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#90 チーズケーキ(黄色)

チーズケーキと言ったら黄色。

チーズが黄色いのでね。

帰り道に駅に寄った。そしたら期間限定ポップアップという形で、カフェが出店していた。

期間限定という言葉には弱い。

当然のように足を止めると、そこには
黄色、緑、グレーのチーズケーキ。

緑のチーズケーキ
グレーのチーズケーキ

って、文字で見るとあまり美味しくはなさそう。食欲は全くそそられない。

だが、実際にそこに並んでいたチーズケーキはどの色ももれなくたいへん美味しそうだった。陶器のような滑らかな美しさがあった。(私は最近陶芸に行きたくて仕方がないのでそのような美しさに敏感である)

お察しではあるだろうが、緑は抹茶、グレーはごまのチーズケーキ。

黄色以外あまり見た事がなかったものだから、ーーしかもグレーに関しては最後の1個ーーどうしたものかなあ、迷うなあと、列に並びながらひとり唸っていた。

列がどんどん進んで、いよいよ店員さんの前に来てしまった。ああまだ決まってない。

こういうとき、私はしばしば口から出た言葉(行動)に従う、という手法を使う。

例えば帰り道にスーパーに買い物に行くか、まっすぐ帰るか、どっちでも良いしどっちも良いなあ、みたいな日。頭で決めないまま歩いて、なんにも考えないで足が進んだ方に行ってみたり

ちょっと気になるイベントがあるけれど、行きたいけど行きたくないかもなあと思った日。当日まで行くか行かないか決めないでいて、身体が準備して電車に乗ったら、あ、私って結構行きたかったんだね!のような感じで。

自分を他人事のように見守ることは、無責任ですこしたのしい。


「チーズケーキを、ひとつ」


今回の私から出た言葉はこちら。チーズケーキ、というのは、チーズケーキ(黄色)だ。

三角極まりない
失礼いたします
わ〜〜〜〜

ぎっっっしり。

ちっちゃい"つ"を3つ以上は付けたくなるぎっっっしり濃厚なきめ細かさ。

ぎっっっしりしているというのに、2秒後には口の中からいなくなる。スフレ、という概念そのものを食べているような(?)感覚が口の中に広がる。

スフレという概念そのもの、とは言ったが、なんというか、これは『スフレチーズケーキ(キラキラ)』というほどふわふわしているわけでもないのだ。ベイクドチーズケーキのような貫禄に、スフレチーズケーキの良いところだけを加えた、サラブレッドのような、、、。芸能人で例えると「Kōki」と「Cocomi」だ。


ちなみにチーズケーキには大きく分けて五種類あるらしい。

ベイクドチーズケーキ・・・王道。塩気が少ないシンプルなチーズに卵・砂糖・小麦粉を混ぜ合わせた最も古典的でスタンダードなチーズケーキ。

レアチーズケーキ・・・火を通さないで作る。レシピに卵を必要としない。

スフレチーズケーキ・・・軽くてふわふわな食感。卵白を泡立てて作ったメレンゲをチーズケーキの生地に混ぜこみ、湯煎で蒸し焼き。(日本発祥!)

ニューヨークチーズケーキ・・・オーブンの天板にお湯を張って湯煎しながらじっくり焼く、蒸し焼きに近い焼き方。(ベイクドチーズケーキはオーブンでそのまま焼き上げる)

バスクチーズケーキ・・・高温かつ短時間で焼き上げる。クリームチーズをより多く使っているから濃厚でずっしりとしている。
https://www.nosawa.co.jp/blog/cheese-fm/entry/entry000481.html
えんがわが抜粋

おそらく私が口にしたのはニューヨークチーズケーキだったと、サイトをみて思った。蒸し焼きに近い焼き方だから、ベイクドチーズケーキと比べてしっとりして口どけがとっても良い食感になるそうだ。

今まで食べてきたチーズケーキはベイクドチーズケーキが多く、ずっしりとした重みこそが王道であり、おいしさの象徴であると思うところがあった。

焼き方ひとつでこのように変化するとは、奥深い。

今、「どういうチーズケーキが好き?」と聞かれたら、

「ニューヨークチーズケーキ」

と真っ先に答える。


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