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それでも今を生きてゆく【人生エッセイ】

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長年の接客業の経験から、また心理学から考えた生きること、人生についてのエッセイです。
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2018年7月の記事一覧

フリーターA君のそれでも輝く夢と

 「オレ、今度、資格を取ろうと思って専門学校に通うことにしたんですよ」 アルバイトのA君…

青木詠一
5年前
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その命と言葉のない言葉たちと

昔、かなりご年配のお客さんと接客をしていて、テレビの寿命を聞かれて「そうですね。約10年く…

青木詠一
5年前
5

人を憎む心の仕組み

この頃私は思うのだけど、”誰かを憎む”という感情って、一体何なのだろう?どうして人は憎ん…

青木詠一
5年前
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乾いた涙

私には今、とても苦手な人がいる。 出来るだけ顔を合わせないようにと 日々の努力を重ねていて…

青木詠一
5年前
3

ひとり上手

昔から、ひとりが好きだった。 幼い頃、小学校の頃、中学の頃、いつも私はひとりでいた。友達…

青木詠一
5年前
4

それでも後悔しながら生きてゆく

父の夢を見た。それは何の前触れもない、とても不思議な夢だった。私の父は、とうの昔に亡くな…

青木詠一
5年前
1

その自殺とその生きる意味と。

「わたし、かつて、自殺しようとしたことがあるんです」 エレベーターを待っているときに、ふと、彼女はそう言った。もう、何年も前の話だ。どういう話のいきさつで、そんな言葉をいう必要があったのか、今ではよく思い出せない。けれどもその言葉だけが、あまりに印象が強すぎて、今でもふと、心によみがえるときがある。 彼女は二十歳の学生アルバイトだった。髪のきれいな子だった。いつも明るくて元気がよくて、なんでも「はい」とちゃんと返事をする子だった。お互いに、エレベーターの上の数字を眺めなが

生きているということ。

谷川俊太郎氏の「生きる」という有名な詩がある。その一部をまず、紹介したい。 生きる 谷川…

青木詠一
5年前
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なぜ生きるのか彼女は答える。

池田晶子氏の「あたりまえなことばかり」という本がある。いわゆるこれは哲学の本なのですが、…

青木詠一
5年前
6

それでも彼は歌っていた。

駅のホームで電車を待っていると大声で歌を歌いながらヘッドホンをしているひとりの若者がいた…

青木詠一
5年前
6

リトルターンと影の存在。

昔、作家の五木寛之さんが、テレビのインタビューに答えられていて、その時に著書の「リトルタ…

青木詠一
5年前
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