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引っ張るリーダーではなく、協働できるリーダーになりたい

しばらくリーダーシップに関する記事を書いていなかったので、今日は久しぶりに「リーダーシップ論」について書き連ねていきます。


「時代が違えばリーダーシップの形も変わる」と言われるように、リーダーシップスタイルについては正解がありません。その時、その時で最適解が変わってきます。いや、最適解というのも実は存在しないんじゃないかってのが、ここ最近思っていることでもあります。


僕自身、医療従事者という人さまの命を預かる仕事を本業としています(並行してライターですが)。その中でひとつの部署の責任者をやらせていただいていますが、とても若い部署なので方向性を決めるのも結構難しいなと思うこの頃です。


若いからどうのこうのってのは老害の常套句ではありますが、やっぱり確実に傾向としては何か感じるものがあります。これはその時代ってよりは「人生経験が浅い」ことからくるものもあるとは思います。若い頃から濃密な時間を過ごしてきている人もいるので、一概には言えませんが。


医療ってのは当たり前ですが、1人では何もできません。患者さんの病気に対して立ち向かうこともできませんし、健康を守る盾にもなれません。「チーム医療」というワードが誕生してからだいぶ経とうとしていますが、これを真の意味で理解するためには、常に「自分たちには何ができて、何ができないのか?」ってことを自問自答する必要があります。


そういう人間がチームのトップにならなければいけないと強く感じます。僕自身がそうだとは言いませんが、そうありたいと思っています。でなければ、患者さんの命に対しても失礼だし、自分の元で働いてくれているチームメンバー(スタッフ)に対しても失礼かなと。


これまでいろんなリーダーシップスタイルを試行錯誤してきました。


引っ張る系のスタイルは、短期的に結果を出す際に使ってましたし、ボトムアップ系のスタイルは長期目標に対して使っていました。一貫したスタイルというのをあえてとってきていなかったんです。


これは失敗を恐れていた…というより、自分のチームにより多くの効果をもたらすにはどんなスタイルがいいか?ってことを試行錯誤してきたから。30前半でチームリーダーになってしまったので、とにかく結果が欲しかったんです。周りが納得する成果と信頼が。


この自分の中でのプロジェクトは結果的に大失敗するわけです。理由はハッキリしています。チームに合っていなかったんです。どんな方法も。


策士策に溺れるとはこのこと。かつて先輩がアドバイスしてくれたんですが、その時には自信しかなかったので、ありがたいなとは思いながらも「大丈夫、これだけ勉強もしているし、メンバーのことも見てきた。やれる自信しかない」と自分なりに根拠を持った自信だったんです。


メンバーは離れ、チームは崩壊寸前までに…。それでも残ってくれたメンバーには感謝しかないですが(まあ単純にやめる理由もなかっただけかもしれませんが)、だからこそ今後は「結果も大事だけど、もっとメンバーが働きやすい環境を提供できるように働こう」と思ったわけです。


それを実現するためには「引っ張る」のではなく「協働」するというスタイルにしようと思っているこの頃。

理由としてはいくつかあります。


・リーダーとはいえ現場での仕事も同等にしている
・マンパワー不足なので戦力を掛け算する必要性
・仕事が楽しい!と思ってほしい
・患者さんのためにチームとして貢献するという目標を実現


病院自体の理念はあります。その理念がいいなと思って入職したのもあります。なのでそれを実現するためには何が必要なのか?ってこともここ5年間くらいで自分の中で取捨選択してこれた感じもします。


あまり書くと身バレしちゃいそうなので深追いはしませんが、病院の働くものとしては、自分中心ではいけないなと思うわけです。そんな人材はいらない、むしろ邪魔なだけです。自分ひとりでどうにかしたいと思っているのは、思い上がりもいいところですし、医療の本質をわかっていない証拠なので。教育してどうにかなるならいいですが、我々の職業に就く人間(臨床検査技師)はプライドだけはエベレストなので、そう簡単にはいきません。


前置きがだいぶ長くなってしまった挙句、眠たい目をこすりながらnoteを書いているので多少脳内がカオスな状況で話がとっ散らかってるんですが、とにかくもっと「チーム」として働きたいなと考えています。


今はサッカーで言うなら、サイドアタッカーの力に頼ったゲームをしています。個のチカラに頼り切った状態ですね。システムもクソもない。もっと言うなら退場者出してしまっている状態なので、シンプルに数が足りていない。つまり1人が120%くらい出力出さないといけない状態なんですね。


そんな状態は長くは続きません。


早い段階で「チーム」としての基盤を構築して、もっとシステマティックになる必要性があります。そのためにはチームの指揮を取る自分自身を多くのタスクから解放し、より全体を見て、必要なところに一早いサポートができる余裕を作り出すこと。そして、メンバーが何を考えて、どうしようとしているのか?(キャリアもそうだし、タスクの効率化も含めて)も細かいコミュニケーションを取り合いながら、毎日チームを前進させていくことができないと、僕自身の価値がないと思っています。

今はFWみたいな感じになってしまってます。周りから来たものをひたすらにゴールへぶち込むことに執着しているみたいな。無論、周りを見る余裕なんてものは存在しません。見ているつもりではありますけど、絶対に見れていないなと感じています。


今できないと、これまでの5年間が無駄になってしまう…
ここがチームを変えるラストチャンスだ…


これくらい危機感を持って仕事しています。

今日のnoteは誰かのためになるようなものではないです。
それでも誰かのために役立てるところと言えば「リーダーとはいえ、偉そうにするんじゃなくて、毎日悩んでいるんだよ」ってことが、役職嫌いな人たちに伝わればいいかなと。
やっぱり役職ってやってみないとその苦しさや大変さ、楽しさって伝わらないんです。そこでわかった気になっていると、かつての僕みたいな失敗をしてしまうので。。。


いきなり何かを変えるのは難しいですが、どんなに忙しくてもメンバーには1日1回はくだらないことでも話しかけてみようと思います。今はそんな余裕もないときがあるので…(捻り出したかのように話しかけるときがあると、明らかにメンバーの反応も悪いので、そこも要カイゼン)。


意志あるところにしか、道は開けません。


周りから笑われても、後ろ指差されても、チームにとって、ひいては患者さんにとって1mmでも貢献できるようになりたいなと。


そのためにもまずは自分自身にフォーカスして、いろんな角度から思考を深掘りしていきます。それが最短ルートだと信じて…。

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