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#植物図鑑 『総集編』

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IPHONE片手にフィールドで撮影した色んな植物を掲載。 植物のもつ魅力的なデザインと同時に、その生態も紹介。
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CHABLIS

CHABLIS

シャブリ (CHABLIS)

アメリカはウィークスローゼスの手によって
1983年に作出された薔薇。淡桃色と優雅
なカタチの花弁がとても美しく優雅である。

この品種に付けられたシャブリ (CHABLIS)
の名称は、フランスのブルゴーニュ地方の
シャブリ地区で、ワイン用の葡萄(ブドウ)
の品種のシャルドネ(CHARDONNAY)を
原料として造られる白ワイン『シャブリ』の
その名を付けられた薔

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残雪草

残雪草

残雪草 (ザンセツソウ)

キク目、キク科、ラウリア属

多年生の多肉植物

ニュージーランドの高山の尾根にまるで苔の
様に生える植物で、灰色がかる多肉系の葉姿
が、山に残った残雪に見える事から『残雪草』
の和名が付いている。

初夏に黄色い直径5mmの花を咲かせる事で
苔でなく、植物だったのだと判別できる。

強風が吹く高所であり、尚且つ地盤が砂礫と
いう過酷な環境に生き延びるために、草丈は

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稚児百合

稚児百合

稚児百合 (チゴユリ)

ユリ目、イヌサフラン科、チゴユリ属

日本を原産とする多年生植物となる。

和名の稚児百合(チゴユリ)は、小さい花が
稚児の様に可愛いからついた名となる。
なので、花言葉も同じく可愛い言葉が並ぶ。

洋名につく『ジャパニーズ フェアリー ベル』
は『日本の妖精の鈴』と可愛らしい名がつき
そこには『スプリングエフェメラル』という
『春の儚きもの』の意味が含まれている。

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CHIVES

CHIVES

チャイブ (CHIVES)

キジカクシ目、ヒガンバナ科、ネギ属

葱(ネギ)の仲間であり、その葉、根、花も
食用として使われるハーブ野菜である。

浅葱(アサツキ)は、このチャイブの変種と
なっている。

食用として以外、桃色の花がとても可愛い
事から観賞用にも利用される。

和名 蝦夷葱 (エゾネギ)
   西洋浅葱 (セイヨウアサツキ)
洋名 チャイブ (CHIVES)
学名 アリウム スク

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KALMIA - STEEL WOOD

KALMIA - STEEL WOOD

KALMIA (カルミア)

ツツジ目、ツツジ科、カルミア属の常緑低木

和名では、西洋石楠花(セイヨウシャクナゲ)
などの名前で呼ばれる。

蕾は金平糖(コンペイトウ)の様に可愛らしく
その蕾が開花すると、十角形に咲いたその花の
十本の雄蕊の先端が、花弁の窪みの中にキチン
と収納されていてとても面白い。

吸蜜の為に虫が花に来て、この雄蕊に触れると
収納ポケットから雄蕊が弾き出て虫の体に花粉

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CERINTHE

CERINTHE

セリンセ (CERINTHE)

ムラサキ目、ムラサキ科、セリンセ属

多年生植物で草丈は最大で80cm程になる。

セリンセとは、ギリシャ語で蝋(ロウ)を意味
する言葉であり、ミツバチが巣を作る上で重要
な素材だが、この植物は、それを提供している。

幾重にも重なる花弁がまるでドレスの様でもあり
原産地となる地中海沿岸部では人気の高い花。

日本国内ではまだ、その知名度は低い。

これは曇天下よ

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クスノキ

クスノキ

楠 (クスノキ)

クスノキ目、クスノキ科、ニッケイ属

常緑広葉樹で高木とされるものであり成長する
スピードが早く、大きく育てば全高30mの
大木にまでも成長する事から神社などで御神木
として植えられる樹木。

原産は日本を含む東南アジア諸国。

家具の材木としても優秀で、造船や建材に使用
されている。また工業用油も抽出できる樹木。
樹木に防虫性能と香木成分が含まれている為に
虫喰など少なく仏像

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白糸草

白糸草

白糸草 (シライトソウ)

ユリ目、シュロソウ科目、シライトソウ属

多年生草本

初夏のこの時期、白糸状の花を咲かせて
とても美しい立ち姿を見せてくれるもの。

和名 白糸草 (シライトソウ)
学名 チオノグラフィス ジャポニカ
   (CHIONOGRAPHIS JAPONICA)
分類 ユリ目、シュロソウ科目、
   シライトソウ属
種類 多年生草本
草丈 20〜50cm
開花 4〜7月

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燕子花

燕子花

燕子花 (カキツバタ)

アヤメ科、アヤメ属、カキツバタ種

万葉集や伊勢物語に登場する、古くから日本
で愛されてきた植物となる。

アヤメ科の植物は色々あり区別がつきにくい
とされているが、このカキツバタの特徴とは
水辺にあること。そして花の根元にはスッと
白い一本筋が真っ直ぐに走っているのがこの
特徴となっている。燕子花の漢字も当てられ
青空を燕の飛ぶ残像の白が一線を走らせた花
と覚えると良い

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小椎

小椎

小椎 (コジイ)

ブナ目、ブナ科、シイ属、ツブラジイ種

常緑高木で、高さは20mにもなる巨木である。

なら、全然名前の小椎(コジイ)とちゃうやん
となるが、この名称はこの樹木の実がまん丸の
小さなドングリだからこの名がつく。

服部緑地の都市緑化植物公園のガイドさんから
一年前にこれの解説を受けたのを単独で復習も
兼ねて撮影したものである。

栗の花、椎の花に共通する匂いは間近で撮影を
して

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蝦夷河原撫子

蝦夷河原撫子

蝦夷河原撫子 (エゾカワラナデシコ)

ナデシコ目、ナデシコ科、ナデシコ属に属す
多年生草本となる。

日本の北海道〜中部エリアに自生する事から
エゾカワラナデシコの名がついたものであり
ユーラシア大陸の北部全域を原産とする。

花は6〜9月に咲くもので、花弁先端が細裂
する姿が美しくナデシコの仲間の中でも特に
人気が高い花である。花期が長く、秋ノ七草
に属している。

和名 蝦夷河原撫子 (エゾ

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瑠璃庭石菖

瑠璃庭石菖

瑠璃庭石菖
(ルリニワゼキショウ)

アヤメ科、ニワゼキショウ属、の一年草

大阪は淀川区の十三から大阪湾に向けて
一本道で繋がる大野川緑陰道路。

そのエリアの中、大阪湾寄りの一部の区画に
だけ、このルリニワゼキショウが毎年、群生
をするのである。

ほぼ一日中、半日照以下の条件のそこだけは
ライバル達も不在なのか、自由に生き残れる
場所なのかも知れない。この先にはネジバナ
が唯一咲くエリアも

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EUPHORBIA ONCOCLADA

EUPHORBIA ONCOCLADA

ユーフォルビア オンコクラータ "クリスタータ"
(EUPHORBIA ONCOCLADA "CRISTATE")

トウダイグサ科、ユーフォルビア属

私の好きなユーフォルビア属の多肉系植物

流通名『ユーフォルビアグーチョキパー』と
以前の記事で挙げた時には、情報が全然なく
全ての詳細は不明というカタチで掲載したが
全貌が明らかになったので、仕切り直しての
掲載となる。

その内容はユーフォル

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畑韮

畑韮

畑韮 (ハタケニラ)

ヒガンバナ科、ステゴビル属、常緑多年草

韮(ニラ)と見た目は似るものの全くの別種

驚異的な繁殖力を持つもので、一旦これが
生えてしまうと、百合根の様な形の地下茎
を形成させてしまい、そこに大量の鱗茎を
形成させる事から次々と繁殖をしていく。

下手に除去をしようとすると、この鱗茎が
細かく分断され、そこから更に新たな繁殖
をしていくという繁殖無限ループが発動、
農家従事

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