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【海外ハイキング2】世界一の日帰りハイキングへ 秘境 ケルスー湖 + コクキヤ渓谷の歩き方 @キルギスタン

イントロ

こんにちは。

本記事では、
ケルスー湖 + コクキヤ渓谷のハイキングについての記事です。
具体的には、
ケルスー湖 + コクキヤ渓谷の紹介と、
ハイキングのコースタイムや難易度、
装備、実際の行程などを紹介しようと思います。
ハイキングをやってみたい
読者さんの参考になればと思います。

今まで、
キルギスタンで様々なハイキングや登山に挑戦してきました。
どれももちろん魅力的なのですが、
ケルスー湖 + コクキヤ渓谷のハイキングは
群を抜いています!!
僭越ながら、
(個人的に)世界一の絶景でした。
私の人生でここまで自然に魅せられたのは
初めてでした。
コクキヤ渓谷のスケールのデカさ、
ケルスー湖の吸い込まれるような深淵の緑、
放牧と騎馬を用いて生活を成り立たせる伝統的人々。
首都ビシュケクから550KM離れており、
まだまだ観光化が進んでおらず、
手付かずの自然と人の営みが残されています。
まさに秘境です!!

次の夏は、是非足を運んでみてはいかがでしょうか。
本来であれば、登山やハイキング記事と一緒に、
アクセスについても記載するのですが、
ケルスー湖 + コクキヤ渓谷への行き方は手間がかかります。
そのため、別の記事に行き方を詳しくまとめました。
興味のある方は、
キルギス3つの秘境への行き方#3:ケルスー湖編
も読んでみてください。

また、関連記事も載せておきます。
お時間があればご一読ください。



ケルスー湖 + コクキヤ渓谷ざっくりな説明

[ケルスー湖 (Köl-Suu Lake)】

首都ビシュケク(Bishkek)から
550KMの大草原と山で隔てられた、
中国の国境沿いに位置する最果て。
1980年代の大地震により生まれた
谷間に雪解け水や雨が溜まってできた
比較的若い湖です。
標高3514Mに位置しています。
最果てにひっそりとたたずむ湖であることから、
「天山山脈の隠された宝」と称されています。
「宝」という異名に恥じない壮大さと
神秘的色合いを持ち合わせています。
太陽光がミネラルの反射することによって見える
あの吸い込まれるような深淵の緑が幻想的です。
運が良ければ、その濃い緑のみなもに
天と谷が写し出されることがあります。

ケルスーのその日の表情は天気と共に変化します。

[コクキヤ渓谷(Kok Kiya Valley)】

高陵な山々に両サイドを囲まれた渓谷です。
ケルスー湖から流れ出る水が、川になり、
やがてこの渓谷に合流します。
この渓谷に住む牛飼い/羊飼いにとっては、
生命を育む命の水です。
この渓谷の川沿いを歩いて、
ケルスー湖へ向かうことになります。

ハイキングの行程

概要

歩行距離: 12km
日数: 1日
歩行時間:5時間
休憩時間/見学時間:約1時間
最高標高:3514M
獲得標高: 174M
宿泊地:テント泊 / ユルト泊
歩行開始地点: メデルユルト付近でキャンプ (Meder Yurt Camp)
歩行終点:メデルユルト付近でキャンプ (Meder Yurt Camp)

6:00:メデルユルト付近でキャンプ (Meder Yurt Camp)
↓4.8KM
8:00:小高い丘
↓1.2KM
8:50:ケルスー湖 (Köl-Suu Lake)
↓:1時間見学
10:00
↓6KM
12:30:メデルユルト付近でキャンプ

難易度

体力  :★★☆☆☆
技術  :★★☆☆☆
アクスセス:★★★★★
(★が多ければ多いほど難易度が高くなると考えてください。)

・体力面
12KM(宿泊先によっては14KM)という距離です。
最終盤を除いてはほとんど平坦です。
スタート地点の標高自体が3000Mを
超えているので、
息が上らないようにゆっくり歩いていくのがポイントです。
水は一人2L程度で大丈夫です。

・技術面
経路は川沿いを歩いていくだけなので、
迷いようがないです。
持ってくるべきものは、
①ケルスー湖にさしかかる際の急勾配のための山ぐつ、
②雨天の雨具
③軽食
④冷える際のダウンジャケット
です。
また、オフラインマップ(MapsMeがおすすめ)
を忘れず持ち歩きましょう。

・アクセス
「秘境」の名にふさわしく、
公共交通機関では辿り着けない最果てに
位置しています。
そのため、詳しく記事を書こうとすると
長くなってしまいます。
詳細な行き方をまとめましたので、
キルギス3つの秘境への行き方#3:ケルスー湖編
を読んでみてください。

・シーズン
7月上旬から8月下旬までがおすすめです。
高山ということで、1年を通して寒いです。
真夏であれば、なんとか過ごせる暖かさまで
気温が上昇します。
また、観光のピークに合わせて、
ユルトの数も増えるので、宿泊しやすいです。
混みますが、早朝にハイキングに出発できれば、
観光客の喧騒を避けながら楽しむことができます。
11月から4月までは、
そもそも積雪のため訪れること自体非常に難しいです。

ただし、ケルスー湖は
水量が少なかったり、
日上がったりして、
稀に水が全くない!!ということがあるようです。
それはそれで見る価値があると思います。


写真で眺める実際の行程

6時に出発!!
8月でしたが、
ダウンとフリースなしでは厳しい寒さでした。
いきなりコクキヤ渓谷の絶景からスタートです。

朝日!!

このハイキングのルールはとてもシンプルです。
とにかくコクキヤ渓谷の川の右側を歩いてください。

右右!!

だんだん晴れてきました。
道が長いおかげで、
この壮大な風景を記憶に染み込ませることができます。
川が吹かせる冷たい風が頬をかすめて、
思考すらとめる絶景にただ向き合ってください!!

写真もいいけど、記憶に風景を染み込ませるのも大事!!

いよいよ丘に登っていきます。
これをこればケルスー湖ですよ!!
息が上がらないようにゆっくり歩きましょう。

この丘を超えていけば、いよいよです!!


ケルスー湖より流れでる水を見ながら、歩いていきましょう


お疲れ様でした。
これがケルスー湖です。
早朝に出発できるかなりの確率で、
人が一切いないか、少人数しかいない状態です。
色々な角度から眺めたり、写真を撮ったりして、
風景を満喫してください。
帰りの道のりで、ロバのおばさんに会えるかも?
荷物とおばあさまが重すぎて、
このロバ、全然前に進んでいませんでした笑。

諦めて、途中からロバと歩いて、
ケルスー湖の方向へ見えなくなっていきました。

 あのロバに荷物+おばちゃんは重かった


今回は、ケルスー湖+コクキヤ渓谷ハイキングの紹介でした。
観光化が進んでいない今だからこそ、
この手付かずの自然が楽めたのだと思います。
皆さんも「忘れられない景色」をもう一つ増やしてみませんか?

それでは、次の記事で。

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