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本を読むということ 読書の目的は何か?その2

量的読書と質的読書

年間どれくらい本を読むのですか?
と聞かれることがある。

この質問に私は、なかなか即答できない。
なぜなら、初めから終わりまで読み通す本はほとんど無いからだ。
何冊購入したのですか、という質問は調べれば分かるけど。

年間、もしくは月間、○○○冊本を読んでいます、という方がおられる。
また、冊数を目標にしている方も。
私にはその発想は浮かばない。
色々な書籍を読み散らかしているだけだから。
多くの場合、同時進行的に数冊、十数冊を読んでいる、
しかもほとんどの場合、通読されることは無い。

読書は出会いだなと思う。
ちょっとした知り合いもいれば、親しい友達もいる。
頻繁に会う人もいれば、
時々会うけど、深いつながりを感じる人もいる。

だから、速読っていうのは、私には馴染まない。
知識を得て、何者かになるための読書という感じがまったくない。
量的に出会うというより、質的な出会いが心地よいから。

読書の目的は何か?という副題は、ミスリードというか、
アイロニー(皮肉)というか、当てこすりであって、
読書が好きだから、しているだけで、
本当は自分にとって目的なんて無いんだよね。

一生読み終わらない書籍

読書が出会いだとしたとき、
最先端の知識を得るため、
資格を取るため、
出世するため、
年収を上げるため、
何かのための目的があって、手段としての読書があるというより、
そのものをただ楽しむ、愛でる、慈しむ、
っていう感じになってる。

「目的と手段」というパラダイムから距離を置くことはもしかしたら、
とっても豊かなのではと思う。

ただ、
本を開く、
ペンを走らせる、
坐る、
佇む、
森に入る、
コーヒーを飲む、

ただ、
の世界の豊かさを、
もっと、もっと取り戻してもいいかも。

読むだけでなく書く

一生読み終わらない、
別れることのない、本との出会いってあると感じてる。
ああ、今世、ずっとお付き合いさせてくださいという感覚の本。

だから、そんな本は、読むだけでなく、書き写したくなる。
じっくり、ゆっくり、味わいたいって感じる。

そうか、
生涯付き合う本と出会って、
味わい、慈しみ、愛でる。
あえていうならこれが、読書の目的かも。


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