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パニック障害と鍼灸治療4

■生活習慣の改善

M先生の鍼灸院に通い始めて数カ月
主訴であったパニック障害の発作は
だんだん出なくなっていきました。

何が原因だったのかって?

憶えている限りの記憶で
診察の中で先生から繰り返し言われていたキーワードは、
「血虚(肝血虚)」「瘀血」「副腎疲労」「交感神経が過緊張」
そして「幼少期の辛い記憶」
でした。

原因は一つではなく
これらが複雑に絡み合って
パニックとそれ以外の不調も併発しているという
見立てだったと思います。

それらをどうやって治療してきたかと言うと
私は生活習慣を徹底的に変える努力をし
先生の鍼灸治療により身体の持つ本来の力を引き出してもらいながら
飲んでいる新薬の量を減らしていく。
という流れです。
減薬は一人では大変難しかったですが、
治療を受けながら元気になっていく身体に
自信と喜びを感じながらだと進める事が出来ました。

生活習慣の改善で一番効果があったと感じたのは
「運動」
でした
私は体が辛いままずっと子育て優先で動いて来たので
運動はしていませんでした。
鍼灸治療により、頭痛が改善され
PMSが改善されると、
自然と動ける時間が長くなり
運動しようと思えました。

最初は歩いていましたが、
せっかちな私は1週間もしないうちに
夜の京都の町を走るようになっていました。
走る事で下半身の筋肉がついて
心臓に血液を送り戻してくれる力を取り戻した様に
思います。

その次に効果があると感じているのは
「スマホから離れる」
これはなかなか時間はかかりましたが
先ずはインスタを見なくなり、
ゲームも時間を減らしていきました。

そうする事でまた運動できる時間ができ
ずっと在宅で仕事をしていた私が
仕事で外に出ようと思える様になりました。
週1で不動産屋でアルバイトを始め
同業種・同年代の同僚と話す事で元気ももらいました。

そして最後に「食生活の改善」
これは娘と私の共通目標だったので
甘いものはなるべく食べず
朝ごはんはご飯に併せてタンパク質を必ず摂るように頑張っています。
朝タンパク質を摂らないと血は造られないそうです。
もちろんブロッコリー1欠片だけでもいいので
野菜も併せて頂きます。

それまでお昼を学校の購買部のパンで済ませる事もあった娘に
毎日お弁当を欠かさず持たせる努力をしました。

それとずっと長い間先生から言われていて
なかなか実現できなかった生活習慣の改善項目があります
「早寝早起きし、朝歩いて朝日を浴びる」

私は産後ずっと身体がしんどくて
夜中の授乳の睡眠不足を
午前中の昼寝で補っていた事を始まりに
長い年月、朝早く起きることが出来なくなっていました。

ここ数年は子供のお弁当を夜にあらかた準備して
朝は私が起きられなくても
娘が自分でチンして出かけてくれていました。
起きられたとしても、
仕事がなければ、皆が出かけて行った後すぐにまた眠り
3時間4時間昼寝する事もしばしばありました。
本当に身体が疲れていたんだと思います。
今思えば、古くてもう蓄電できなくなった充電池のよう。

それが先生の施術を受けて1年くらい経った頃から
少しずつ子供が起きる時間に
自分も起きられる回数が増えていきました。
起きられなかった時の保険で
夜に準備していた弁当も
朝作れる様になりました。
これは「早寝」をする努力が先に報われたおかげでした。

早寝するための方法
先生に教えてもらいました
 ・フトンに入って横になり、膝を立てて足を左右にパタパタする運動
 ・「温灸器」で尾骨を温める
 ・複式呼吸
どれも体の緊張が解ける感じがあり
自然と眠りにつくことができました。

睡眠によって臓器が休まる時間帯が違うという話も面白かったです
中医学の話なのか由来は忘れましたが
とにかく肝臓が休まるじかんは11時から1時頃と先生から聞いたので
10時半には布団に入り眠りにつく準備をしています。

この為に夜の時間の使い方を大幅に変更し
子供たちにもお風呂に早く入るように促して
毎日家でお灸もしています。

これを全部やることは簡単ではなかったです。
少しづつ
1つづつ改善していきました。
全部改善するのに1年半もかかりました。

その間もずっと先生は
私の話に耳を傾け、待ってくださっていたし
いいタイミングで同じアドバイスを繰り返し
伝えてくれていました。

待ってくれる
諦めないで見ていてくれる
そんな人がいてくれる事で
病気はゆっくり改善されていきました。

一人じゃないという事が
パニックの治療には必要なんだと今は実感しています。








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