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読書MEMO 11/12「僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?」 ②読了

こんにちは!今日は水曜ではありませんが、休みの日に読了したので番外編としてお届けします。

1. 今日読んだ本

『僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?』
・著者:木暮太一
・出版:星海社新書
http://amzn.to/2i7FNbm

2. 今日読んだページ:全ページ

【要点】
前回(https://note.mu/designmemo/n/nee291414b5ef )から本を入手することができたので、改めて最初からすべて読みました。

私たちの給料はどうやって決まっているのか?の根本的な部分を知ることができます。
著者が大学の頃に出会ったという『資本論』と『金持ち父さん貧乏父さん』から、現代の資本主義経済の仕組みをわかりやすく説明されています。資本主義という言葉が出てくると、少し難しく感じるかもしれませんが、私のように経済学などから無縁だった人にむしろ読んで欲しい一冊となっています。

いま自分が住んでいる世界の「正体」を知ることになります。

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【感想・意見】
すべてを読み終えて、私は今、
「コース料理で途中まで本当に最高だったのに、最後のデザートが口に合わなくて消化不良を起こした」
という気分になっています。消化不良状態から抜け出すために、別のnoteにつらつらと書いたので、ここでは第1章〜第5章までの感想です。

まず、本書は「正体」を知った上で考える“キッカケ”をくれる本です。
そういう意味ではとても良い本でした。

日本社会の資本主義という仕組みからとても納得感のある説明で、
今までふわっとしていた部分をクリアにしてもらえたので、「働き方」で思い悩んでいた私もこれからしっかりと考えていくことができそうです。

と、ここまでは第1章〜第5章までの感想です。
最終章である第6章が、いわゆる著者の考えにあたる章になるのですが、もやもやしたので下記のnoteに書き出しました。
https://note.mu/designmemo/n/nef7a8220c95e

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【本の中で気になった言葉】

”再生産コスト” P41
”「使用価値」と「価値」” P47(P51に図説)

🤔デザイン思考やUXは言わば「使用価値」を考えること?資本主義での「価値」と尺度が違う。だから、なかなかお金にならない…?

“商品の「価値」の大きさは、「社会一般的にかかる平均労力」で決まる” P56
“一般的に商品の値段を決めると思われている、その商品の「品質(「おいしい/まずい」「軽くて持ち運びに便利」「壊れやすい」など)や「有益性がどの程度か」は、あくまでも付加的要素なのです。” P63
“労働力も「商品」である” P66
「労働力の再生産」
「労働力の価値」
:明日も同じ仕事をするために必要なものの価値の合計 P68
:準備にかかった労力も含まれる P81
“2倍の利益をもたらしている人は「引く手あまた」なので、「需要と供給の関係」から給料が上がっているだけなのです。” P72
“給料が「必要経費分」だから” P96

🤔たしかに仕事がきつければ、明日も仕事をするために心身のメンテナンス費が発生する。

“労働者に自分の給料以上の「価値」を生み出させることによって、はじめて「剰余価値」というものが生まれるのです。” P103
“労働者の労働は2種類に分けられて、
①自分のために「給料分の価値」を生み出す労働
②資本家のために「剰余価値」を生み出す労働
とがあるのです。” P115
総労働時間=必要労働時間+剰余労働時間 P116

🤔そうか、残業たくさんしてる人は会社にとっては剰余価値が高いのか!だから、残業してる人がすごいみたいな。

“これは、「特別」だったものが「社会平均」になるということです。資本主義経済では、このような競争は必然です。誰もこの流れは止められません。” P132
“「経済構造的『囚人のジレンマ』」” P142
“「労働力という商品」を、どうすれば高く買ってもらえるのか?” P153
“「使用価値」があるから、買ってしまう。しかし、「価値」がないから、納得感はない。それが「ぼったくり」なのです。” P160
“労働者であるわたしたちは、まずは高い使用価値ではなく、高い価値を持たなければならないのです。順番を間違えてはいけません。” P166
“昇給から得られる満足感が「慣れ」によってなくなったあとも、労力だけではずっと残り続けるということです。” P202
働き方のポイント
① 世間相場よりもストレスを感じない仕事を選ぶ P220
② まず「積み上げ」によって土台を作り、その土台の上でジャンプする P232
③ 労働力を「消費」するのではなく「投資」する P241
④ 長期的な資産を作る仕事を選ぶ P245
⑤ 過去からの「積み上げ」ができる仕事(職種)を選ぶ P256
⑥ 変化のスピードが遅い業界・職種をあえて選ぶ P264
⑦ 賞味期限が長く、身につけるのが大変で、高い使用価値のある知識・経験をコツコツ積み上げる
⑧ PLだけではなく、BSも考えて働く(=BS思考) P286

P226〜227
「仕事の楽しむ」という話しはすごく納得

“「労働力の価値を使って稼ぐ」" P230
“労働力の価値には知識や経験、スキルなど、自分が「積み上げてきたもの」も反映されます。それらが、給料の「土台」になるのです。” P230

🤔少し前に話題になっていた、エンジニアが勤務外に勉強しなければならないのか否かの話しを思い出す。

“その仕事に必要な知識、技術、経験を地道に積み上げて、他の人が同じことを身につけようとすると長い時間と費用がかかるような「資産」を身につけるのです。”
“過去に作り上げた土台を使って、現在の仕事を行うのです。”
P254
“仕事のやり方や知識、技術がどんどん移り変わるような職種では、「過去の積み上げ」が評価されにくい” P254
“「資産を作る仕事を、今日はどれだけやったか?」” P287
“「ひとは、1年でできることを過大評価し、10年でできることを過小評価する」” P289

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