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サイクリング 丹波篠山


仲間達と毎月色んなアクティビティを楽しむのが
チーム『1-UP'S』。


ハイキングだったり、プチ登山だったりの内容で
女子の方がメンバーが多い事からハード過ぎる事
はやっていない。そんなアクティビティの中でも
女性陣の人気が高いのが、丹波篠山サイクリング
である。運動とグルメの両方を満たす内容となり
レンタサイクルを借り丹波篠山を走り回って美味
も楽しむ。私の場合はその土地の自然観察の目的
も勿論、含まれている。(この要素の方が優先と
なっているかも知れないが…)


さて、丹波篠山の地の収穫物はブランド品として
国内に於いての価値が認められているものであり
ざっとそれらを挙げるとこんなにも揃うもの。


丹波柿(タンバガキ)
丹波栗 (タンバグリ)
丹波黒大豆 (タンバクロダイズ)
丹波大納言小豆 (タンバダイナゴンアズキ)
丹波米 (タンバマイ)
丹波松茸 (タンバマツタケ)

この丹波地域は、山々に囲まれた盆地状の大地の
影響で、昼夜の寒暖差が一年を通じとても大きい
もので、特に秋から冬に向けては農作物の収穫を
前にして丹波霧が発生し、肥沃な大地へと水分を
もたらし、これが土壌を潤わせる事から豊かなる
収穫に結びつくものとなっている。

10月はまさにその収穫祭、特に街中を賑やかに
させる特産物とは、『丹波黒大豆』である。



漫画『美味しんぼ』の中でも取り上げられていた
丹波黒大豆の枝豆、湯がいた後に鞘から出たのは
色の悪い豆、漫画の中でこの高級枝豆を出された
者がこんな悪い物を!と大激怒するのを、主人公
の山岡がそれを食べさせると、その濃厚なコクと
甘味や旨みを体感しこれが絶品なのを知るシーン
がある。これこそがこの丹波黒大豆の枝豆である。



これが収穫祭の目玉で丹波篠山の街は人で溢れる。
我々、アクティビティサークル『1ーUP'S』では
この秋の時期はレンタサイクル(一日千円)を借り
走る、スポーツ&グルメのツアーを恒例行事として
楽しむもの。今回はそんな丹波篠山のツアー内容と
秋の味覚の内容を紹介するものである。


レンタサイクルはJRの篠山口駅にあるもので
一日使って千円。秋の収穫祭の時はここに人が
朝から殺到する。今回参加のメンバーは男女が
2人、2人の合計4人でレンタサイクルを借りる。
朝9時の時点で何人も前に並び『味覚まつり』
の人気の高さを感じる。

レンタサイクルを借りて走るのは、こんな風景の
中である。背高泡立草(セイタカアワダチソウ)
があちこちに生え、賑やかな景観となる。


まずはネイチャーリポートから始めよう。

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セイタカアワダチソウの花は花粉症の原因に非ず
その花は美しく開花して蝶や蜂に豊富な蜜を提供
するものである。小さな可愛い蝶が集まっていた。




セイタカアワダチソウの向こうには、赤い花群が
沢山咲く、犬蓼(イヌタデ)である。放置された
後に群生しているのが見える。レンゲなどが田に
生えているのは窒素成分を土壌に残して米の育成
に役立てるからであるが、これについては農業的
な価値を求めての事ではない様である。イヌタデ
は別名で『アカマンマ』。タデ科となるこの花は
女の子たちが集めて、指で扱いてやると赤い花の
蕾(ツボミ)が簡単に取れるもの。昔はこれより
ママゴト遊びのご飯に見立てた事からアカマンマ
の別称をもつ植物である。


こちらが丹波黒大豆の枝豆の畑である。辺り一面
にはずらりとこの植物が並んでいるのだが、この
時期、どんどん収穫されていく。収穫された後に
狼煙(ノロシ)、いや野焼(ノヤキ)の煙立つ。
畑の真ん中に安全守護の札が立つ。


雨蛙(アマガエル)
最近では周辺であまり見かけないもの。
触るととっても冷んやりする。


無農薬の畑の証として、飛蝗(バッタ)達が元気
ハツラツなのである。


天然で生えてたのは鬼灯(ホオズキ)、可愛い。
私はこれを鳴らせない側の者である。


現ノ証拠(ゲンノショウコ)
桃色の花弁には、濃桃色の花脈が走り、雄蕊は
藤色の美しい花が可憐である。これを飲んだら
即時に薬効が効く事を実感できるという事から
現ノ証拠の名称となる。これは漢方など属さず
民間医療として、止瀉や整腸の効果に優れる。


秋ノ野芥子(アキノノゲシ)
優しく淡い色が秋に相応わしい花である。見て
穏やかな気持ちになる秋の風物詩を飾る植物。



彼岸花(ヒガンバナ)
土竜(モグラ)対策のために田んぼや畑などの
畦道へと多く植えられる植物となる。その根に
毒があるのを利用される植物でモグラは土中の
この毒根にやられる。もしもこれを植えないと
モグラが大量発生し、田はアナボコだらけゆえ
大事な水田の水抜けや、穴にネズミが棲みつき
二次災害までも招く事から、農地には重要なる
役割を果たす植物である。


芒(ススキ)
月見団子の横に飾られる、花穂姿の美しき植物。
風に揺れる姿は風情があってよい。


丸葉縷紅(マルバルコウ)
南米を原産とするヒルガオ科の一年生植物。
ビビッドカラーが目にも鮮やかな蔓性植物で
関東以西に自生する帰化植物となる。



秋桜(コスモス)
秋の定番の花、あちこちに生えていて華やか。



と、農道の辺りに咲く植物や動物を観察しながら
ふと、道を塞ぐ様にして自転車をとめてる光景に
反省をする。こんな風に停めてはいけない。


丹波篠山の中でも川北黒大豆という最上位クラス
の枝豆を私は3つ購入した。そこの売り場の女性
にブログに載せる事を許可もらっての記念撮影。
地元の美味なる野菜で育った皆さんの笑顔が良い。
枝付丹羽黒豆は1束が2,000円であった。




丹波篠山のいよいよ街の中へと我々は入っていく。
流石は農業で栄える街であり、そこここにも花や
実に溢れている。


千日紅 (センニチコウ)
まんまるくてポワンポワンのピンクが可愛い。


痰切豆(タンキリマメ)
この植物の鞘は、まるで爆ぜた様に変形をして
黒いピカピカの種が露出する植物。名称の通り
痰切りに使われた事からの名称となる。



金木犀(キンモクセイ)
トイレの芳香剤に使われる様になり有名になった
樹木である。残念な事にこの香りイコールトイレ
の図式で結びついている人もいる。


薮椿(ヤブツバキ)
この実が熟して褐色に染まると、この実は大きく
開いて中から種が顔を覗かせる。その種が含んだ
油分がカメリアオイルとなる。


丹波柿(タンバガキ)
まん丸で可愛い橙色がとても可愛いね。



途中で出会った狸さん。
苔の見張りをしておられた。


杜鵑(ホトトギス)
鳥のホトトギスの腹部の柄が似ているからと
その名が付いている。花弁に浮かんだ黄色い部分
こそが蜜腺であり、この植物はコマルバチ類のみ
受粉ターゲットにしている。少しずつしか出ない
蜜の為にハチはグルグルと何度も回らせられて
受粉効率を上げるメカニズムとなっている。


木立朝鮮朝顔(キダチチョウセンアサガオ)
神経系の毒をもつエンジェルトランペットである。
日本では医療用麻酔の材料として渡来した植物。


唐草苔(カラクサゴケ)
樹木の表面を覆う様にして生える地衣類となる。
つい先日にみたいけばな展ではこれのつく花材
としての樹木がとても高価なのを聞いたばかり。



芙蓉(フヨウ)
久々に見つけたこの花に感動した。こんなにも
美しい花だったのだねと撮影に夢中になった。


サルビア レウカンサ(SALVIA LEUCANTHA)
メキシコを原産とする多年生植物となる。以前
も紹介した植物であるがこちらは白コントラスト
がとても強いもの。



さて、ここからは丹波篠山で入ったお店の紹介


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料理旅館 玉川楼

丹波篠山の地に200年以上前に建てられた旅館
はその当時のままの風情のある空間に浸れる空間、ここは丹波篠山名物である牡丹鍋(ボタンナベ)
つまり猪鍋(イノシシナベ)を提供してくれる店
でもある。


牡丹鍋というと臭みはどうなの?となるのだが
味噌ベースのお鍋であること、その出汁の中に
山椒が効いている事から全くその心配はない。
山芋を団子状にして鍋の中に入れ、〆にした
小千谷(オヂヤ)もとても美味しかった。


実はこの歴史あるお店の中、ボタンナベを仲間と
突きながら、金木犀(キンモクセイ)はこれまで
何度も見てきているが、銀木犀(ギンモクセイ)
を未だに一度も見ていない話をしていた。何年も
前からそれを見るのが夢であるとの話をしていた
その時、お店の可愛らしい店員さんから『銀木犀
でしたら、こちらに植ってございます』との話!
えっ、マジですか!!案内されて私にとって初の
銀木犀(ギンモクセイ)との遭遇となった。感動
したので、銀木犀を教えてくださった再現シーン
を記念撮影させて貰ったのである。


銀木犀(ギンモクセイ)
金木犀(ギンモクセイ)の香りより抑えられたその
香りは素敵に思えた。もっと色んな場所に植えられ
その香りをもっと色んな人に体感してもらいたいと
思った。花の色も抑えられたクリーム色でやっとこ
出会えたこの樹木に感動である。

このお店についてはちゃんと一つの記事として
成立させておく予定である。

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大福堂 


可愛い和菓子のお店となる。
栗餅は、秋限定の和菓子でとても美味しく頂いた。


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