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「複眼の視点」はこうやって出す! 途上国へ行ったらエッセーを書くために

複眼の視点で海外発のエッセーを書こう!グローバルライター講座『初級コース』」(9期)が先日、スタートしました。

初級コースで重点的に学ぶのは「複眼の視点」のもち方。エッセー(一人称の文体、自分を出す文体)を書くうえで大事なのは言わずもがな、物事をどう切るか、いわゆる「切り口」ですよね。他人と違った切り口を考えるときに重宝するのが、いろんな方向からいかに物事をとらえられるかです。

でもどうやって「複眼の視点」をもてるのか? 簡単な方法のひとつが、2つ(3つでも)のコト・モノをじっくりと比べること。

初級コースの初日には、「一見すると似ていない(共通項がない)モノの、『共通項』を探そう!」というグループワークをやりました。みんなで考えることで、ひとりひとりの脳がつながり、アイデアがポンポン出てきます。

比較したのは「チョコレート」と「コーヒー」。一見すると共通項があまりなさそうな2つですが、さまざまな共通項をあぶり出していきます。その一例を殴り書きで下にご紹介します。ご覧ください。1時間で出たものです。

・コンビニからスーパー、デパートまで、どこでも売っている。いつでも手に入る。このお手ごろさは日本だけではない。異常なほどの需要の高さ。

・贈り物によく選ばれる(みんな大好き)。おいしいから? おしゃれ感があるから? 長期保存できるから? いずれにしろバレンタインのチョコレートは企業のマーケティング戦略に乗せられすぎた気がしなくもない。逆にいうと、マーケティング力の勝利か。

・味に中毒性がある。コーヒーにしても、チョコレートにしても味が濃くて刺激的。ここが緑茶との違いか。刺激が癖になるから毎日摂取したくなる(これがルーティンへとなる)。ルーティンが習慣、文化と昇華し、世界へ広がっていく。いつの日か、“世界80億(そのころは100億?)総中毒”の時代が来るかも。

・かおりも強い(ここも緑茶と違う)。かおりが強いもの=中毒性=世界に広がる、とすれば、日本のミソも有望(しょう油は中国のものなどがすでにまあまあ広がっている)? タイのジャスミンライスもここ数十年で着実にファンを増やしてきた。

・安いもの(庶民の味方)から高いもの(贈答用)までラインアップが豊富。選択肢の多さが武器。子どもから大人まで、庶民からお金持ちまで、またどんなオケージョンにも適用できる。抜群のオールマイティさ。ターゲットから外れる人はほぼいない。

・変幻自在に形を変える。ケーキ、アイス、アメ、温かい飲み物、冷たい飲み物など。個体から液体まで。それにあわせて容器もいろいろ。運びやすい缶コーヒーまである。類似したものを探すなら、パン(サンドイッチからピザまで)、パスタ(カルボナーラからタラスパまで)、寿司(具はなんでも来い)などか。いずれも世界に広がった。受容力の高さがカギ!

・原産地を含む生産地から、主なマーケットとなる先進国を中心に世界中に広がった。ブランド化したチョコレート、おしゃれでおいしい飲み方は欧米発がほとんど。植民地支配の名残を感じる。良いとこどりする先進国、搾取される途上国の構図。

・カフェでは定番のメニュー。コーヒー&チョコレートケーキはゴールデンコンビ。緑茶&和菓子も名コンビだが、世界規模、また全世代でみるとコーヒー&チョコレートケーキに軍配。

・ゴールデンコンビをテーブルに置きながら自由な時間を過ごす場所(カフェ)も人気だ。その筆頭がスターバックス。こうしたカフェは途上国でも人気上昇中。スターバックスの本場である米国では80年代ぐらいまでアイスコーヒーは一般的でなかった。アイスコーヒーがすでに普及していた日本から“スターバックス”が生まれるチャンスはあったかも、と思うと残念。

・親子間のコミュニケーションも促す。特別な日に、チョコレートケーキとコーヒーを(幼い子どもには1~2滴のコーヒーを牛乳に混ぜてあげる。母親の優しさ)。

・大人の証? 子どものころは親から「コーヒーを飲むとばかになる」「チョコレートを食べ過ぎると鼻血が出る」と注意されることも。大人になったら、この“制限”から解放される。成長した子どもに、「お母さん、コーヒーいれといたよ」なんて言われたら、想像するだけで涙が出るほど嬉しい。

・自分の気持ちを込められる。バレンタインデーのチョコレートなら恋人への愛。フェアトレードの商品なら、プランテーションの労働者を支援したい気持ち。お土産の場合は「楽しかった思い出」。

・1日のオン・オフの「スイッチ」に使える。起き抜けのコーヒーでオン。休憩にチョコレートをかじればオフ。女性にとってみれば「化粧」の役割と似ているかも。オンとオフの切り替えは本当に必要なのかな、とふと思う。

出てきたアイデアはざっとこんな感じ(まだまだありました)。こうした発見の積み重ねが、エッセーを書く際に有効となる切り口の引き出しになるのです。

どうでしょうか? 他人と一味違うエッセーが書けるような気がしませんでしたか? エッセーのおもしろさは「想像・空想・妄想」にあり!

次回の開講は来年1月(8日、15日、22日、29日。すべて月曜。全4回)を予定しています。4回のワークで、エッセーの切り口の引き出しを増やしてみませんか? 書くことが楽しくなります。

【〆切1/5】複眼の視点で海外発のエッセーを書こう!グローバルライター講座「初級コース」(1月)の参加者募集