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母の香り      詩

そう、ホームの母の側に寄ると独特な
香りがある。
いい共悪い共知れず思わぬ所で香りに
めぐり会った。
散歩をしていた。
道ばたの花の匂いかドブに流れる洗剤の匂いか、どちら共分からぬ同じ匂い。
母はキレイ好きと言っても看護を受けてる身。
常に清潔にしないと義務づけられた
医療の匂い。
そう我が家の人間ではあるが離れて
しまった母の身の置き所。
臭くはないが違和感ある場所で生きる
大スキな私の母親。
私は母から産まれた優等生の子供。
病院で一等を受けた安産だったと聞いていた。
どんな香りであろうと母に違いない。
そういい匂い!

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