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[本棚に魚本]ウニはすごい バッタもすごい (ノンフィクション)

『ウニはすごい バッタもすごい デザインの生物学』本田達雄著 (中公新書)

タイトルを見ての通り、水棲生物以外も扱った本ではあるが、タイトルにウニがいるうえ、一番最初に取り上げられる生き物がイソギンチャクなので、勝手に魚本に認定!

デザインの生物学ということで、なぜヒトデは星形なのか、貝はなぜ螺旋形なのかなど、生き物の形に着目した本。
少々お堅い文章で、噛み砕いて書いてあるとはいえ小難しい内容ではあるが、なかなか興味深い内容。個人的に一番印象的だったのは、タイトルにも登場しているウニの項。ウニの棘が動いている姿は当然何度も見たことあるが、それを動かしている筋肉がどこにどう付いているかなんて考えたことも無かった!

全体的に真面目な印象の本なのだが、最初の章を読み終えた時に・・・「ん!?」
章の最後に何か歌詞のようなものが掲載されている。
次の章も、その次の章も。各章の最後に歌詞が載っており、さらには巻末に全ての曲の楽譜まで!!
この本の著者が作詞作曲した生命賛歌だそうだ。なんだろう、お堅い雰囲気の文章の締めに割と可愛い感じの歌詞が載っていると、なんとも言えない気分に・・・ギャップ萌え!?

生き物好きにはとても勉強になり、さらにはギャップ萌えまで出来てしまう良書であります。

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