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占い師と心理療法士に共通している3つの対話効果 しかし役割は明確に異なる

こんばんは、詳細を話す占い師コタです。
毎日投稿実施中(投稿時間はランダム)。

本記事は、配信活動やリピーターの少ない占い師にぜひ読んでいただきたい内容です。

まず最初に注意事項としてお伝えしますが、占い師が心理療法士の真似事をしてはいけません。

科学とスピリチュアルのどちらが優れているかという問題ではなく、心理療法士は倫理観を含めた厳格な教育と訓練を受けています。

一方で占い師は、経験と直感に基づいて判断しますので、自己流の域を出ません。

変な正義感や勘違いをして、占い師の領分を脱しないように注意してください。




1.自己反映

ざっくり言うと、人は自分の気持ちや行動などについて話すことで、頭の中が整理されて自己理解を深めるということです。

私がいつも話していることですね。

皆さんは、深く考えようと思って考えると、雑念や感情が邪魔してまともに考えられないことはありませんか?

無言で頭の中を整理するのって、意外に難しいものです。

何を考えればいいのかも分からない人も多いと思いますが、適切な会話を引き出してくれる相手がいると、より鮮明化させられます。


特に占いは、予想外の話題を引き出したり、関連性があるわけがないという強い先入観から、辿り着きにくい原因を引き出したりすらあります。

これは私の実体験で、とある相談者さんが、職場のイベントに乗じて売上を向上させたいと相談にきました。

その占い結果が、『最近喧嘩した友人と仲直りしよう』でした。

別に友人と協力するイベントではないですし、売上は個人の力。
もちろん、相談時に友人と喧嘩したなんて伝えられていません。

なんで急にその話が出てきたんだとだいぶ驚かれましたが、その根拠もお伝えしたところ、思うところがあったようでした。

その後、友人と仲直りしてイベントを終えた後、「先に仲直りして良かったです。仲直りの仕方もアドバイス通りにやったらすぐにできました」というご報告をいただきました。

思い当たる体験がこの件しかなかったので、本記事とは軸が異なる例で申し訳ないのですが、占いはこのような斜め上からの指摘が起こります。

占いならではですよね。




2.問題解決

先ほどの部分と被る点でもありますが、今まで気づいていなかった視点から解決策に繋がることがあります。

状況の改善は意外にも些細なきっかけであることが多く、客観的な視点が求められます。

第三者が関わることで、自分では気づけない解決策や問題点が露見するのです。

また、自分でもそうしなければならないと分かってはいても、感情的に認められないことも往々にしてあります。

それを第三者が指摘することで、背中を押される結果になるわけです。

ただし、その解決方法が相談者の現状に見合っているのか、具体的な方法が精神面で則しているのかは心理療法士のほうに一日の長があります。

心理療法士は共に具体的な方法を模索しますが、占い師は材料だけを与えて、実行の可否や具体的な手段は本人に委ねます

具体的な手段というのは、本人の視点でしか分かり得ないこと。

占い師はあらすじしか分からず、本編を知るのは本人のみです。

占い師はこの点を間違えてはいけません。




3.心の安定

溜まっている感情は、吐き出すことで解消、または軽減されます。

悩みを話すこと自体に意味があり、他者から理解や共感を感じることで心の安定に繋がるのです。

ただし、これは私の考えですが、占い師は愚痴を聞く立場ではなく、悩みを聞いて占いでアドバイスをする立場です。

愚痴を一方的に話してストレス発散をするなら、他の人にしてください。

なぜならこれだけを目的に来られる相談者は、大半が現状を変えたいという行動に反映される意思がありません。

何度か繰り返すことで、顧客に繋がるケースはあるかもしれませんが……

そしてこの行為は、一時的な安定にしかなりません。


一般的に愚痴を吐き出す行為は、素をさらけ出せる友人が対象として好ましいです。

しかし相談者の大半はそのような友人がおらず、それゆえに話しやすい占い師を求める傾向にあります(カウンセリングは約1万円かかりますし)。

力になっているつもりにならず、突き放すことも占い師に必要なことだと私は思っています。

結局、どれだけ周りがお膳立てをして手を差し伸べたところで、本人が意思を持って行動しなければ何も変えられません。

心理療法士であれば、本人に意思を持たせるところまでがセットですけど、占い師の役割ではないのです。



では、占い師が悩んでいる相談者に寄り添うことはそれほどまでに悪いことなのか? という疑問について解説します。

逆の立場で考えてみましょう。

占いができる心理療法士が、占いを使って励ましたとします。

するとその相談者は、心理療法士に占いをしてほしくて来診されます。

これに意味があるでしょうか?

もちろんきちんとした心理療法士なら、占いと本職の区別をしっかりとつけるでしょう。

今のはあくまで分かりやすい例です。

しかし占い師が占いをせずに寄り添う行為は、これに近いものがあります。

しかも占いができる心理療法士と違い、寄り添うための知識や区別がつけられません。


なら、カウンセリングができる占い師ならどうかという場合ですが、占いをメインに使っていない時点で、占い師の役割を失っています。

愚痴を聞いて共感するのは、占いではありませんからね。




4.明確に異なるのが対話後

心理療法士は対話した後、改善の可否やプロセスの追求など、自ら進行を追求します。

しかし占い師は材料を与えるだけで、その後を追求することはありません(リピーターはまた別の話)。

また、心理療法士が扱う悩みは根幹の大きな悩みであり、占い師は道中に散らばる一つ一つの壁(障害)です。

占いは(一つの悩みに関して)一度で必要な材料を与えるだけで十分なのに対し、カウンセリングは年単位で行うものです。


相手から愚痴を吐き出しに来たから対応するのではありません。

定期的に経過を観察するのです。

寄り添っているだけの占い師は、ここまでしていますか?


誤解のないように言っておきますが、寄り添うことが悪いと言っているのではありません。

私だって寄り添いますし、共感もします。

寄り添うだけの心理療法士の真似事をするべきではないと言っているのです。

さすがにカウンセリングを意識しているとは思っていませんが。

結局寄り添っているだけの占い師は、占いとしてもカウンセリングとしても中途半端なんですよ。



私の配信にも、愚痴を言いたいだけの人。
占い後も悩みを言うだけで、「(無料で)占いましょうか?」の言葉を待っている人がたくさんきます。

全て塩対応で突き放します。

リスナーとしてきてくれているのか、愚痴を吐き出したいだけできているのかは分かります。

冷たいと思いますか?

でも友達でもない人に(下心なく)タダでそこまでするのって、逆に意味が分からなくないですか?

気づいたら負のエネルギーにやられて、自分が参ってしまいますよ。

占い師が辞める金銭面を除く理由の多くは、メンタルの疲弊です。

自分の身を守るためにも、立場と役目をハッキリとさせる必要があるんです。


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