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最高の”売れる”表紙をデザイナーに作ってもらう方法

デザイナーの鉄尾です。

今回は、売れる表紙デザインを作る方法を、
デザイナーへ依頼する発注者側の立場になって紹介していきたいと思います。

電子書籍は表紙が命です。

売れるかどうかは、タイトルと表紙のデザインで
どれだけ魅力的に思ってもらえるか、引き込めるか
で決まります。

そのとても大切な表紙デザインを
最高の売れるものにするための方法です。

ぜひ、じっくり読んでみてください。

売れる表紙デザインを作る時に、キモとなるもの

売れる表紙デザインを作る上で、
最もキモとなる部分が

『デザインコンセプト』

簡単にいうと、どういうテイストのデザインでいくかということですが、
ここを決めずに適当にデザイナーに依頼すると、
当然質の悪いデザイン案、しっくりとこないデザイン案が上がってきます。

つまり、表紙デザインの質は、
もちろんデザイナーの質にもよりますが、
依頼する側のスキルもかなり求められということになります。

そこで、今回は依頼するときに、
絶対におさえるべきキモとなる部分をお話していきます。

たとえば、よくあるダメなパターンは、
「カッコイイデザインで」という依頼

一言で「カッコいい」といっても色々ありますよね。

アップルのようなシンプルなかっこよさなのか、
男気を感じるカッコよさなのか、人それぞれ様々なカッコいいがあるわけです。

当然、依頼主が考えている「カッコいい」と
デザイナーが考える「カッコいい」も違います。
(相当なズレが存在しています)

では、どのような視点で伝えていかなければならないのか
2つのポイントをお伝えしていきます。

◆ポイント1:どのような印象を与えたいのか

まずは、消費者に
どのような印象を与えたいかを考えてみましょう。

このとき、参考にしたいのが著者のキャラクター。

著者がどのようなキャラクターを持っているのか
可能な限り言葉で噛み砕いて
いきます。

「一緒に生徒に寄り添いながら、一緒に階段を上がっていく先生」
のようなキャラクターなど、可能な限り具体的な言葉にします。

間違っても、
先ほどのような「カッコいいキャラ」などにしてはいけません。

「エグザイルのような、イケイケのワイルド系のカッコよさ」なのか、
「ハーバードMBA卒の色白のインテリ系のカッコよさ」なのか
具体的に明確にしていきましょう。

◆ポイント2:どのような感情を与えたいか

ポイント1でお伝えした、「印象」を消費者に与えたい真の目的は、
こちら側が意図した感情を感じてもらいたいからです。

そのデザインをみて、
消費者にどのような感情を持ってもらいたいか
を考えましょう。

こちらも可能な限り、具体的な言葉で噛み砕いていきます。

「子育てに奮闘中の主婦が、
ホッとできる心の拠り所となるようなリラックスを感じられるデザイン」

「新人の上昇志向が高い会社員が、
よしやってやる!と思える、元気の良いデザイン」

など、書き出して見てください。

ポイント1がデザインの「戦術」だとしたら、
ポイント2がデザインの「目的」となります。

ですのでまずは、この2点を、
「著者のキャラ」「書籍コンセプト」「ターゲット」
3つの視点からしっかりと考察をし、そして、言語化して
整理することから始めてみてください。

これを考えることこそが、デザインの質とを上げることになり、
さらには、修正回数を減らすことにつながり、スピードを上げていくことにもつながっていくのです。

とても簡単なことで意識するだけで
何もしない時と比べて格段に良いデザインができあがります。

すごいシンプルなことですが、重要なことなので
ぜひデザイナーに依頼する時は取り入れてみてください。

DNAパブリッシング株式会社
企画編集部 鉄尾 和弥

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