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【小説】あの日別れた君たちと〜第1章〜


はじめに

この物語はフィクションです。
実際に存在する人物、物などとは関係ありません。
この物語は、主に青春要素が入った物語です。
簡単に言うと、小学校を卒業するとともに別れた友達と
再び出会う物語です。
中学生の書く話なので、
下手な部分はあると思いますが、ぜひ最後までご覧ください。
それでは、どうぞ!


第1章 出会い


僕は男子校に通っている中学2年生のシンジだ。
何せ男子校だから、女子と会う機会なんてほぼない。
そんな中、他校の文化を学ぶ、と言う意味を込めて
全寮制の女子校と共同で、
その寮に1週間ホームステイする、と言う企画が出された。
(もちろん寝る部屋は違うが。)
そこで僕は、興味本位で参加してみることにした。

ホームステイ初日。
その女子校は僕達と同じ私立中学、高校で、
僕の小学校の友達も多く行っている。
まさか、被ることはないだろうな、、、
そう思っていた。
バスで女子校の正門に着くと、
すぐに歓迎会が体育館で行われた。
両校長の長ったらしい話の後、
僕達は荷物を一時置き場に置いて、
同じ寮に泊まる女子校の生徒と一緒に授業を受けることとなった。

ホームルームの授業中だが、入っていいと言われ、
女子校の教室に入ると、
待ってましたと女子校の生徒たちが歓迎してくれた。
僕の男子校の友達は挨拶をしていたが、
僕だけ固まっていた。
なぜなら、そこには僕の小学校の友達
(アズサ、ハルカ、マユ、ミオ)がいたからだ。
相手もそれに気づいたようで、なかなか僕の方を見ようとしてくれない。
しかも、その4人と僕はペアにならないといけなくなり、
寝る時以外は一緒に生活しないといけない。
なんて気まずい1週間だ。
そう思った。

ホームルームの授業を使って、
名前や好きなことなど自己紹介をする時間になった。
「僕の名前はシンジです。好きなことはテニス、、、
いや、野球です。よろしくお願いします」
別に野球は好きではないし、
テニス部だから好きなのはテニスだけど、
この4人と僕は小学校の時テニス部だったから、
少しでも共通点を減らしたいと、あえて野球にした。

なぜこんなにも4人との距離を置こうとするのか。
それは、4人とも小学校の時に僕が告白した人だからだ。
だから、2年と言う時を経ていても、
なお距離を置かないと気が済まなくなっている。

と言うわけで、僕の史上最大に気まずい1週間が始まった。

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