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ワインコラム38:官能的なもの
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Ryoko☆Sakata
食物の中には、妖しいと言っても良いほどの官能的な味を持つものが、有るような気がする。
果物でたとえれば分かり易いと思う。私の勝手な種分けによると、マンゴー、パパイヤ、桃、メロンなどがそれに当たる。
私の好きな果物でもある。
その共通点を考えた時、3つの条件に行き着いた。それは、1.甘いこと、2.食感が柔らかいこと、3.風味に、感覚に訴えてくる官能があ
ワインコラム37:「私は貴方が嫌いです」
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Ryoko☆Sakata
好きとか嫌いとか、人は無責任に言っている。
個人の好き嫌いなど、大抵は重大な事態を引き起こすことも無いので、無責任で構わないのだが・・・・・・。しかし、それが自分に向けられると事は深刻になる。
「好き」は良いとして、「嫌い」は真剣に考えざるを得ない。
お互い熱くなって、相手から「嫌いだ!」と言われた時などは、口論の末であるからある程度理由は想像でき
ワインコラム36:山本先生と田口さん
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Ryoko☆Sakata
1月17日、日本のワイン文化の発展などに功績のあった、山本博先生が亡くなられた。
先生は弁護士のかたわら、ワインの知識や上質なワインを広める努力をされてきた方だった。試飲会やパーティーなどでお会いする度に、「とても気さくな方」という印象を持った。
先生のことを思うといつも一つの情景が蘇ってくる。
ワイングラス片手に談笑している姿だ。先生の太めの眉毛
ワインコラム35:餃子はパスタである
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Ryoko Sakata
餃子は好きでよく食べるのだが、何時の頃からかご飯と一緒に食べなくなった。餃子定食を食べなくなったのだ。
中華圏では、もともと餃子はそれのみで食されている。しかし、そういったことが理由で白米を避けているわけではない。何となく合わないように感じたのだ。餃子の皮が、白米を拒絶しているように感じられたのだ。ご飯のおかずとしてそぐわない気がした。
考えてみれば
ワインコラム34:ルソーのジャングル
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Ryoko ☆Sakata
12才の時に衝撃を受けた絵があった。
中学入学時に渡された美術の教科書の表紙の見開きに、その絵はあった。最初の印象は一面のグリーン。良く見るとそれはジャングルで、オレンジ色の美味しそうな木の実もある。
それはアンリ・ルソーのジャングルの絵だった。
ルソーは、ジャングルをモチーフとした絵を何枚か描いているが、それがどの作品だったかというのは思い出せな
11月のコラムについて
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Ryoko☆Sakata
11月のコラムはお休み致しました。
11月19日に、エル ボンヴィーノ30周年パーティーを、吉祥寺のホテルで開催しました。
パーティーの前は準備に忙殺され、パーティー後は疲労困憊でした。
しかし結果的には良いパーティーになりほっとしています。
パーティーご参加の皆様、ありがとうございます、皆様のお陰で素晴らしいパーティーになりました。
12月からコラ
ワインコラム33:刺身定食
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Ryoko☆Sakata
日本の常識と言うべきことを否定するようで申し訳ないが、私は刺身とご飯が合うとは思えないのだ。
「刺身定食」というものが有るが、私はこれに若い時から違和感があった。
20代の頃東北の或る民宿でこんなことがあった。
夕食の時間になり、日本酒を呑みたくなった私はお酒を注文した。何かツマミは無いかと宿の人にたずねると、無いと言う。仕方なく、から酒のあと夕食
店主のオススメブルゴーニュワイン20
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Ryoko☆Sakata
Puligny-Montrachet
1er CRU - CHAMP-CANET 2016
Domaine J.M.Boillotピュリニイ-モンラッシェ
1erCru シャン-カネ 2016
ドメーヌ: ジャン.マルク. ボワイヨ
白ワインの評価が高いジャン=マルクは、名手エチエンヌ=ソゼの孫にあたります。
そのワインは、過不足なく端正な味
ワインコラム32:べらぼう凧
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Ryoko☆Sakata
「べらぼう凧」というものをご存知だろうか。
凧の面一杯に、あっかんべーをした顔が描かれている凧だ。
舌と唇の鮮やかな赤と、目を見開いた顔が強い印象を放っている。
私はひと目で惹きつけられた。
私の手元にある物は、15センチ×12センチほどの土産物仕様で、20代初めの頃角館(かくのだて)で買い求めた物だ。
当時角館には、土産用の絵馬や凧絵などを描いてい
ワインコラム31:鳥
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Ryoko☆Sakata
最近読んだ本に『鳥』という短編集がある。
作家の名は、ダフネ・デュ・モーリア。1931年から40年ほどの執筆期間のある、イギリスの女性の作家だ。
「鳥」という名にヒッチコックの映画を連想し、思わず手に取ったのだが、やはり映画の原作であった。さらに「レベッカ」も同じ作家のものであるという。
ひところ「ヒッチコック劇場」の原作者である、ヘンリー・スレッ
店主のおすすめブルゴーニュワイン19
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Ryoko☆Sakata
MOREY-SAINT-DENIS 2017
DOMAINE LECHENEAUTモレ サン ドニ 2017
ドメーヌ レシュノー
すでにニュイ-サン-ジョルジュなどでも名声を博しているドメーヌを、86年に父親が亡くなって以降は、フィリップ(兄)とヴァンサン(弟)が運営してきました。
ニュイ-サン-ジョルジュも良いのですが、私は上品で繊細
ワインコラム30:「ブルゴーニュワインは薄くて酸っぱい」と思ったことのあるあなたへ
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Ryoko☆Sakata
ブルゴーニュが好きでない、苦手だという人達に最も多い理由が、「ブルゴーニュ(赤)は薄くて酸っぱい!」ということらしい。確かに美味しくないブルゴーニュは、「薄くて酸っぱい」ものが多い。
そういったハズレを引かないための対策として、良い造り手を選ぶことが大事なのだが、ブルゴーニュ初心者には無理なことだろう。
信頼出来るお店で買うか、ブルゴーニュラヴァ―(愛
店主のおすすめブルゴーニュワイン18
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Ryoko☆Sakata
CHABLIS 2021
DOMAINE CHARLY NICOLLEシャブリ 2021
ドメーヌ シャーリー ニコル
ご存知のように「シャブリ」には4つの等級があります。
下から、プチシャブリ、シャブリ、シャブリ1級、シャブリ特級となります。
1級と特級は、シャブリイコール辛口といった思い込みは通用しません。 ふくよかな味わいです。
この造
ワインコラム29:5月の風とぬる燗に身体が同化する
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店を始めて数年経った頃、試飲会で静岡市を訪れたことがある。
5月のことだった。
試飲会も終わり、遊歩道のような広い道に出た時、えもいわれぬ気持ちの良い風に包まれた。快感でさえあった。
気候的に暑くも寒くもなく、湿度も少ない季節に吹く風は、それだけでも心地良い。5月の若葉の間を吹いてくるので、青々しい香りもする。奇妙な言い方だが、「風が美味しい」と感じた
店主のおすすめブルゴーニュワイン17
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VOLNAY 1er CRU Clos des Chênes
Domaine Potinet Ampeau 2006
ヴォルネイ 1erCru“クロ デ シェヌ”
ドメーヌ ポ チネ アンポー 2006
自らのセラーでゆっくりと熟成させてから販売する事にこだわりを持つドメーヌ。16ケ月から22ケ月という昔ながらの長い
ワインコラム28:臭いもの好きが好む3つのもの
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Ryoko☆Sakata
以前、或るバーで“臭い食べものが好き”という共通項で、同席した人と盛り上がったことがある。
彼は私よりひと回り年上の皮膚科の先生で、時々同士を集めては臭いものを持ち寄るパーティまで開いているらしい。
そんな話になったのは、アイラウイスキーの話がきっかけだった。私も彼もアイラウイスキーのファンと分かったのだ。
あのウイスキーは、嫌いな人はまったく受け付