今後は日本と韓国で「移民」の取り合いになる。

先日の2018冬季ピョンチャンオリンピックは、北朝鮮のミサイル問題と絡んで開幕前は本当に開催されるのかと危ぶまれていた。

しかし、いざ始まってみればなんだかんだで盛り上がり、特に日本と韓国では時差と文化が近いこともあり大いに盛り上がった。

例えばカーリングの藤沢VSメガネ先輩は日本だけでなく韓国でも大きな影響があり、スピードスケートでも日韓の両者がたたえ合った。

なんだかんだで日本と韓国は近いな、ということをあの大会は示した。

自分自身、今でも平昌オリンピックの開幕式でTWICERed Velvetのような韓国のガールズグループの曲が開幕式で流れたことを覚えているし、PSYBIGBANGのようなK-POPの王道ともいえる曲が流れたことを今でも懐かしく思う。

2年後に迫る東京オリンピックの前に、東アジアで冬季五輪が開催されたことに様々な意味で想像を馳せた。


羽生結弦と宇野君が活躍し、メドベデワとザキトワが注目された大会でもあり、今でもあの華麗なる氷上の熱戦が恋しく思う人は多いだろう。冷たい、その一方で最高に情熱的だった。

韓国関連の旅番組もも懐かしいし、もうすぐ夏に向かう今だからこそ、今ではあの冬は「熱かった!」と言える。

きっと2018年が平昌オリンピックの熱狂と共に始まったことは、いつしか表情の冷気と熱気の融合として懐かしい思い出になるだろう。


そんな中でも自分が最も印象的に感じたシーンがある。

開幕式をフルで見ていた人なら覚えているかもしれないが、このオリンピック開幕式で恒例ともいえるのが「国歌斉唱」であり、平昌オリンピックの国歌斉唱は特殊であり異例だった。


まず大前提として今の韓国はかつての愛国心前回の新興国とは異なり、今現在むしろ左傾化している。

現在の大統領は文在寅(ムン・ジェイン)氏であり、この人は離散家族に会うために年齢を詐称してまで北朝鮮を訪朝した経歴の持ち主である。

更に日本では「ノムたん」としてかつて親しまれていた、盧武鉉(ノ・ムヒョン)の側近であり、当然ながら反日と親北(従北)の流れを汲んでいる。


この平昌五輪前も、ピョンチャン(=平昌)ではなくピョンヤン(=平壌)のオリンピックになるのではないかと騒がれており、北朝鮮の政治利用の舞台にされるのではないかと危惧されていた。

もはや太極旗(テグッキ=大韓民国の国旗)すら掲げられないオリンピックになるのではないか、そう韓国の人々は不安視していた。


しかし現実にはなんとか韓国の国旗は掲げられ、オリンピックらしく大きな旗とともに入場することになるのだが、ことは簡単には進まなかった。

なんとこの国旗入場の後に行われた、国歌斉唱が前代未聞の事態に包まれていたのである。


これもまた見ていた人なら覚えているかもしれないが、この韓国国家を斉唱した合唱隊が全員いわゆるハーフやクウォーターの子たちであり、某国営放送は「これから多文化の時代に入っていく韓国を象徴している」と解説していた。

自分はこの開幕式における国歌斉唱をみて、最初は戸惑った。

例えば2020年東京オリンピックの開幕式で、「君が代」を歌うのが全員ハーフの子供たちで、この子たちがこれからの日本社会を担っていくと「宣伝」されたら、その政治的メッセージに違和感を感じるだろう。


ただ、それからしばらく考えてみて、かつて国粋主義者であり大和民族の血統を美化していた自分は考え直すことになる。

つまりいくら美しい単一民族主義を掲げて移民に反対しようが、その美しい単一民族自体が今消滅しようとあるのだ。

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