真似るな危険! ネットの「読書感想文の書き方」で書いてはいけない!
「読書感想文」「書き方」などとネットで検索すると、
「読書感想文を楽に書くにはこう書け!」とか、「簡単に読書感想文を書く方法」とか、いろいろでてきます。
しかし、中身を見ると、内容がとても似通っています。
「あらすじを書く」「心が動いたところにふせんをはる」「考えを書く」。
ふーん。間違ってはいないところもありますが、説明が雑です。また、致命的な間違いが、多々見られます。
何でこういうことが起きるのだと思います?
検索上位の人たちのやり方をいくつかつまみ食いして、自分が考えた書き方もちょっと入れて、いっちょ上がり、で書いているからです。
「お子さんが、読書感想文を書けるように」
と思って書いているのではなく、
「検索上位の記事になるように」
と思って書いているからです。
SEO対策をして、検索上位になるようにして、たくさん広告を貼りたいんですね。そして、アフィリエイトで儲けたいと。そういうことです。
もちろん、すべてがそうだとはいいませんが……。
わたしが、単にケチを付けているとお思いでしたら、これらの記事の書き方で、保護者の方が、読書感想文を書いてみて下さい。
「ん? ●●って言われても、何をどう書けばいいか、わからない。」
って、なりますよ。
特に、以下はお子さんに「こう書きなさい」というと、苦しめるだけなので、やめたほうがいいです。いろんなところで紹介されていますが。
「読む前と読んだ後で、自分はどう変わった?」
そんなこと、おとうさん、おかあさん、自分は書けます?
例えば、「ハリーポッター」「あしたぶたの日ぶたじかん」「「容疑者xの献身」を読んで、「読む前と読んだ後、自分は何が変わりましたか?」 もう少し具体的に言うと、「自分の考えはどう変わりましたか?」なんて聞かれても……。
よっぽど、人生が変わるような衝撃を受けた本ならまだしも、自分の好きな本、課題図書で、こんなことを聞かれても、お子さんはうーんうーんと苦しむだけです。
だんだん、保護者の方もイライラしてきて、親子関係がギスギスしながら、うんと長い時間を、読書感想文に費やさなくてはならなくなります。
それから、これです。
「思ったこと、感じたことを自由に書きましょう。」
「自由に書け」というのは、何も教えてないのと同じ。
自分が、小学校低学年のころ、親にこれを言われて書けなくて、うーんうーんとなった経験があります。「この教え方は、正しいのか?」と、ずっとこころに留めていました。
大人になって、わかりました。
まったく正しくない教え方だと。
こういうことを言う人、先生がいたら、むかしのツラい経験から、殺意を覚えるかもしれません。
こういう記事を書いた人が、「はれときどきぶた」を読んで、「自由に書ける人」なら、おお、すごいですねと称えましょう。
しかし、あなたはわかっても、多くの小学生はさっぱりわかりません。
小学校低学年のわたしもそうでした。
その後、意地&自力で、読書感想文を書けるようになりましたけど。
けっこう、自治体の文集に選ばれたり、賞的なものももらいましたけどね。
以上、上記ふたつだけは、お子さんに言ってはいけません。
ネット記事にある「読書感想文」の書き方は、「自分がその書き方で書けるか?」という視点で、選んでほしいですね。
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