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毎日読書メモ(261)『ザ・ロード』(コーマック・マッカーシー)

昨日メモに書いた、マーセル・セロー『極北』を読んだとき、傾向の似た本として、コーマック・マッカーシー『ザ・ロード』(黒原敏行訳、早川書房、現在はハヤカワepi文庫)に言及している人が何人かいたので、続けて読んでみた。こちらの方がディストピア度高し。『極北』は寒く、『ザ・ロード』は暑いイメージ。ピュリッツァー賞受賞作で、2009年には映画にもなっているらしい。

『極北』のレビューを読んでいたら、この作品に言及している人が多かったので読んでみる。あー、しかしこれは『極北』より更に希望のない、生産性の全くみえない未来。南に向かう父子。未来には少しでも希望はあるのか。何しろ、今歩いている道の上には、過去に作られたものの収奪以外何もないではないか。2人きりで作っている社会の中で育ったにしては言語能力が高く、賢い息子。彼の未来に幸あれ、と強く願う。(2012年7月の読書メモより)

#読書 #読書感想文 #コーマック・マッカーシー #ザ・ロード #黒原敏行 #早川書房 #ピュリッツァー賞 #極北

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