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316 非常識にもほどがある


はじめに

今、日本中に話題を提供している政党と言えば、自由民主党なわけですが皆さんはどの話題に注目していますか?
いい意味でも悪い意味でも、政権与党と言うものは世間の注目を集めます。それは、私たちの生活にかかわる政策や予算、新たな法律など政権与党の進め方でその内容が大きく左右されるからです。
そのため国民の世論の的は、政権与党の一挙手一投足に集まるのです。
今日は、どうしてこんなにも自民党の政治に対して支持が集まらないかを簡単にお話してみたいと思います。

よくある質問

子どもたちから寄せられる質問に多いのが、「何がいけないのか?」という質問です。どんなことで怒られているのか、どんな内容で間違えているのか、それがわからないときに子どもたちは、反省のしようもないですし、修正のしようもないのです。
このように、何がいけないのかを考えることが多くの場合のスタート地点なわけです。では、最近の政治不信の原因を3つにまとめてみましょう。
 ① 政治家とは思えない行動
 ② 政治家が何か見えないもので左右されている
 ③ 政治家が選挙以外で頑張っている姿が見えない
この3つについて次に具体的な例を挙げてみます。

政治家とは思えない行動

何を例にしてもいいのですが、公費(税金)で仕事に行き、エッフェル塔の前で記念撮影していた議員、不倫していた議員、裏金をもらっていた議員などなど政治家という立場をわきまえない行いの数々にとどめを刺したのは、不謹慎な懇親会を開催していた自民党青年部の政治家です。
女性議員、男性議員、年配の議員、役員、青年部、すべての階層において非常識にもほどがある行いが連日報道されています。
いずれも、政治家という立場を抜きにしても問題なのですが、昭和、平成、令和と時代が進み、人権意識やモラル意識の高まりを見せている今日において特権階級、上級国民としての意識を高く持った、こうした政治家の皆さんは自分たちだけは許されるという考えを捨てきれていないのかもしれません。そして、問題を追及されると決まって「記憶にありません」というフレーズを持ち出します。大切なところで記憶がとんでしまう政治家をたぶん私たちは「嘘つき」と見てしまうのでしょう。
公約も選挙演説も結局は「嘘つき」の方便として聞いてしまうわけですから政治不信は深まるわけです。いかに上手に嘘をつくかで選挙の結果が決まっているのが今の日本なのかもしれません。

政治家が何か見えないもので左右されている

これは、宗教団体や企業献金をしてくれる企業との癒着の問題です。オリンピックの開催では、逮捕者も出ましたが、現在、大阪万博の開催をめぐっては、IRと呼ばれるカジノを含む複合施設との関連性が問題になっています。
常にお金や宗教、一部団体との利益関係の中で政治が進められているとすれば、やはり日本の政治に対する関心や与党への支持率は下がる一方なわけです。
また、法律や納税の義務を超えて、派閥の命令や政治家個人の判断が優先されるとの要職に就く大臣などの発言は、多くの国民感情という名の火に油を注いでいます。
憲法と政治家としての規範意識を厳粛に守ることをおろそかにしては、国民に正しい政治へのかかわり方を示すことはできないのです。

政治家が選挙以外で頑張っている姿が見えない

選挙の時は、お願いをし当選したらお願いを聞いてやるという姿勢になるのが政治家だとよく言われますが、実は、政治家こそが国民の代表として多くの声を聞くべき存在なのです。
選挙以外で政治家が頑張っていることは実は多く、その多くが評価されていないと感じます。もっと政治家が頑張った業績を通知表のように多くの国民に公開できるようにするべきだと感じます。
いいことを褒めることで、悪い自分を戒め、良い政治家になろうとする競争を働かせることで、停滞する政治改革や行政改革が進むように感じるのです。悪い点ばかりを探す、国民の監視役としてのメディアも大切ですが、政治家の業績を大きく取り上げ、私たちの生活がどのように改善されたのかを正しく伝えるのもまた、メディアの役割のように思います。

政治不信は、深まる一方です。高校生、大学生と関わることが多いですが、新しい政治を望む声が多く存在します。しかし、高齢者の旧態依然の投票行動が変わらない限り、若者の声は政治には届かないのかもしれません。ですが、声を上げ続けることで時代と共に私たちの常識が変わってきたように新たな政治の幕が上がるようにも思うのです。

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