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『MILES:REIMAGINED』

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『MILES:REIMAGINED 2010年代のマイルス・デイヴィス・ガイド』について
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【Vol.00】『MILES : REIMAGINED 2010年代のマイルス・デイヴィス・ガイド』目次

豪華なインタビューと強力な執筆陣による論考が実現しました。 ロバート・グラスパー、ハイエイタス・カイヨーテ、キング、渡辺貞夫、吉田隆一、坪口昌恭、挾間美帆、大谷能生、類家心平、黒田卓也、伊藤潔、中村慶一、鈴木智雄、小林雅明、原雅明、高橋健太郎、ケペル木村、廣瀬大輔、村井康司、石若駿、横山和明、小川慶太、高橋アフィ、岡田拓郎、吉田ヨウヘイ、八木皓平、小浜文晶、長尾悠市、吉本秀純、花木洸、柳樂光隆 『MILES : REIMAGINED 2010年代のマイルス・デイヴィス

【Vol.01】あとがき「マイルス・デイビスに関するオマージュ企画の仕事ってのはジャズ界隈の人間にとってはある種の罰ゲームでしかない」for『MILES : REIMAGINED』

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【Vol.02】ケンドリック・ラマーがいる時代にマイルス・デイビスを聴き直すためにfor『MILES : REIMAGINED』

『MILES : REIMAGINED 2010年代のマイルス・デイヴィス・ガイド』➡ https://www.shinko-music.co.jp/item/pid1643178/ 「マイルスを今、楽しむためにはどう聴けばいいのだろうか」ということを最初に考えたのは、マイルスと今の時代の接点を考えることだった。その時に、このテーマは欠かせないと思って、真っ先に原稿を依頼したのはここだった。 これに関しては、ジャズ評論家ではなく、今の音楽を聴いている読者のためによりリアル

【Vol.3】マイルス・デイビスの遺伝子ディスク・ガイド OutTakes for『MILES : REIMAGINED』

『MILES : REIMAGINED 2010年代のマイルス・デイヴィス・ガイド』➡ https://www.shinko-music.co.jp/item/pid1643178/ この本の企画が始まった時にとりあえずやりたいと思ったのが、マイルス・デイビスの影響下の作品のディスクガイドだった。 マイルス音楽は後への影響が大きいと言われていて、実際に影響の範囲が広大だ。その割には「直接的に影響を受けていそうな作品は?」となると意外と誰もまとめていないとずっと思っていたか

【Vol.4】トランペットにエフェクトをかけると言うこと ー 類家心平さんに話を聞いた理由 for『MILES:Reimagined』

『MILES : REIMAGINED 2010年代のマイルス・デイヴィス・ガイド』➡ https://www.shinko-music.co.jp/item/pid1643178/ 基本的に僕が監修する本は自分が疑問に思うこと、知りたいことを「今、この人が話してくれたらリスナーの頭にすーっと入るだろうな」と思う人に解説してもらおうと思ってやっている。僕自身が説明したいというよりはリスナーの側に立って、リスナーとしての自分が読みたいものを作るという感じだろうか。 そう考え

【Vol.5】マイルス・デイビスとブラジル音楽とケペル木村さんのこと for『MILES : REIMAGINED』

『MILES : REIMAGINED 2010年代のマイルス・デイヴィス・ガイド』➡ https://www.shinko-music.co.jp/item/pid1643178/ 今回、マイルス・デイビスについての本を作るということで、持っているカードは全部使おうと思った。ジャズ評論家が持ってないスペシャルなカードを。その切り札の一つが南米音楽の専門家のケペル木村さんだった。 ちなみに僕とケペル木村さんの付き合いはけっこう長い。元々はブラジル音楽が好きだった僕がケペル

【Vol.6】渡辺貞夫さんにマイルスの話を聞きに行ったこと for『MILES : REIMAGINED』

『MILES : REIMAGINED 2010年代のマイルス・デイヴィス・ガイド』➡ https://www.shinko-music.co.jp/item/pid1643178/ この本を作るときに、最もやりたかったことのひとつは渡辺貞夫さんに話を伺うことだった。実をいうと、この本の企画が始まった時に、これを提案して、OKが出たら、本を作ろうかなくらいの感じだった。このインタビューはそのくらい重要なものだと思っている。 マイルスと同時代を生きたジャズミュージシャンであ

【Vol.7】坪口昌恭さんに『Kind of Blue』を分析してもらったこと for 『MILES Reimagined』

『MILES : REIMAGINED 2010年代のマイルス・デイヴィス・ガイド』➡ https://www.shinko-music.co.jp/item/pid1643178/ 坪口昌恭さんに会った時の立ち話で、「今度、マイルス・デイビスのガイド本を作るんで何か書いてもらえませんか?」と軽く言ったときに、「面白そうだね、じゃ、エレクトリックだよね?」って言われたときに、僕はやっぱり!(これは裏をかける!)と思って、うれしかったのを覚えている。 東京ザヴィヌルバッハ、

Good Reviews for 『MILES Reimagined』

◆ジャズ喫茶案内:書評  MILES:Reimagined  これから紹介する『MILES:Reimagined』の監修者柳樂光隆は今年37歳。決定版といえる『マイルスを聴け!!』や『M/D』が行なった作業を十分に見届けてきた世代だ。すでに語り尽くされてしまった観のあるマイルス・デイヴィスという素材をどう俎上に載せるか。監修者にとってもっとも手腕を問われるところであり、また読者の興味もそこに向かわざるをえない。      ➡ http://jazz-kissa.jp/c

『Agharta』『Pangaea』を担当した元CBSソニーのディレクターの言葉

元CBSソニーのディレクターの方のインタビュー編集中。音楽が好きで必死でもがいているレコード会社の人たちの話はすごく面白い。ガイアの夜明けっぽいけど。ネゴシエイトしながら、きちんと進めていくのって大事ですよね。削る部分にも金言多数なので、少しおすそ分け。 ▼ ―『Agharta』を作るためにマイルス側に前金で2000万円とか払っていても、最終的にCDを含めた累積枚数を考えると会社に貢献していますよね。 「レコード会社はカタログのセールスだから、何回か再発したりしていけば