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ロックなんて聴かない…なんてできない

6月9日はロックの日。 いつもは「ん!なんかこれいい」と感じたものを僕なりに記録した写真をみなさんに見ていただいている。 自分が感じたものを記録すること、写真を撮るということがスキで、長くずっと続けてきた。 その写真と同じくらい、スキで長く続けてきたことがある。 それは音楽を聴くこと、ロックを聴くことだ。 そこで今回はロックの日をまえに、僕とロックのはなし。 僕とロック、Rock Musicとの出会いは13歳。 もうあれから50年近く経とうとしている。 なんて書いて

ギタリスト列伝 : 11 エディ・ヴァン・ヘイレン

今回の「ギタリスト列伝」は、意表をついてエドワード・ヴァン・ヘイレンをピックアップしてみます。 「ギタリスト列伝」という言葉、単体でいえば、出てきて当然の名前ですが、うちのチャンネルの傾向からして、これは「ちょっと意外な選択」かもしれません。まぁ、でも、私は、一応、元メタル小僧ですしヴァン・ヘイレンから、キンクスのカバーである"You Really Got Me"をやってますからね。 これです。前にStuとやりました。完コピ寄りの完コピではない演奏ですが。まぁ、それはいい

再生

1038: Cyndi Lauper / All Through The Night

こちらも「一晩中」と言う意味(のハズ)。 1983年にリリースされた、シンディ・ローパーの1stアルバム『シーズ・ソー・アンユージュアル』(US4位/UK16位)は、当時、リアルタイムでよく聴いたアルバムでした。 アルバムからの4thシングルとしてカットされたこの曲(US5位/UK64位)、大ヒットしたことは覚えているのですが、この時代の曲にしては珍しく、MVの記憶が全くありません。 なぜだろうと思ったら、何のことは無い、MVが作られていなかったようです。 当時は最先端だったシンセ・ポップ・サウンドが、今ではノスタルジックに感じられるのも、40年と言う月日の為せる業なのでしょう。

【Jailbreak】(1976) Thin Lizzy ブリティッシュロック凋落の時代にアイルランドから放たれた快作

アイルランドの英雄的なバンドといえば、フィル・ライノットが率いたシン・リジー! 私、ヘヴィメタルというジャンルは全く駄目ですが、シン・リジーならOKです 笑。 ブリティッシュ・ハードロックが1番盛り上がりを見せた黄金期を1970~72年辺りだとすると、かなり遅れてブレイクしたリジー。 全盛期は何と言ってもスコット・ゴーハム、ブライアン・ロバートソンの両ギタリストを擁した時代です。フィル・ライノットのカリスマ性を武器に、狭いアイルランドを脱獄して米国にも殴り込みをかけた本作は

7インチ盤専門店雑記526「Supertrampのアナログ盤は」

スーパートランプは誰でも好きかと思い込んでおりましたが、そうでもない方もいらっしゃるようなので、もう一本書いてみますかね。独特の立ち位置でしょうし、何はともあれ、アナログ盤で聴きたいアーティストです。例えば「School」の冒頭、ハーモニカのソロがうすら寒い響きを聴かせますが、空間的な広がりは圧倒的にアナログ盤の方が勝っています。CDやYouTubeで聴くと、音が小さいだけで、曲の魅力を半減させています。 ただヒット作は玉数豊富なので手に入りますが、初期の売れ出す前の盤など

ギタリスト列伝 : 9 ライトニン・ホプキンス

結局、ブルースマンから取り上げることが多い「ギタリスト列伝」ですが、今回は、これまたテキサス・ブルースマンのライトニン・ホプキンスでいってみます。 若い頃に影響を受けた人から、何となく書いていくと、どうしてもブルースマンが多くなってしまいますが、他にもいろいろ書いてみるつもりです。 で、話を戻すと、彼はいわゆるギタリストタイプのギタリストではなく、シンガー兼ギタリストですが、彼のギターは大好きでしたね。 豪快なリズムといい、よくいわれるちょっと不良ぽい空気感といい、何と

【Blind Faith】(1969) スーパーグループが試みた可能性の1枚

元クリームのエリック・クラプトンと、元トラフィックのスティーヴ・ウィンウッドが結成したブラインド・フェイス。この新バンドが登場したとき、世間のロックファンはさぞ興奮したことでしょうね。 ギターの神様と天才少年がタッグを組んだ夢のスーパーグループによる唯一の作品。かつては名前ばかりで内容が伴わないと評価もイマイチでしたが、近年は見直されているような気がします。 ニューロックの時代らしく、ジャムセッションをしながら手探りで何かを掴んでいこうとするスリリングさが本作の魅力だと思い

ヘヴィーメランコリーの疾走:フォリナー「ダブル・ヴィジョン」の時代を超える魅力

■Foreigner / Double Vision ■収録曲:Side 1 - 1.Hot Blooded(4:29) 2.Blue Morning, Blue Day(3:12) 3.You're All I Am(3:24) 4.Back Where You Belong(3:15) 5.Love Has Taken Its Toll(3:31) // Side 2 - 1.Double Vision(3:44) 2.Tramontane(3:55) 3.I Have

ラッシュの進化が詰まったアルバム「パーマネント・ウェイブズ」の秘密〜ラッシュの音楽的変遷

■Rush / Permanent Waves ■収録曲:Side 1 - 1.The Spirit of Radio(4:57) 2.Freewill(5:24) 3.Jacob's Ladder(7:26) // Side 2 - 1.Entre Nous(4:36) 2.Different Strings(3:48) 3.Natural Science (I: Tide Pools II: Hyperspace III: Permanent Waves)(9:17) ■

How about celebrating International Jazz Day 2024 with Red Garland’s “Groovy”?

今日は、インターナショナル・ジャズ・デイだそうですね。ハービー・ハンコックが始めたものだとか・・・。ハービー・ハンコックはライヴ・アンダー・ザ・スカイで観戦したことはあるのですが、レコードは今在庫がありません。 そこで、ジャズといえば、この一枚というのを選んでみました。 ジャズ好きの皆さんは、ジャズと聴いた瞬間に取り出せる1枚があるのではないかと思います。ジャズのレコードは無数にありますので、その中の1枚を「これがジャズだ!」と出すのは一見難しそうに見えますが、私の場合は、

7インチ盤専門店雑記525「Supertramp」

朝食ネタでは絶対に名前が出るスーパートランプですが、確かに大ヒットでしたね。ジャケットのオバちゃんが来日してプロモーション活動をしていたこともありました。何はともあれ、1979年リリースの6thアルバム「ブレックファスト・イン・アメリカ」で語られてしまいます。シングル・カットは4曲、いずれも名曲でしたからね。個人的にはこの連中を知るに至った「Give A Little Bit」がこのアルバムの収録曲ではなかったことが凄く残念でした。結局後々全部買うことになりますけどね。 良

7インチ盤専門店雑記524「エリック・ジョンソン」

テキサス州オースティンのギタリスト、エリック・ジョンソンです。グラミーのベスト・インストルメンタル部門にしょっちゅうノミネートされる人です。ソロ・アルバムも人気ですが、クリストファー・クロスやキャロル・キングのバックアップでも高い評価を得ております。 ヘッダー写真は、彼を知るに至った1990年の「未来への扉 Ah Via Musicom」ですが、これのアナログが存在するらしいのですが、なかなかに入手困難です。如何せんトーン・マスターなどと呼ばれるギターのトーン、音色に徹底的

【Blondes Have More Fun】(1978) Rod Stewart 70年代最後を飾る賛否両論のヒット作

ロッド・スチュワートとの出会いって、世代ギャップもあるので人それぞれだと思うのですが、私の場合は本作なんです。 中学生の頃、深夜に洋楽を紹介するTV番組を観ていたところ、エンディングはゲストのリクエストを紹介するらしく、この時のゲストがアイドルの石川秀美(うろ覚え)で、彼女が選んだのが「アイム・セクシー」だったのです。金髪女性がジュースを飲んでるPV映像です。 思わず、この曲知ってる!と私。実家が幼少期から飲食店を経営していて、有線放送から絶えず洋楽が流れていたので何度も耳

スティーヴィー•ニックス Rock a Little

最近、カセットテープが、再評価されてるらしいです。レコードのようなアナログの温かい音や手書きのプレイリストみたいな手作り感が人気の理由のようですね。 カセットテープ、昔はたくさん持ってましたけど、遠の昔に処分しました。ただ、人からもらった「お気に入り曲テープ」は今でもいくつか持っていて、これは人の気持ちなので捨てられません。(捨てたのもあるけど) 1984年頃の学生時代、私、レンタルレコード店でバイトの店員をしていました。そのレンタルレコード店の常連客で、帰国子女のフジコ