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【ディスカヴァー春の応援企画】#わたしの受験記(京大出身/営業部宮田の場合)

4月から受験生になる学生のみなさま、
来年からではないけどそろそろ受験のことを考えなきゃという方々にもオススメしたい一冊が、
喜多川泰さんの『手紙屋 蛍雪編』。

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3日間連続で社員がリレー形式で受験の思い出(#わたしの受験記)を語ります。
この応援企画の大トリを、書店営業部の宮田がお送りします。

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毎年この季節になると、受験生のころのことを思い出す。
ネットの合格発表で、自分の受験番号を見つけたときの衝撃は今でも忘れない。
たくさんの人への感謝と自分の強みを再確認できた受験生活だった。


【わたしの受験記】

私が京都大学を受験しようと決めたのは高校3年生の8月。
司法試験を受けるつもりだったので、法学部に行きたいというのは考えていたが、大学自体にはほとんどこだわりがなかった。

先生にはレベルの高い学校を勧められるが、どうしても東京には行きたくなく、「それなら京大で」くらいの感覚で受験を決めた。
模試でB判定以上は出たことがなく、ダメだったら後期で受ける予定だった九州大学に行けばいいと思っていた。

なんとも生意気な生徒だったと今では思う。
でも、それくらい大学はどこでもよかったのだ。


私は勉強が好きだった。
これは自慢だが、小学校2年生から毎日2時間は絶対に勉強すると決めて、それをずっと継続していた。
そのおかげもあって勉強がルーティーンになり、受験生のころの長時間の勉強にも集中できたのだと思う。
継続は力なり。

そんな私だったので、まず「人に教えられること」にそこまで期待をしていなかった。
「自分で勉強すること」が身につきすぎていて、レベルの高いところで教えてもらいたいという欲がなかったのだ。

私の通っていた高校の偏差値は55くらい、京大合格者なんてそうそう出なかった。
もっとレベルの高い高校に行こうとは思わなかったのも同じ理由だ。
(結果として、自分のやりたいように勉強できたり、全教科の2次試験対策をマンツーマンでやってもらったりといいことばかりだった。)

この考え方は今でも役に立っていると感じる。

実際大学に入ってみて、教えてもらうことなんて正直本当に少なかった。
法律って本当に難しい!
教授の授業を聞いているだけじゃちんぷんかんぷん。
質問なんてそうそうできない。
自分で勉強しなきゃ単位なんてもらえなかった。

就職してからもそうだ。
教えてもらう機会が少なくなったなか、自分で学び続けることができることは大きな強みだと感じている。
知的欲求を持ち、それを満たす努力を続ければ、私の可能性はどんどん広がるのだから!

【受験生の皆さんへ】

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『私たち人間は、一人ひとりがかけがえのない尊い存在だといわれます。それは、自分を磨くことによって、どんなに大きな意味をも自分の人生に与えることができるという、希望のかたまりであるということです。』
(『手紙屋 蛍雪編』より)


大切なのは志望校に合格すること?
なんでその大学に行きたいの?
その大学に行けなければ、あなたは自分を磨けないの?
そんなことはないはず。

大切なのは、どうやって自分を磨いて、どんな意味を自分の人生に与えるか。
世界にはいろんな可能性があって、その可能性をつかんでいくのに必要なのは志望校に合格することではなく、継続的な努力だと思う。
目の前の受験だけに目を奪われず、広く視野を持って、受験生活を楽しんでほしい。

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▼その他、喜多川泰の名作が紹介されている特設サイト
https://d21.co.jp/column/kitagawa_yasushi/

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