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「めぐり遭いサンドイッチ」を読んで

例によってオットが図書館で借りてきた料理小説をインターセプト。この本読んだあとはサンドイッチが無性に食べたくなること必至。

本の出だしでいきなり卵サンドが出てきたのですが、私自身は卵サンドが大の苦手。でも読み進めると、どうも私でも食べられそうな卵サンドなのです。うーん、こういうお店が出勤途中にあったら、そりゃ寄っちゃうかなあ。

ふんわりしたパンに、好きなもの、思い出の味、嬉しさ、悲しさ、悔しさ、いろいろ挟み込む。美味しい、と認識したときに、ふわっと心のこわばりがほぐれていきます。この本は、姉がやっているサンドイッチ店を手伝う妹、蕗子ちゃんの目線で書かれているのですが(ところどころ視点が変わるときもありますが)、蕗子ちゃんが感じる劣等感とか、居心地の悪さとか、なんとなくわかる気がします。私はここにいていいのかな、本当に役に立っているのかなって、時々私も不安に思うのです。多かれ少なかれ、みんな思うことなのかなあ。

ちなみに私はタルタルソースも苦手です。卵も、油も、お酢も、それぞれ別々であれば何の問題もないのに、合わさってマヨネーズになった瞬間からダメなのです。マヨネーズがダメだと、スタバのサンドイッチはほぼ全滅だし、お好み焼き屋さんでは事前にしっかり頼まないとマヨネーズをかけられてしまうし、結構不便ですよ。

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