特別支援学校か。支援学級か。どちらがいい?

よくある相談で「支援学級と支援学校どっちが良いですか?」と聞かれます。

結論を言うと「人による」ですが、ここはあえて「特別支援学校です」と答えます。

理由の前に特別支援学校の役割と特色を紹介させてください。

この記事は私の個人的な見解と経験に基づいて書かれています。法的な解釈に誤りがある可能性がありますので、その点をご理解いただければと思います。また、シビアな話題なため、ストレートな表現などで気分を害してしまわれるかも知れません。貴方のためを思って伝えているので、悪気は全くありません。不適切な表現があればすみません。

~特別支援学校の特徴~

法律文書では難しく書いていることが多いですが、要するに3つの重要な機能があります。

  • 一般の学校と同等の教育を提供すること

  • 学習や日常生活での困難をサポートすること

  • 一般の学校の教師や地域社会、保護者を支援すること

特別支援学校は、特別支援教育において不可欠な役割を担っています。

〜普通学校との違い〜

一般の学校との最大の違いは、複数の教師が担任として関わることです。

これにより、安全管理や教育支援が複数の視点から行われ、安心感があります。

また、教師は専門的な知識を有しています。指導要領も一般の学校に準じていますが、高校生が幼稚園の目標をもって学習しても良い等の柔軟性があります。

子どもの実態に合わせた教育が行われます。

さらに、特別支援学校には障害に応じた環境が整備されています。

机や椅子、トイレなど、障害に適した設備が充実しています。

進路指導に関しても専門の教員が配置され、地域社会との連携を密にしています。

これは一般の学校と同様ですが、障害を持つ子どもたちのための進路指導には特有の専門性が求められます。

~特別支援学校とは~

このように特別支援学校は障害のある子どものために存在しています。

支援学級に通っていても一定の情報は特別支援学校にあります。常にサポートしてくれている存在が支援学校です。

この記事では特別支援学校の基本的な役割と特色について触れました。次回は支援学級か。支援学校か。メリット・デメリット等を詳しく紹介したいと思います。

~支援学級の欠点~

関係者が見たら怒るかも知れませんが、支援学級の大きな欠点の一つは、專門の先生が少ないです。いないとは言いませんが、専門的な知識をもっていない先生が担任の可能性があります。(もちろん勉強しているとは思いますが)

そもそも特別支援学校の免許を持っていない人が大半です

その先生が幅広い対応を求められています。

1年生から6年生が混在するクラスに重度から軽度の障害をもつ子どもたちが道具や施設等の環境にも恵まれない中で教育を行っているのが現状です

そして、支援学級は所属の学校に依存しています。

要するに行事が障害のある子に合っていません。

遠足(校外学習)の行き先が歴史博物館とか修学旅行が京都等の人の多いところで本当の意味で楽しめているでしょうか?

それよりも大きな公園やプールの方が楽しめるのではないでしょうか?(もちろん子どもによりますが)

~支援学級はおすすめ?~

こういった点から支援学級はおすすめしません。しかし、どうしても行きたい理由、行かなければならない理由があれば別です。

支援学級は、障害のある子もない子も一緒に学べる共生社会を目指せる場所です。途中で特別支援学校への変更は可能です。

~特別支援学校のデメリット~

特別支援学校のデメリットはあまり思いつきません

私が所属しているからというのもありますが、子どものことを考えると特別支援学校の良いところしか思い浮かびません。

強いて挙げるなら以下の3点です。

  1. 学校を決められない

  2. 変更できない

  3. 一般の学校との交流が希薄に

特別支援学校は地域で管轄が区切られているため、「この学校に行きたい」ということは基本的にはできません。

また、一度特別支援学校に所属すれば原則支援学級等の地域へは戻れません

支援学級は常に普通学級との交流があります。特別支援学校にも一般の学校との交流やそのための制度はありますが、非常に少なくなります。保育園で仲良くなった友だちと離れ離れになったということは起こるでしょう

~特別支援学校のメリット7選~

メリットを挙げればたくさんありますが、以下の7つは大きなメリットだと思います

  1. 障害やそれに関わる情報が圧倒的に多い

  2. 保護者は同じ悩みをもつ仲間

  3. 友だち関係は高等部まで一緒

  4. 劣等感を抱くことが少ない

  5. 達成感を感じることが多い

  6. 小学校(幼児)→高校まで同じ学校である

  7. 自立を目指せる

この7点だけでもすごくメリットを感じたのではないでしょうか?

基本的に特別支援学校は障害のある子どものための施設です。

障害のある子のマイナスになることはほとんどないと思います

~特別支援学校か。支援学級か。どっち?~

特別支援学校か。支援学級か。どっちがいいのか。

この記事では特別支援学校のメリットとデメリットについて触れました。

この記事を参考にお子さんの特性や気持ちを考えて決めると良いと思います

軽度の知的障害で、友達関係が非常に良好であったり、地域の学校が素晴らしい先生であったり、理念や制度が充実しているのであれば、支援学級も視野に入ってくると思います。そこはケースバイケースです。良かったら個別に相談してください。

最終的な結論はお子さんと対話し決めていってほしいと思います

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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