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人を幸せにしない勇気


私の最近のテーマは
母を幸せにするのを辞めること
お客様を幸せにするのを辞めること
だ。


人を幸せにしないようにしてます!なんて
笑ってしまうくらい人に言えない案件だ。


嫌われる勇気、幸せになる勇気
という本はベストセラーだが


人を幸せにしない勇気
というタイトルで本を出したら
果たして売れるのだろうか…


しかし、そんなことも言ってられない。


なぜなら私は今まで
誰かを幸せにすることは頑張ったけど
自分を幸せにすることを頑張って
来なかったからだ。


両親に安心してもらえるように
会社に迷惑をかけないように
お客様に元気になってもらえるように…


そこには「私の気持ち」が抜けていて
主語はいつも「他人」だった。


どうしても母の気に入る私になって
母を喜ばせたくなるし、助けたくなる。


どうしてもお客様を喜ばせるためにと
施術に接客にと気を遣いすぎて
クタクタになってしまう。


いや、喜ばせたいなんて実は建前で
気に入られる私でいれば人から好かれ
私は人から必要とされる人間になれたんだ。


嫌われたくない。


愛されたい。


私は愛されないのがとても怖い。


だから私は頑張るの!
愛されるために頑張るの!


あぁ… なんて健気なんだ…
涙が出るね…


人から愛をもらうために
私は自分を犠牲にしたんだ。


人を喜ばせるために
自分の喜びは無視してきたんだ。


いつまでよその女見てんのよ!
いい加減、私を見なさいよ!!!


そんなセリフを自分から
吐かれる日が来ようとは…


" 相手の幸・不幸はあなたには
   一切関係がありません。"


そのセリフを初めて聞いた時
なんて冷たい言い方!と驚愕したが
今ならそれが本当だと分かる。


私はカウンセラーに言われたことがある。


あなたは
人を傷つけてはこなかったけど
自分を傷つけてきたんだね
と。


相手ファーストで生きることが
自分を傷つけていたことを知らなかった。


だから何度も何度も
自分より他人を幸せにしようとし
自分の気持ちはないことにしていた。


母も、お客様も、あの人も、この人も
私の助けが必要なくらい弱い人と決めつけ
相手の力を信頼せず、相手の器を信じずに


助けてあげなきゃ!
嫌われないようにしなきゃ!


と散々やってきたけど…



そもそもの前提が相手をナメてた。


みんなはそんなに弱いのだろうか?


私が私らしく生きたら
私を拒絶するような人なのだろうか?


そうだとしても
私は私を生きるのを辞めるのだろうか?


自分を愛するということが
こんなにも幸せなことだと気づいたら
もっともっと自分を大事にしたくなった。


私は私のためにいい人をやめるのだ。


怖い!怖い!といつも言ってる私に耳を傾け
苦しみに寄り添って生きていくんだ。


相手にするのはいつだって自分。


私は私を大事にするから
あなたはあなたを大事にしてね。


私はそこに真の優しさを感じる。


私は人を幸せにしない勇気を出し
自分を幸せにする勇気を出すのだ。


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