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『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』レビュー、感想

本日公開の『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』を鑑賞してきた。MCUの劇場作品としては今年の最後を締めくくる作品であり、結論から言うと、それに相応しい重厚な作品になっていたのではないだろうか。

本作は、『ブラックパンサー』の正統続編といったような作品で、昨今のMCU作品における、他作品からのゲストキャラ等のサプライズや、ユニバースを意識させるクロスオーバー要素は殆どない作品になっていた。

しかし、その分、前作で登場したキャラクター達、世界観をそれぞれ掘り下げることが出来ている。また、新キャラクターでヴィランに相当するネイモア、海底王国タロカンとその民達を登場させることで、ワカンダ、そしてシュリと対となる存在をしっかりと描くことが出来ていた。

また、各キャラクター達が故、チャドウィック・ポーズマン氏演じていた国王ティ・チャラの想いをどう受け継ぎ、生きていくのかという力強いテーマが核になっていて、それが我々ファンの心境とリンクして悲しみや感動を倍増されてくれるような素晴らしいシーンが沢山あった。

特に、ワカンダのティ・チャラと近しいキャラクター達それぞれに立ちはだかる困難や苦しみがあり、それを必死に乗り越えていく様はとても感動的であった。

加えて、リリ・ウィリアムズ、アイアンハートの登場のさせ方も自然な流れであったし、物語において思ったよりも重要な役割を果たしている…というよりは否応なく巻き込まれていくというのがとても上手いなと感じた。今後の単独ドラマも控えるニューヒロインの活躍に期待である。

フェーズ4の締めくくりとしても満足出来る作品を送り出してくれたキャスト、製作陣の皆さんの愛と熱意に感謝したい。とても素晴らしいチャドウィック氏に捧げるにふさわしい映画だった。

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