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魂込めてロゴをリニューアルした話

2013年夏。
株式会社ラントリップを起業する2年ほど前に、とりあえずRuntripのロゴを作ろうと、知人のデザイナーさんに無理を言って格安で作ってもらった。

走ることをペナルティと捉えている人がたくさんいる世の中で、いつかはそんな人たちにも受け入れてもらえるサービスにしたいと当時から思っていたから、Runtripはなるべく既存の「ランニング感」から離れたかった。
いわゆるスポーツのイメージっぽい、"情熱"とか"根性"とか"気合い"とか"汗"とか"爽快"とかのイメージが沸きにくいように、メインカラーに赤や青を使うのはやめようと決めていた。マークもなるべく走ることを連想させないマークにしようと思っていた。(ランナーのシルエットとか、シューズとか)

一方で、"自然"とか"リラックス"とか"旅"とか"繋がり"みたいなことは伝えたかったのでグリーンやサークルなど、そんな感じのコンセプトでとふわっと伝えて作ってもらったのがこのロゴだ。

チームのベクトルを合わせるために

そうして2015年5月に起業して、2017年12月まで走って来たタイミングで「そろそろロゴを変えようか」という話が持ち上がった。

毎日毎日、みんなで苦しみながら走り続けてきて、失敗をたくさん繰り返しながら(いまだにだけど)、少しずつ少しずつ色々なものが削ぎ落とされて、進むべきっぽい道が見えてきた。その道を一緒に進んでくれる仲間を集めようと話していたタイミングだった。

これから新しく仲間が増え、その仲間がそれぞれ思い描くRuntrip像は当然異なってくる。その小さなベクトルの違いが、時間と共に大きなズレになってしまう前に、改めてビジョンやバリューを決め、みんなが一言で「Runtripとは何か」を答えられるようにしよう。また「そこに共感してくれる人」を採用しようと話していた。

そして、「大森のなんとなく」を反映したロゴではなく、きちんとコンセプトを整理し、それらを視覚的に表現してくれ、かつワクワクするようなシンボルを掲げるため、まずは何日もかけてコンセプトの整理を行った。

例えば下記の「ハニカムモデル」を使って議論をした。(テンプレートは色々あるようだけど下記の項目で整理をして、最後にシンボル(ロゴ)を決めた。)

コアバリューを視覚的に表す

「もっと自由に、楽しく走れる世界の創造」それがRuntripが目指すコアバリューになった。Runtripのメンバーの行動は、全てここに繋がる。

そして、それを顕在的なランナーだけでなく「スポーツによって豊かな人生を送りたいすべての人々」に伝えていきたいと考えている。できればインストラクターのように対面ではなく、ガイドランナーのように横で並走したいと思う。

こうした想いが、これからのメンバーに染み込むように。そんな想いを込めてこのロゴが出来上がった。

"R"は以前よりも足が長く、"i"の上部は四角から丸くすることで、より軽やかで「楽しそう」な印象にした。また、Tの左部分がないことで、間延びした印象にならないように調整しつつ、「自由」なイメージを演出している。(実は、文字の部分は斜体にする案があって、そちらが他のメンバーには人気だった。だけどあまりに疾走感がありすぎて、速く走る人のサービスっぽくなりすぎていたので、そこだけ僕のワガママを押し通させてもらって、斜体ではなく正体にさせてもらった。)

マーク部分は、やはりグリーンを大事にしつつも、色々な色が交差することで人との「出会い」があったり、様々なランニングコースが重なり合っているようにも見える。さらに、一見するとアスタリスクにも見え(ちなみに真ん中には星がある)、「発見」を表現したり、Runtripへの注目を期待した。

そして実はこのマークのそれぞれ直線の角の部分、本来の円が描く円周の弧よりも、微妙に内側に弧を描いている。そうすることで、視覚的により強く円を認識することができる。"自然(=地球)"や"非競技性"や"繋がり"をイメージしてサークルも引き続き大切に考えていてそれを反映した形だ。

ワクワクするシンボルは、ワクワクする仕事を生む(はず)

このロゴに出会った瞬間から、ずっとワクワクしていた。早く世の中に出したかったし、メンバーだけでなく世界中の人に愛されて欲しいと思っている。
まあでも、万が一誰も好きになってくれなくても僕は大好きだ。あと創業期メンバーはみんな好きでいてくれているはず。最悪それだけでもいい(笑)

3月・6月・7月に新しいメンバーも増えた。早く世の中に出したいとずっと思っていたこのシンボルを提げて、自分たちがワクワクできる仕事をするために、多くの人にワクワクしてもらえるサービスを作るために、これからもRuntripはビビらずに新しいチャレンジをしていく。

「もっと自由に、楽しく走れる世界へ。」

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