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大きな渦 小さな渦

担当:事務びと

ディレカの働きを説明するときに欠かせないのが「水の渦」についてです。
ディレカ内部は複雑な構造をしていて、ディレカを通過することによって自然界の起こる水流の現象を水に経験させています。
自然の川や沢で起こる渦は複雑な地面や大小の石、生い茂る草花にあたることで上下左右の回転がかかり水の分子構造がより細かくなって水の浄化の力が増幅すると考えられます。
水の「渦」」については社内でも大きな興味課題でこのnoteでも誰かが記事にするかもしれません。

ホームページ内「ディレカとは」のページに記載されています。ディレカの活水器としての最大の特徴になるところです。


さて映画「デイアフタートゥモロー」をご存じですか?
2004年アメリカで製作されたローランド・エメリッヒ監督の災害パニック映画です
 
気象学者の主人公は、南極大陸の棚氷が融解し真水が海へ供給るされると、海水塩分濃度の変化で海流が変化し将来的には氷河期を引き起こす可能性があると考えていました。
物語は地球温暖化で南極大陸の棚氷がまさに解け始めている状況下、世界各地で異常気象が発生し、大きな雹が降ったり巨大な竜巻の発生、すべて物が一瞬で氷る寒波スーパーフリーズ現象が起こります。
主人公の息子のいるニューヨークには豪雨と高潮が起こり、スーパーフリーズの危機に瀕します。そこに孤立してしまった息子を助けに行く物語です。


監督ローランド・エメリッヒ 2004年


NHKスペシャル
「海・知られざる世界 第4集 深層海流二千年の大航海 1998」
という番組が昔ありまして
 地球の大海流について一説が解説がされています。
 
世界の気象は大きな海流と風とで変化するものです。
それは表層の海水温度に影響されます。
しかしそれとは別な仕組みで地球の海の深いところで深層海流の動きが起こり、やがて表層海流の影響を受け1,500年から2,000年という長い年月で地球を一周するのだそうです。
深層海流は、温度差と塩分濃度の違いで世界中の海を大きく回っていると考えられています。
 
温度の低い地域では海水温度は下がり氷ったりして塩分濃度の高い重い海水となり深い海底へと沈み込み
暖かい地域に流れると表層へ浮かび、
また温度の低い地域へと流れると深く沈んでいきます。
 
地球は氷河期を何度も繰り返してきていますが
ここ1万年くらいの地球の気候は奇跡的に安定している時期で
気温の上下も割と少なく人間が生きやすい気候だったそうです。

近年の温暖化で巨大な棚氷が解け出していることもすでに耳にします。
氷は塩分を除いて造られますから棚氷が解け始めれば海水の塩分濃度が下がり、沈み込みが浅くなります。
浮き上がる地域が変化し気温の変化が起こるとも考えられています。
温暖化は海面上昇の心配だけでなく、海水塩分濃度の変化による海流の変化も何年も前から研究されています。

 
「デイアフタートゥモロー」を見たときこのドキュメント番組を思い出し恐怖を感じました。
ずっと先のことかもしれないけれど、漠然としていた不安が映画となって映像で見ると現実味を帯び恐ろしく感じたものでした。
 
海流の変化は海に生きる生物へも影響があるし、陸に住む生物へも気候変動として影響します。
地球は大きな渦でできているのだなあと感じます。
 
深層海流は2000年もの長い長い大きな渦ですが
ディレカは数秒の間に起こる小さな渦です。
大海であっても小川であっても水には同じ力があると
水の渦の力に着目して考えられたのが「ディレカ」です。
水が通過する数秒間の中に自然界で経験する渦を落とし込んでいるのがディレカなのです。


福島県いわき市 アクアマリンふくしま 潮目の海
黒潮と親潮それぞれの生き物を見ることができる
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