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【和レトロ】国際色豊かだった、骨董市の着物売り場

毎月25日に開かれる、京都・北野天満宮の骨董市(天神市)へ行ってきました。

古い器や本、牛乳瓶といったマニアックな逸品のほかに、もちろん着物も多く扱われています。たくさんのお店が着物を出しているのだけれど・・・お店の個性はさまざま。

ショッピングセンターの呉服店で売られているような、新品に近い(新品?)ベーシックなお店。シワシワ、よれよれ、シミだらけのものばかり500円でたたき売りしているお店。大正~昭和初期のアンティークの中でも状態の良いものだけ厳選していて、その分数万円する高級なお店。

いろいろだけれど、売る方がこれほどバリエーションがあるということは、買う方の”層”もいろいろ、ということですよね。

私はアンティーク着物を普段着として楽しみたいので、柄の華やかな高級アンティーク店を中心に見て回りました。以前、別のイベント(若い女性がメインターゲット)で出店していたお店にもお邪魔したけれど、ちょっと値段設定が高めだったような…。骨董好き=目利き&年齢層も高い人が多い・・・ということで、高級なもの多めだったのかなぁ、と。実際、他のアンティークショップの方が「出店するイベントによって商品のジャンルを変えてる」と言っていたので、今回のお店もそうなのかもしれません。ひとつのお店でも、集まるお客さんによってジャンルが買えられるのが骨董市やきもの市のおもしろいところですね。

↑写真の着物はアンティークの「小紋」と呼ばれる普段着~ちょいオシャレ着。アンティーク(昭和初期かな?)らしい、大胆な配色と大きな柄に惹かれて購入。シミがたくさんあって、着る前に洗いに出した方がいいかも…な汚れ具合ですが、個性的な雰囲気が好きだったので1万円弱にて購入。適正価格かと思われます。

一方、ワンコイン~3,000円程度で手に入るお店に多く集まっていたのは、外国人の方々のように思いました。ワンコインで多いのは、喪服、黒留袖とか(→どこの家庭にもありそうだけど、出番の少ないもの)、「おばあちゃんの昔の日常着」のような渋い色味のもの。プラスに考えるなら、黒や渋い色は”シンプルでどんな街にもなじみやすい”ですし、外国の方が好まれるのも理解できます。

あと、中年の日本人男性がリーズナブルな着物を何着もセットで買っていたのですが(6着買うから5着分に、と負けてもらっていた!!)、お店の方との会話が聞こえてきて、「○○(ヨーロッパの国)に普段住んでいて、向こうに戻った時に着物を着て見せてあげたくて」とのことでした。

いいですね、外国で着物姿を披露するなんて!!日本ですら街を歩いていたら、日本人にも外国人にも「すてきね!」と褒められるのですから、きっとすごく受けがいいのだろうな、と想像するだけでウキウキします。先日も、世界一周から帰ってきた方と知り合ったのですが、「外国で暮らしてみて、日本の着物の良さに触れたくなった」と言っていました。

話は戻りますが、そんなわけで、

「着物コーデを楽しむ」のか、「気軽に着物文化に触れてみたい」のかで、需要は大きく異なります。「なんかよくわからないけど、着物を着てみたい。でも高いんでしょ?」と、興味はあるけど手は出せない、という友人も多くいるので、そういう人には骨董市で「着物と言ってもいろいろあるのよ~」と説明して回るのも楽しいかも、と思ったわけです。

着物に興味を持ってくれてる人と、この夏着物(浴衣)イベントを企画しようと思っているので、まずは骨董市ツアーをするのも面白そうですね。着物に少しでも興味のある方は「どんなところに惹かれるのか」「でも着ないのはなぜか」教えてくださると嬉しいです。ぜひご意見聞かせてください。

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