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初恋       詩

夜這いするから二階の窓あけとってと
本音は待ち望んで彼の花束に心揺すられた。年は15歳上で離れてたが余り気にも止めず。
手のひらは汗ばんでいた。
内気でどうしようもなく、素直さに欠けた私は無理に手を握られた。
彼はヤンキーだ。よくよく考えると分かった。恥ずかしくて言葉も出ず。
初恋と呼べる遅い年頃だった。
ウエイトレスが初めての仕事で世間が
分からず病から社会復帰したばかりの
事。彼に借りた印度放浪上下を返さず
お別れしてしまったのを悔いた。
デートするべと言われた。
緊張して何も答えられなかった自分に
悔いた。

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