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入学を避けるべき層(日本語支援の実情を中心とした広報との乖離)

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元所属(帰国子女受け入れ校)や法人におけるパワハラとハラスメント対策の機能不全について全体的なことはFrom middle of nowhereへ。
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公式ホームページより

帰国生をただ受け入れるだけで「正面から取り組む」と言うことはできない。受け入れた生徒がきちんと力を発揮できる/高校での学びやその先の進路選択に制限を加えられることのないよう、取りうる方策を採り、生徒のニーズや広報の形を無視しない「合理的な」支援を行うことが必要なのではないか。
「思いやりや、いたわりの心」と真逆の暴力を、立場の弱い非常勤講師に向け続け、見事退職させた挙句アナウンスも送り出しも行わなかったような専任集団に"importance of tolerance and respect for people(寛容さや人を尊重することの重要性)"を語ることができるとはとても思えないが。
「様々なバックグラウンド」「到達度別」「少人数のクラス」「活発な生徒同士・教員のやりとり」ーこれらはまさに筆者が担当していた現代文L4の、クラス環境やその改善ニーズについて繰り返し専任に伝えたものの無視され続けた点である。人数については既に2020年度の時点で、書面が残っているし、それ以前から口頭で伝えてきているものの、一向に改善されることはなかった。【↓のような広報がなされる一方で】。
「少人数」がPRされている。(筆者は最も必然性が高い時期における必然性の高いクラスで年々配置人数が増えていったことについて、適当ではない、人数を絞らないと適切な支援ができないと、繰り返し訴えたきたのを完全に無視されてきたわけだが。)
この点は、2022年に科へも、その後人権委員会→法人へも「学校案内」のPRとずれていて詐称である、改善すべきではないかと伝えた点。
↓の学校案内、国語科の説明のところには「4〜5段階のレベル別少人数クラス」と記載されているが、実際は多くて4レベルで、どこをどう考えても「海外生活が長く入学時には日本語に自信のない生徒」のために5つめのレベルが設定されているところは無い。
法人に伝えたにもかかわらず改善が見られないということは、「法人もこの詐称」を「問題ない」と捉えているということだろう。あり得ない。「日本語に自信のない生徒」を「それでも大丈夫でもあるかのように偽り見せかけ」、実質、放置する。非人道すぎる。彼らの3年間の喪失はあまりに大きい。
この写真についても、2022年に科におかしいと伝えている。この中に学校が認定した「日本語生」は一人もいない。そして、この写真が撮影されたのは「日本語演習」ではなくおそらく「2年現代文」である。学校も専任も、「日本語」と「国語」の区別がついていないのだ。ちなみに「日本語科」ページ内のコメント筆者の出したものは全く存在しない。いったいどの立場の誰のものなのか。本当に「日本語科」の教員が出したものだったのだとすれば、それは10年以上も昔の退職者(筆者の前任者)のものである。
「日本語科」の説明の中も「漢字」が中心になっている。日本語生に読めない漢字が多いのはその通りだが、彼らは「漢字の読み書きのクラス」をするだけで1条校の日本語で行われる授業が理解できるようになるわけではない。日本語生に必要なのは習得に時間がかかる広範な学習言語を急速に身につけることだが、この過酷さとそうさせる校内環境(普通の日本の学校でしかないこと)を学校も専任も全く理解していない。
そして、「教師対生徒が1対1か2のほぼマンツーマンスタイル」という「少人数」アピールについてだが、日本語演習についてもレベル差のある&多すぎる人員を組み込まれることがあり、その度に適切ではない、困難度の高い子に適切な支援ができなくなると伝えつづけてきたものの無視され続けてきた。筆者が担当した中で日本語演習の最大人数は6名、レベル差もあまりひどいので何度も必然性が低い層を外したほうがいいと伝えたが、その際に言われたのが「それでも全員が英語を得意とする日本語生なので」ということだった。つまり、学校も国語科も、「日本語」の視点からはあまりに歴然とした「日本語生」内のレベル差やニーズの多様性を「識別できない」のである。その他、少なくとも2021年度、2023年度の3年日本語演習の受講者は共に3名であり、しかもレベルニーズ差共に非常に幅がある3名だった(2023年度は「退職させられたので」筆者は担当できなかった)。
上にも書いたように、この学校には英語圏でいうESLのような位置付けの授業は存在しない(「日本語演習」も「漢字」のための授業だと書かれている。筆者は生徒のニーズとカリキュラムとの関連から「学習言語」の伸長を目的に授業をしていたが、「日本語」の視点を持たない「国語」教員が授業行うようになったので、「日本語演習」も「漢字を強化するための国語の授業」になったことだろう)。
そのため実質、現代文L4で「慣れない日本語で校内授業全般を理解できるようになるための日本語運用能力伸長」を補っていかざるをえないのだが、現代文の単位数は1年次は「現代の国語」の中の2単位、2年次も「文学国語」の中の2単位【のみ】である。この時間数でいったい何がどこまでできると考えているのだろうか。しかも、L4を【日本語教員養成も経ていない】【国語】の目しか持たない教員が担当する中で。2年次3年次に「日本語演習」を組み合わせたとしても4単位、そしてやはり「国語の目」による「国語」4時間で、である。

2024年度版学校案内より

「さまざまな価値観を包み込」めない、どころか、多数派と異なる価値観を持つ者を積極的に「排除」した教員集団に「多様性の尊重」も「さまざまな背景を持つ生徒一人ひとりを理解」することも不可能である。つまり、行政部専任が筆者に向けた眼差しは、非常勤講師という構造的弱者にとどまらず、生徒にも向かうのだ。どんなに隠そうとしても、日本語や日本語生に対する無理解、無配慮の核は、筆者に向けたものと同根である。
「他者を理解することは自分自身への気づき、また視野や世界への広がりへつながります」と、そっくりそのまま、行政部専任にお伝えしたい。
「レベル別少人数」「自分の力に合ったレベルで無理なく学習」を達成できるようにと、筆者が訴え続けた「現代文L4の人数調整」が否定され続けてきたのは上述の通りである。
1クラスあたりの平均履修者数は21.3名「ということにされている」が、これは2、3年次の例えば「日本語演習」のように受講可能者も限られるような選択科目も含めた平均であり、公正さを欠く伝え方である。現代文はL4ですら記載の平均履修者数を超える状態だったので、筆者は発話を伴う授業に必要な感染対策として「最大3×5列の15名」を提案し、それを否定され続けてきた。
「少人数教育は高コストを伴いますが、多様な教育背景を持つ帰国生受け入れ校としては欠くことのできないしくみ」ではなかったのだろうか。有言実行するか、過大広告を是正すべきである。
先述の通り、「海外生活が長く入学時には日本語に自信のない生徒」のための5段階目のレベルはどこにも存在しない。

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