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ひとりで老いる不安

 福祉系の仕事を始めたパートナーが、ひとり暮らしの認知症高齢者がゴミ屋敷になったり、金銭管理できなくなっている惨状を目の当たりして「年をとるって不安だ」とこぼしていた。

 彼女によれば、職場に毎日、「携帯の使い方が分からない」と同じことを聞きに来る認知症の一人暮らし高齢者がいるのだという。不安からか?さびしいのか?ただ分からないから来るのではない。

 子どもやパートナーがいればいいけど、独身だと自分の認知の衰えも分からない。「怖い……」。パートナーがいても両方衰えるかもしれないから、やはり子どもがいた方が安心かな、とも。
 
いよいよ拙著の後半で予言ーーというか身近で老いる人を見ていれば当然の推論だが、ひとり暮らしだとそれがわからないーーしたことが現実化している。


 結婚とかの形はどうでもいいが、老いたとき頼りに出来るひと、親身になってくれるひとがいることは死活問題だと思った。

 頼れる人は老いる前に自力で探しておくしかない。介護保険などの制度ではこの問題は解決しない。さてどうする?

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