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唯一の顧客にして、最強のクレーマーへの対処法~歯列矯正している人も吹ける(?!)ファゴットリードの作り方 前編~

アンサンブルSAKURAのファゴット奏者はご夫婦です。演奏に欠かせないリードはなんとご主人による手作り。ご主人(noteに既に登場している、W(夫)さん)にリード作りのノウハウ、心得を語っていただきました!

前編である今回は、リードを製作するにあたってのベースとなる考え方、スタンスについての記事です。

技術的なことは後編で触れる予定です。


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Q.リードについて、非常にこだわりをもって作られているかと思いますが、何よりも読者に一番伝えたいことはなんでしょうか??

A.リードは軽くてコントロールしやすいものに限ります

「いい音」を出そうと、やせ我慢してまで「厚くて重たい」リードを吹く必要はありません。楽に吹けるものを選びましょう

抵抗感のある厚くて重たいリードを好む人が周囲にも多数おり、音色ガー、と異論が噴出するのは間違いないかと思います。

この記事は多くの人を敵に回すでしょうが、技術的な話の前に、まずはリードに対するスタンス、考え方、そこに至った経緯をお話ししておきたいと思います。

訳あって楽器のスタートは遅かった



私は高校の吹奏楽部で、それまで全く楽器経験がない状態からファゴットを始めました。本当はもっと早くに楽器を始めたかったのですが…。
残念なことに、楽器を演奏することによる騒音、習うにあたって発生する楽器代やレッスン代、要はお金がかかることを忌み嫌った母親から「男が楽器なんかするな!周りから舐められんように武道で体を鍛えとけ。稼いでもないのに、道楽に金を使うのが許されると思うなや!この穀潰しが!!」と、猛烈に反対、妨害されました。私の両親は夫婦仲が悪く、母親は父親ゆずりの私の立ち居振舞いがとにかく癪に触って仕方がないようでした。なにかと理由をつけて当たり散らしてきましたが、これもその一環です。

加えて、実家から通えるのは街外れの生徒数も少ない小学校、中学校だけ。当然吹奏楽部や管弦楽部があるわけがなく、音楽面では無為な少年時代を過ごしました。


高校に進学し、部活をどうするか考えていたところ、なんと吹奏楽部がある。

脚が遅いこともあって運動という行為に快感を覚えることが出来ず、しかも汗と脂と湿布の匂いに満ちたあの「部室」という空間の臭いがとにかく嫌だった私にとって、大変魅力的な選択肢です。

これはもう楽器を始めるラストチャンスだと思い、吹奏楽部の門を叩きました。

良く分からんが、これにしてみよう

高校からだと、楽器の初心者で吹奏楽部に入る人はほぼいません。どうすれば小学校、中学校からの楽器経験者と渡り合えるかと思い、楽器事情を調べてみました。すると、中学までに始める人間が少なく、同級生との妙な確執が発生しなさそうなのは、ファゴットとかいうよくわからない楽器。

ファゴット

部室にあったのはもう何十年前のものかも分からないFOX社の楽器で、キーが錆び付いた、ヴィンテージ感に満ちたものでした。マメにオイルを差さないとキーからガチャガチャと雑音がする上に錆がひどく、学ランと部活のジャージは穴が空きかけましたね。

マイナーなこの楽器の希望者は私一人ということで、すんなり吹くことが決定し、いまに至るまで続けています。当時の数少ない野郎の同期、先輩には楽譜の読み方に練習の方法に、手取り足取り何度も助けてもらいました。感謝してもしきれません。

それはとにかく、楽器のスタートは遅かったので、妙な先入観、思い込みの無い目で吹奏楽部というものを見ていたと思います。

そんなある日、合奏・分奏でクラリネットやサックスの人が重い(厚い)リードを懸命に吹いてるのを見て、生意気にも思ってしまったのです。


無理するなや、バテるで…


部活の先輩や同級生はよく厚めのリードが良い、管楽器は暗く重厚な音がいい音だ、薄いリードは音がペラペラで良くない。小学生、中学生みたいで嫌やと、よく言ってました。

当時から薄く、抵抗感の少ないリードを好んで使ってた私は、それはもう周囲からやんや言われたものです。お前の音はリードの音(木の音)が強すぎる、音が開いてる、暗めの重厚な音を鳴らせ、こもった柔らかい音を出せ…。挙げ句の果てには、お前の音は無神経だから何とかしろとかいう、良くわからないお説教を喰らう始末。

無神経というのは未だに意図するところが分かりませんが「善処します、検討します」という言葉を覚えたのはこのタイミングでしたね。「バテるで」なんて生意気なことを、先輩後輩、経験者と未経験者のヒエラルキーが濃い「吹奏楽部」という組織の中で思ってたんですから、ある意味当然の報いを受けたまでです。

高くついた授業料

周りがあまりにもうるさいので、それまで貯めてたお年玉や小遣いを切り崩し、何万もかけて、いわゆる「いい音」が鳴るとされる、抵抗感があるリードというものを沢山取り寄せました。結果は悲惨なもので、そもそも振動させるのが難しくて楽器を鳴らしきれず、今度は「聞こえねぇよ!」と言われる始末。当然、出てくる音は音程も上ずった聴くに耐えないものです。

そんな吹くのに往生するような厚い、重たいリードって、吹いてる側もしんどいし、音程の上がりきったバテてる音を傍で聴かされる側も辛いですよね。違います??

(吹奏楽の)強豪校がそうしてるから、顧問が指示したから、先輩の目があるから、自分自身の思い込み…さまざまな事情がある。

しかし、考えもなしにそんなリードを吹いたって、ろくな結果にならない。

周りに流されず、自分自身が快適に演奏できる完成品リードを探し当てるか、自作しないことには、この楽器は何も始まらない。この時確信しましたね。

授業料は高かった。

Q.一般に、厚くて抵抗感のあるリードの方が落ち着いた「いい音」が鳴りますよね?リードの音が強いと音色が汚いと言われませんか?

A.お言葉を返すようですが、合奏、アンサンブルにおいて、音色の優先順位は、正確な音程、リズム、ダイナミクス(音量の幅)、フレーズの取り方よりも低いものです。最も重視すべきものではありません


完成リードを選ぶ時は音色ではなく、発音が容易か、音程をコントロールしやすいか、特定の音の音程が悪くないか、音量の幅を作れるか、跳躍しづらい音は無いかという、機能面の良し悪しで見分けるべきです。機能面で問題ないリードであれば、少なくともファゴットは合奏においてなんの問題もありません。リードの選び方の優先順位がおかしい人が、世の中には余りにも多すぎます。

…、それでも、どうしても音色が気になる??

昨今の円安に伴う楽器の値上げに打ち克つぐらい働くか資産運用して、良い楽器を買ったら解決するかもしれませんね。

知らんけど。


そもそも、程度の差こそあれ、リードの音が混じっていることはファゴットの最大の個性であり、魅力です

ヨーロッパにおいては、指揮者のカラヤンが台頭するまで、今日一般的なドイツ式の楽器ではなく、リードの音が強いフランス式の楽器(=バソン)がメジャーでした。私自身、吹奏楽はもう何年もやってないのですっかり忘れましたが、オーケストラで演奏するにあたって、重たいリードから鳴らされる暗めの音を鳴らし続けるというのは、ナンセンスかと思います。特に1stだと、ここぞという時に他の木管楽器を蹴散らし前面に出ていくことも必要ですが、暗い音だとそうした「主張出来る」音を鳴らせない。厚いリードは往々にして反応も鈍いので、スタッカートな発音もできず、ファゴットの個性を潰すことになりかねません。

リードの音は確かに強いですが、軽やかなバソンの音をイメージした方が、クラシック音楽の作曲家達が想像していた音に、より忠実かも知れませんよね。

https://youtu.be/mTI-b1K7IFk

※バソン(フランス式ファゴット)による、悲愴の演奏です。1楽章、4楽章の冒頭など「リードの音が強い」音が際立ちます。


Q.しかしなぜ、リードにおいて音色ではなく、機能を重視するのでしょうか?

A.例え話になるのですが、私は中学まで卓球をやっていました。卓球の靴って本当に軽いんですよ

どうすれば試合の最後までバテずに軽快に動けるかというのを、突き詰めた結果です。

楽器の演奏も同じように考えた方が、体に無理がかからず、年齢を重ねても快適に演奏できるはずです。ほんの1分、2分で終わるような演奏会や発表会、コンクールなんて無いんですから。

最大瞬間風速じゃないけど、ものの数分間だけ「頑張れば」良い音が出るというリードに、存在価値はありません。曲の最後まで余力をもって、楽に快適に、演奏に集中できることが大切です。

もちろん、重くて厚いリードでも、特に問題はありません。

それでシューマンの三つのロマンスや幻想小曲集、シューベルトのグレート(繰返し全部あり)や、この間の演奏会みたいに、チャイコフスキーの2番と6番を続けて吹いても、立派に吹ける強靭な体力と唇があるなら、問題ないかと思います。私としても、軽いリードを強要するつもりはありません。


軽いリード、、、なんと言うか、バリバリした悪い音だと思われそうでやはり抵抗があります、、、。


なるほど。

凝り固まった考えをほぐすために、一つ、思い浮かべてほしいのですが…

急須で淹れたお茶って旨いですよね?


例えばどこか温泉旅館に泊まって、部屋について、温泉に入る前に頂く甘いお菓子と、急須のお茶の組合せって、最高ですよね。これぞ非日常(!)って感じがして。

で、その急須で淹れたお茶なんですけど、キレイに透き通ったものではないですよね??いくらか茶葉が混じってる。濁りは、旨味。なんなら、茶柱が立ってたら、ラッキー!なにか良いことがあるかもしれません!!


楽器の音も、急須で淹れたお茶に似たところがあると思ってます

プロの奏者の音を、1mぐらいの至近距離で聴いたときって、キレイな音じゃないんです。お茶でいうところの濁りと言えば良いのでしょうか。リードから発せられるバリバリした音を含めて、色んな音が混じってる。でも、劇場の客席で聴くと、美しく、ハッキリと聞き取ることが出来る。至近距離で聴くのと、離れて聴くのとでは、全く印象が違うんです。

こうした音を鳴らすには、息による口腔内の圧力を適切にコントロールし、楽器につけたリードを100%フルに振動させ、振動を楽器に落とし込む必要があります。厚くて固いリードに、フルに振動するなんていう芸当は期待できません。せいぜい半径1mではキレイな音かもしれませんが、合奏だと存在感が無い。

この事実を、楽器を演奏する早い段階で体験し理解しておくことは、演奏技術の上達に不可欠だと思います。

私も、高校生の頃にこれを知っておきたかった…。私は四国の松山の出身ですが、かの地はプロのオーケストラの演奏を聴く機会なんて年に数回程度しかありません。レッスンを受けるために四国の外に出ようものなら、飛行機や鉄道、船、高速バスの往復に万単位の交通費がかかります。悲しいことに新幹線が通っていないがために、行き帰りの時間の制約も厳しい。泊まりがけなんていうのもざらでしょう。いま新幹線が延伸している、新潟市以外の日本海側の諸都市よりも、松山の方がはるかに大きな街なのに、交通の便が本当に悪い。日曜の夜に「N響アワー」を観ながら、関東や関西の大都市近くに住んでる人が羨ましいと何度思ったことか。そして、自分自身が経済的に自立していないことを、どれだけ呪ったか。そのやりきれない想いの反動で、こうして楽器を続けていると言っても過言ではありません。

楽器を演奏する目的は、キレイな音を鳴らすことではなく「音楽」をすることです


音がキレイなだけの演奏なんて、聴いてても眠うて眠うてしょうがない。キレイなだけの音って、語彙が少ないんで飽きるんです。何かにつけて「カワイイ、映える、エモい」って言ってるようなもんです。で、本当のところ、アンタは何が言いたいの?と思ってしまいます。

手段と目的を履き違えるのは悲惨ですよ。楽器というのは、自分がやりたい音楽を叶えるためのマイクとスピーカーなんですから。

とにかく、リードはよく鳴る(振動する)ことが大切です。軽いリードはこれを容易に満たしてくれます。重たい、厚いリードを吹いていて苦しさ、辛さを少しでも感じているのなら、軽いリードを試す価値があるので、ぜひ、リードを選ぶ際の選択肢に加えて頂きたい。

よく、軽いリードは「初心者にも扱いやすい、コントロールしやすい」と紹介されてます。初心者向きであって、ゆくゆくは抵抗感のあるものを吹くべき、なんて思われたりするかもしれませんが、そんなことはありません。断じて、ありません。

大事なのは、探求心、向上心を持って楽器に取り組むことです。

楽器を始めてかれこれ15年弱。学生時代に比べて練習時間はうんと少なくなり、今では土日しか吹かなくなりましたが、技術的に退化したことは無いですね。むしろ、向上している。「1日サボったら取り返すのに3日はかかる」とか言われることもありますけど、あれは嘘です。そんなこと言ったら、平日の仕事の知識、技術、成果なんて休日の2日間できれいさっぱり無くなっちゃうじゃないですか。あり得ないですよね。指導者が奏者を都合良く支配するための詭弁でしかない。

そんな指導者の詭弁に付き合う時間があるなら、プロの演奏家のコンサートに行って、奏者の運指、フレーズの取り方をつぶさに観察し、それを取り入れつつ練習する方が圧倒的に有意義です。レッスンを受けるのは言わずもがな。どうすれば快適に、生き生きと音が出せるのかを考察し、実践するのを怠らないこと。楽器の練習は本当にやることが多いので、音楽に割ける時間は有効に使いたいものです。

※SAKURAの練習では休んだら取り返すのに云々、なんて馬鹿なことを言われたことは一度もありません。念のため!!

社会人になってからの方が、楽器は楽しい


それに、音楽は長年やってることで、若いときにはなかった感情と表現の引き出しが増えて、どんどん楽しくなる一方なんです。学生時代までで楽器を辞めた人には、逆立ちしても分からないでしょう。社会人になってからの方が、より深く楽しく楽器を演奏できるなんてね。

ただ、体力が少しずつ落ちることだけは確かなので、軽いリードは、長く楽器を続けるためにも無くてはならない存在です。

Q.ところで、本題にある「唯一の顧客にして最強のクレーマー」って、奥さまのことでしょうか…?


A.そうです。それがなにか??

中々刺激的な表現で夫婦仲が心配です…。


大丈夫ですよ。この記事もちゃんと妻の検閲が入ってますから、夫婦仲は問題ありません。むしろ、これは世に出すべきと言うてます。

そりゃもうひどいクレーマーですよ!


私が作ったリードを5秒ぐらい吹いて、軽くせぇ、軽くせぇと、よう宣ってます。自分は作るとき何も手を出さないのにね。手間賃も材料代も寄越さないのに文句だけは多い。金にならん「汚客様(おきゃくさま)」ですわ。


汚客様…!なんと言うか、理解のある奥様でよかったですね…


当たり前じゃないですか!

不仲だった私の両親(妻(既出の母親)サイドの不倫により離婚済み。親父よかったね!)と同じ轍を踏まないように、どれだけ私が気を付けてることか。既婚男性にとって、民法と配偶者の組み合わせほど恐ろしいものは世の中には無いですからね。DVをでっち上げられて、離婚して財産持ってかれたら、死ぬより先にお金が尽きてしまいますよ。音楽どころじゃなくなります。それは何としてでも回避したい。時代劇の悪徳商人よろしく、お代官様には媚びへつらわないと!


リードを作るのは当然のことです


家事は折半だなんてケチ臭いことは言わず、黙って料理洗濯掃除をする。あ、ケチをつけられがちな排水溝の掃除云々、いわゆる「家事をやるための家事」も込みですよ。家事はどうしたら平等に負担できるかと考えてる夫婦は、もうね…。相手が仕事や家庭でそれぞれどのくらいの仕事量をこなしてるか、疲労を蓄積してるのか、厳密に計って完全に平等に振り分けるなんて無理です。そんな賢いことが出来る人間なんていません。家事は自分一人でこなすものと思っておけばいい。とにかく、相手に妙な期待をしないことが大事なように思います。期待値のコントロールを間違えてはいけません。

できるだけ自分の負担を少なくしようと、不機嫌で相手をコントロールする暇と気力体力があるんなら、自分で手を動かして終わらせればいい。先に相手がやってくれることがあれば、自然に感謝の気持ちも湧きますよ。

そこでも蓄積されたストレスをどう発散するか?それを発散するのが音楽、楽器を演奏するという行為です。溜まったものは吐き出して解決すればいい。準備して臨めば、合奏は楽しいものです。楽しくないのは、己の準備不足です。

そろそろ、リードの話をお願いします…


おっと失礼。うちの妻がリードを軽くせえと言うのも、私と結婚してからになるんですけど、歯の矯正を始めたからなんです。歯の矯正装置(ゆで玉子をスライスするマシンを想像してください。あんなのが口のなかに入ってます)のせいでリードをあまり深く咥えられなくて、なおのことリードは軽くないと吹けなってしまいました。

私も大学の頃からリード作りを始めましたけど、これはもう独身時代の頃みたいに、自分さえ吹ければいいというリードを作ったらいかんなと。そこで、新しいシェーパー(リードを削り出す型)を買い、材料も変えて、改良に次ぐ改良を加えてやっと迎えたのがこの間の定期演奏会(2022.07.10の第38回定期)です。夫婦揃って初めてオーケストラの本番に出ましたけど、これまでの工夫の成果を十分に発揮できたと思ってます。

アンダンテ・カンタービレ、白鳥の湖から4羽の白鳥の踊りとワルツ、交響曲の2番と6番、アンコールに眠れる森の美女のワルツ…。このプログラムを、一切の不平不満、泣き言を垂れず、団員二人だけで乗り切れるアマチュアのファゴット吹きなんて、世の中にそうはいません。もっとも、同じくエキストラを呼ばないSAKURAの他の管楽器の皆様にも言えるわけで、全乗りを当然にこなす屈強で経験豊富な奏者が揃っています。

件のオールチャイコフスキープログラムは、軽いリードを巧みに使いこなせる我々だからこそ成し得たのだと思っています。夫婦なので、二人での練習もすぐに予定を調整出来て、リードや奏法も忌憚無い意見を出し合いながら音楽を仕上げられました。

改良の結果、リード音はさらに強くなりましたが、演奏会にお越しいただいた方や団員から「バリバリした汚い音だ、無神経な音だ、何とかしろ」という感想はついぞ聞きませんでしたね。ありがたいことに、あんなに美しいファゴットの音は初めて聴いた、という声は多数頂いています。今後とも、リードも奏法も研鑽に励む所存です。

それにしても、演奏会のアンケートを取らなかったのは大変に悔やまれますね。アンケートさえ取っていれば、結果をここで数値化できたのですが…。

来年3月19日のアンサンブルSAKURAの演奏会も、ロビーコンサートはもちろん、本編ではカルメンの「アルカラの騎兵」でファゴットがよく聴こえます。楽器の音を、近くで聴くのと、遠くで聴くのとを比べる良い機会です。ぜひお早めにお越しいただいて、比較頂ければと思います。この記事に書いていることを、実感を伴って理解できるはずです。

では、そろそろ本題へ…。リードというのはどのようにして作っているのでしょう??


では、材料はこちらです。

…、このままお伝えしていってもいいのですが、この記事が8000文字を越えてますので、利便性を考えて、技術的なことは別の記事に分けたいと思います。

厚くて重いリードでなければいい音は出せないという、巷によくある言説をいい意味で疑い、より楽に、快適にファゴットを、ひいてはリードを使う木管楽器を吹いて欲しいと願って書いたつもりですが、長い。

ここまで、執念深い人間による読みづらい長文にお付き合い頂き、大変恐縮です。ご自身にとって、何か有益なことがございましたら、どうぞご自由にお持ち帰りください。


というわけで…後編はまた再来週!!



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アンサンブルSAKURA第39回定期演奏会
日時:2023/3/19(日)昼公演
会場:浅草公会堂
指揮:高石治
曲目:
ビゼー/カルメン組曲
久石譲/オーケストラストーリーズ組曲「となりのトトロ」ほか

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