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悟りは、簡単なこと:回帰

こんにちは、領です。

ふと一番初めに書いたブログ記事のことを考えました。『悟りは、とても簡単なこと』という記事です。悟りは、とても簡単なこと - 私とは何か?と問うことに気付いている「私」とは何か? (goo.ne.jp)

悟りとは「自己が存在し、観ている」という志向性そのも、それだけになる状態のことです。

簡単に表現すると、普段使用している、「今、自分が自分と感じている自分」だけになることです。

今、みんなが普通に使っている「私」の感覚のことです。自分に気付いている自分のことです。

「如実知自心」のことです。

悟りの境地について、一部を理解するだけなら20秒で可能です。

目をつぶります。眼球は上を向いているので、無理矢理まぶたを開けると白目になっています。それでも、前方を見ている感覚があります。乾燥してしまうので、まぶたは、閉じておきます。眼球を左右に動かすと視点が左右に動きます。動かし続けていると眼球の動きに伴わない不動の焦点があらわれます。それが「自己が存在し観ている」という意志です。眼球の「見る」ではない「観る」です。この不動の焦点のみの状態が悟りの境地です。第三の眼のことです。

自分としていた、感覚情報、精神作用、身体、そして、対峙する世界、これらの一切が重ね合わさり潜在し、無になる。そこでも残るのが「自己が存在し、観ている」です。

悟って、違う何かにはなりません。悟りとは、この世の一切が消えたとき「私」という情報のみの状態を知ることです。

悟りは、宗教的体験や神秘体験ではなく、普通のよくある物理現象です。

単純に、目をつぶったときに分かりやすいだけで、目を開けている時でも不動の焦点に気づくことはできます。悟るということは、この不動の焦点を常に自覚する状態になることです。人間が「見ている」のではなく、この不動の焦点が「観ている」という自覚です。

「今、自分が自分と感じている自分」「私」「不動の焦点」「第三の眼」など、初期は、このように説明していますが、現在は「在るものを有と認める作用」「在るものを在らしめる作用」などとしています。

悟りは、とっても単純なことだと思います。

人間(五蘊)が無に潜在し滅すると、「第三の眼」だけが残されます。
むき出しの「第三の眼」そのものの状態です。

人間(五蘊)が無に潜在し滅すると、無限に広がる原初のエネルギーの状態をとります。その状態の場の全てが「第三の眼」であって、「第三の眼」が遍在する構造になります。

人間の「第三の眼」は、人間が滅すると、もともと遍在していたことを理解します。(理解するのは人間の状態のときです。人間が滅するのは、人間にとって刹那であり、すぐに再生展開します。)
遍在する「第三の眼」が唯一として存在することも理解します。
「第三の眼」は一個二個と数えられる性質の物ではなく唯一無二です。そこから「全ての人は自分」と理解します。
唯一・偏在の「第三の眼」が全ての人間に宿っています。自分の存在に気づいているなら「第三の眼」は宿っています。
「気づき」は、ただ唯一のものであり、全ての人に共有される構造になります。「全ての人」というのは、現在過去未来平行世界の全ての人のことです。たった今、全てを「第三の眼」は、平等に観照しています。

これらのことを一気に理解します。

厳密にしておきたいことを書きます。

第三の眼は、無次元の点の物理的性質です。

第三の眼の「自己が在って観ている」「気づき」という感覚は、「現象を確かに有で在ると認める」物理作用のことです。人間が想像するような「眼」ではありません。

原初のエネルギーの状態から、インフレーション、ビッグバンをへて素粒子になって高度に組織化され人間が存在し、人間の認識が抽象度を上げて原初のエネルギーの状態に回帰する。その回帰が悟りです。

無限に有と認識する原初の状態(無と無限)
素粒子レベルの範囲を有と認識する状態
高度に組織化された人間の範囲を有とする状態
人間のメタ認識範囲がさらに高度化し思考が沈静化すると原初の「無限に有と認識する」という状態に近づいていく、酷似していく・・・そして、原初そのものに至る。

この振動循環の在り方の「可能な現象」が全て存在します。「悟り」は振動循環の一部でゴールではありません。解脱は不可能です。

人間のために「悟り」があるわけではなく、振動循環の一部に「人間」「悟り」という現象が、必ずあるだけです。

人間がただの現象の一部にしかすぎないと思考しても、人間として存在することに喜びや苦しみを感じたりして生きます。私は、何も動じない人間になるなんてできません。
「悟った人は、心乱れず動じない、全てを平等に扱い偏らない。」
こういう性質は「人間という現象」が滅したときの状態であって、人が不動であることは不可能です。私なんて愚かで、自分勝手で、怒りっぽいです。

ここまでの思考も振動循環の一部にしかすぎません。絶対の真理は、振動循環という性質では表せません。

読んでくれた方、ありがとうございます。

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