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偉人が内閣を担当するって、どういうこと!?/34冊目 眞邊明人 『もしも徳川家康が総理大臣になったら』 サンマーク出版

始めに

見てくださって、ありがとうございます。
えだまめです。

どうも。
とても面白い本に出会ったんです。
日を跨いで、数日間に渡って読んだのですが、この数日間は続きが気になってワクワクしてました。

ページを捲る手が止まらない!!
久々に小説を読みましたが、これが小説の面白さだよなーと。読み終わった後も、徳川家康や坂本龍馬が私の中で生きている。

読み終わったのが昨日で、感想を書き殴った紙を見ながら、noteを書いています。うっとおしいくらいに熱量が高いですが、よろしくどうぞ。

追記
長い。ちょー長い。
だから、時間がある時に読んでみてくださいね。

設定が面白い!!

まず、設定が面白いよね。
「未曾有のパンデミックに襲われた2020年。日本は対応を間違えて、政府内でクラスターを発生させてしまう。危機感を持った政府はAIとホログラムで偉人を復活させて、最強内閣を設立する。最強内閣はロックダウン、10日で日本に住む者全員に50万円を給付などの政策を打ち出していく。」

初めて見た時、なんじゃこの設定、絶対おもろい!!ってなった。

だって。
総理大臣 徳川家康、官房長官 坂本龍馬、経済産業大臣 織田信長、副大臣 大久保利通、財務大臣 豊臣秀吉、副大臣 石田三成、外務大臣 足利義満…

これ以外にもいるけれど、錚々たるメンバー!
時代を超えている!

ちなみに、過去の因縁が言動や思考に影響されないようにインプットされているので、揉めることはない。

私は、プロローグで、がっつり心を鷲掴みにされた。

この本のジャンルは?

この本、まー読みやすい。

最初は、坂本龍馬の方言に慣れることが出来ず、「…なんて?」となったけど。

当初、今の政治のあり方を痛烈に批判されるので政治やビジネスの話に留まるのかと思ったけれど、ナショナリズムやSNS問題、食料自給率や金融の話題も扱いながら話が進んでゆき、読んでいくうちに「この内閣はどう動く?」と展開が楽しみになり、そしてこの偉人たちの謎に迫ることになる。

政治や歴史書、ビジネス書、ミステリー小説。
どう捉えても、成り立つ本だと思う。
注釈があるから、歴史や政治、金融のことに詳しくなくても読める。

偉人が言っているからか説教臭さは無く、むしろ心地良かった。

偉人の描写が際立っていて、まるでホログラムのように目の前に飛び出してきているのを見ているような臨場感があった。偉人は皆それぞれ違った雰囲気を持っているし、自分のペースに持っていくのが上手いなと思った。怖いと思うが、憧れるし尊敬する。

給付金の不正受給を取り締まった、新撰組のシーンはとてもカッコよかった!

歴史に学べ

出てくる偉人たちは、時代を超えた人たちが集結している。なんでこの人?と思ったが、そこにはきちんと理由がある。

偉人たちが過去に置かれた状況と今の状況がマッチしていて、「おおっ!」となったし、すこんっ!と腑に落ちた。

例えば、徳川家康。日本の成長を一時的に止めた人だ。その人が本書では総理大臣となって、ロックダウンを行う。

総務大臣の北条政子。SNSの誹謗中傷が原因で命を絶った人が出たことで、国民の前で演説をすることになる。「言葉は刀であり槍であるから、愛する者を守るために使って欲しい」との北条政子の演説は、国民の意識を変えた。

「江戸幕府をつくった男」である徳川家康と「江戸幕府を終わらせた男」の坂本龍馬の対比もアツい。

仕組みは綻ぶべきして綻ぶのだと思った。綻んできたら、世に合うように変えないといけない。世に合わない仕組みを使い続けるのは思考停止だ。

今を戦うためには未来を見据えないといけないし、行き詰まったら過去から(歴史から)学べば良いのだと思った。「安寧の世」をつくるという目的の為に「壊す」や「変える」の選択肢があって、そこを履き違えないことも大切。

「将は決めるのが仕事で、決めたことはやる。決めたからには、責任を持つ。その人の下にはそれを成し遂げられる人が集まる。その人たちに信じて任せる」というようなことを豊臣秀吉が言っていて、とても納得した。その者たちに一任することが信頼ということだよなあと。理想の為に命を賭けるのも厭わないところは「武士」だなと思った。

とりあえずやってみて、間違いは後から正す。
仕事は結果をだして、周囲を納得させる。

勉強になりました。

とりあえず、私は

選挙に行く
言葉の使い方を見直す
歴史の勉強をする

から始めようかな。

最後に

この本の面白さ、届けー!

届いた人は、是非手に取って読んでみてください!!

偉人たちのあり方に痺れるはず。

じゃあ、また。

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