞こえてしまう』
頭の中でだいぶ熟考してから発言をするため(考えるのが好き/自分の内側に向かう/様々な方向から捉えて考えるので)、私の発言が相手には唐突な話として聞こえてしまうことがあります。
要因に気づけていないときは、自分の中では非常に納得感があって発言しているので、なぜ相手を混乱させているのか不思議に思っていました…。

<📝私の対処法>
『その場で自分の内省が始まらないようにする』
メンバーに事前に議題を共有してもらい、内省を終わらせておくといいです。なので考える時間も必要なので、議題の共有も直前だと意味がありません。(遅くても1時間前にはお願いしたいところ🥺)
内省したのを手元で簡単にまとめておいて、ディスカッションがその流れになってきたらそこから引っ張り出して発言します。


(2)ミーティングの内容に集中できなくなる

💭💭🤔💭💭

「内省」の資質を持っているとミーティングにちゃんと集中できるように思えるかもしれませんが、じつはその逆で、最初に「考える内容には影響しない資質」「何に集中して考えるかは他の資質によって異なる」と挙げたように、考える対象がそれてしまうと全くミーティングに集中できない事態が起こります。

<🤔なぜ?>
『気になることがあると“ひとり内省会”が始まる』
ミーティング中に話を理解できなかったり腑に落ちないことがあると、ミーティングの最中に関わらず、ひとり内省会=自分の頭の中で考える会が始まってしまいます。そうすると何が起きるというと、それ以降のミーティングの内容が全く頭に入ってこなくなってくるんですね。悪く言うと、話を聞いていない人になります…。本人は全く悪気はありません…。むしろ、とても真面目にミーティングの内容を考えようとしています。

<📝私の対処法>
『気になったら手元のメモにすぐ書き出す(吐き出す)』
必ず手元にメモ帳を用意しておきます。そして、ミーティングで何か気になったことがあったら、すぐにそこに書き出してミーティングへ意識が戻るようにしています。一回、このように何かに吐き出しておくことで、“ひとまず横に置いておく”というのが出来るんですね。

ミーティング時の内省はすぐに質問が出来ないという場合にもよく起きるので、手元にメモしておくと、相手の話の区切りがついてから質問をしたり、あとで自分で調べたりすることができるので、ミーティングに落ち着いて参加できるメリットもあります。

メモするものはPCもありますが、私はあえてPCと一緒にアナログのメモ帳を使っていることが多いです。これはリモートでも変わらず。
デジタルなメモと違って、ページの空間を使ってグルーピングが出来たり、線を引いてつなぎ合わせたり、印をつけたりなど、自分の思考の流れをさっと吐き出すのに私は相性が良いといった感じです。


(3)相手のテキストメッセージの意図を考え過ぎる

📝🧐💭

リモートワークになって、よりテキストでのコミュニケーションが増えてきました。一方で、お互いになかなかテキストだけで説明しづらかったり、別の捉え方をしてしまったりと、内省の資質を持っていると考え過ぎになってしまうことも。

<🤔なぜ?>
『相手のメッセージを様々な角度から深読みしてしまう』
内省の資質は「自分の考えを様々な方向から捉えるのが好き」なので、相手のメッセージを自分の中でどう考えて解釈するか、そして何通りも解釈ができてしまう内容だと、この内容はどう捉えるのが正解だろうかと自分の中で内省会が始まってしまいます。(そして私の場合はネガティブな思考も強いので、悪い方向に捉えがちです…。)

結果的に、返信が遅くなったり、長文で返してしまったり、裏を読みすぎて思い違いをしてしまったりと苦戦する場面も多くなります。

<📝私の対処法>
『内省が始まる前に理解できない・意図がつかめないことを正直に伝える』
気づいたら内省が始まっているので毎回実行するのが難しいこともあるのですが、「うーん、これちょっとわからないなぁ」と感じたら相手にすぐ聞くように努力しています。

内省の資質というより、自分が「わからない」という状態を相手に伝えるのは人によってはプライドが邪魔するかもしれませんし、相手に申し訳ないなという気持ちもあるかもしれません。
私は最近は「お互い様だからしょうがない〜♪」と自分に言い聞かせることでだいぶ気持ちが楽になってます。

『音声チャットを使う』
テキストのメッセージに頼りすぎないようにすると言った方がいいかもしれません。内省する際にこうやってnoteで書いているように文章で綴るのはとても相性のいい手法なのですが、相手がいてタスクやプロジェクトなど期限のあるものは内省に使う時間は厄介になることもあるので、自分の内省を止めるという意味でも相手と会話した方がスムーズに進むことがよくあります。

『夜遅くに返信しない』
内省はひとりで考える環境があるとぐんぐん進みます。なので、夜の静かな時間は内省するのに最適なので、思考がひとり歩きしてしまいがちです。万一、気になったテキストメッセージが目に入ってしまっても、とりあえず自分の手元で書くだけ書いて(吐き出さないとそれはそれで眠れなくなるので)、実際に返信はしません。


最後に、内省の資質と付き合う共通点

さて、ここまで私の内省にお付き合い頂きありがとうございました😂
こうやって書き出してみると、共通しているなと感じたのは、滝のように溢れ出て脳内を流れていく内省の資質を上手く外へ逃してあげたり、意図的にストップをかけてあげたりすることで私は対処しているようです。

一方で、内省の資質を邪険に扱うのではなく、私にとってはこうやってnoteに書き出しているようにたっぷり内省に費やすのもとても大切にしたい時間です。この時間があるからこそ、脳内がクリアになって次の自分へ進む糸口がみえてきたり、単に癒やされたり励まされたりもします。

そして、何よりデザイナーとしてこの資質があることで、奥深いデザインの探求が楽しめていると思っています。これからもいろいろ出てくる内省による旅が楽しみです!

最後まで読んで頂きありがとうございます。頂いたサポートは私の癒やし担当、愛猫シャーロックの胃袋にしっかりおさめます!