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メンタルの話ついでにうつ病の経験をお話ししましょう

以前の記事でも触れていますが、20代の頃にうつ病を経験しました

10歳頃から家庭環境が崩壊し、不登校を経験
抗いながらなんとか普通高校や短期大学へ進学し、栄養士の資格もとり某有名食品メーカーにも就職し、さぁこれで私も一人前の社会人になれる!と、張り切っていましたが、時はバブル崩壊後の影響が色濃く残る暗黒の時代

まだまだ昭和の厳しさを持つ上司や、パワハラやセクハラなんて日常茶飯事の社会人生活の中、1年ももたずに鬱症状が再発しました

学生の頃からでしたが、不眠症の悪化から始まりました
薬に頼りたかったけど
「朝起きられなかったらどうしよう」
と思うと服薬も出来ず、朝3時になっても一睡も出来ないまま新聞配達のバイクの音に焦る毎日

朝方うとうとし始めると、鳴り始める目覚まし時計
怠い身体を何とか起こして電車で通勤

会社では罵声を浴びせられ、営業先でも冷たく対応される毎日
あんなにクリアなイメージの会社なのに、社内はこんなに暗黒なの?
働くってこんなにくるしいことなの?
どうして同期の皆が出来ていることが私には出来ないんだろう
と、泣きそうになりながら業務をこなす(こなしきってなかったけど)

入社して一年目の寒くなり始めたとき、とうとうベッドから起き上がることが出来ず、自分で会社に電話することも出来ず、親に会社への連絡をお願いして休み、そのまま入院しました

今の時代だったら上司を訴えていたかもですね
その気になれば、パワハラもセクハラも簡単に証拠を残せたと思う

当時は「最低でも3年は勤めろ」と言われていましたし、学校推薦で入社した会社だったので、簡単には辞める選択も出来ませんでした
しかも親族に元重役がおり、親にも相談できませんでした

病院を退院後、1人暮らしだと危険とみなされ実家へ強制送還
自宅療養中に勇気を振り絞って父親に相談したところ、帰ってきた言葉が
「体が一番だから。仕事は他にもあるから辞めなさい。」
でした
意外でした
終身雇用時代の父親ですし、会社が会社なだけに
「もう少し頑張ってみたら」とか「辞めるのはもったいない」
とか言われると思っていました
それもあり、なかなか本心を言えずにいました

この言葉が無ければもっと無理をして、もっと重症になっていたでしょう
もしかしたらこの世にいなかったかもしれません
短い年数しか勤めませんでしたが、この後社会復帰するまでに、勤務した年数以上の時が必要でした

今思えば食生活は乱れに乱れ、生理も止まり、身体はボロボロでした
もう一つ、病気を併発していたので常用的に抗生剤を服用していたこともあり、腸内環境も壊滅的でした
今の私が当時の私の親だったら、まずは少しずつ食事環境を整えていくでしょう
あまり強制的な行動は、どん底の人にとっては逆効果な場合があります
一緒に食材を選びに行ったり、一緒に料理をしたり、徐々に食べ物への興味を持たせるのも手です

食事は薬と違い、変化を感じられるようになるまで時間がかかります
「そういえば最近調子がいいな」と思えるまで、人にもよりますが数か月は必要ではないでしょうか
しかも、バランスの良い食事を継続するには根気の良さも必要です
当たり前のことが当たり前で無くなった経験があるからこそ、鬱の辛さを知っているからこそ、その真っ暗な世界で苦しんでいる人たちの抜け道を作ってあげたいと思っています




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