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日記。本を作っています。物理的に。

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    「よなかくんと月曜の理屈」ピックアップ記事。

記事一覧

仮説1

 耳の外周を縁取る部分を耳輪といって、持ち前の無計画さで耳輪の上部から下部に向かって太い針を貫き通そうとしたところで、あれ、なんか自分の耳、普通の人より内に丸ま…

13

13歳

 13歳が死んだ。従兄妹たちの中で一番最後に生まれてきたその子は、みんなからお姫様のように大切に大切に扱われ、おそらく自分をお姫様だと思っていたと思う。僕のこと…

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計画通り

 鬱の波は突然やってくる。今回の場合、正しくは突然やってきたのではなく朝からそわそわと感じていたその波を無理やりねじ伏せていたのが、夜になって噴出したのだ。僕は…

よなかくん
2週間前
19
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願いましては、

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よなかくん
3週間前
14

リーズナブルじゃない

 実家の小さな車一つ分の荷物だけを持って静岡に来た。増えた物はほとんどない。ハンモックと、折り畳み机と、耳に開いたピアス穴くらい(正月の親族の集まりで年下のいと…

よなかくん
1か月前
17
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よく分からない

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よなかくん
1か月前
17
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君は知らない

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よなかくん
1か月前
16
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悪癖

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よなかくん
2か月前
12
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無菌室のしまい

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よなかくん
2か月前
12
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あと少し

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よなかくん
3か月前
18
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生きるためのソファ

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よなかくん
3か月前
15
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それは眩しい光のような

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よなかくん
3か月前
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心を砕く

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よなかくん
3か月前
17

強すぎる人

前回の続き

よなかくん
4か月前
17
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たたかわない人

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よなかくん
4か月前
19

定年坂

 ある老人の話をしよう。

よなかくん
4か月前
11
仮説1

仮説1

 耳の外周を縁取る部分を耳輪といって、持ち前の無計画さで耳輪の上部から下部に向かって太い針を貫き通そうとしたところで、あれ、なんか自分の耳、普通の人より内に丸まってないなと気付いた。人の耳の形というのは他の部位に比べると個体差が大きい気がして、ふと誰かの耳が目に入るとついジ、と見てしまうし触りたくなってしまう。どうでもいいことだが、耳が目に入る、という字面に一人で笑っている。
 思ってたんと違うが

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13歳

 13歳が死んだ。従兄妹たちの中で一番最後に生まれてきたその子は、みんなからお姫様のように大切に大切に扱われ、おそらく自分をお姫様だと思っていたと思う。僕のことが好きで、祖母の家に親族が集まった帰りは二人でかけっこをしたがるので緩やかな坂道を何度も革靴でかけのぼった。

 アニメが好きだけど恥ずかしがり屋で、もじもじしながら「なかくんは…なんのアニメ見てるの…?」と聞いてくるのがかわいかった。僕は

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計画通り

計画通り

 鬱の波は突然やってくる。今回の場合、正しくは突然やってきたのではなく朝からそわそわと感じていたその波を無理やりねじ伏せていたのが、夜になって噴出したのだ。僕は、理性が少々強いから。
 それは、急にあたたかくなったせいかもしれないし、体重が増えていたせいかもしれないし、薬が切れたせいかもしれない。九割方、おそらくきっと薬のせい。

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リーズナブルじゃない

 実家の小さな車一つ分の荷物だけを持って静岡に来た。増えた物はほとんどない。ハンモックと、折り畳み机と、耳に開いたピアス穴くらい(正月の親族の集まりで年下のいとこたちは羨ましそうに僕の耳をじっくり観察した。親族の中にそういう人、つまり、定職に就かず、フラフラしていて耳に穴が開いている、実に典型的な人間というのは僕しかいない)。だから帰る時も同じように帰るのだと思っていた。
 夏休み、連休、年末年始

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定年坂

 ある老人の話をしよう。