『岐阜県飛騨地方 地震活動は去年より低下？』

皆さんは岐阜県飛騨地方での地震活動の活発化がニュースになっていますが、岐阜県飛騨地方での地震活動が去年(2020年)より低下していることをご存知でしょうか？

○2021年地震活動
まずは下記の月別地震一覧をご覧ください。
｢2021年地震発生回数｣
2021年10月 4回(最大3.6M)
2021年9月 32回(最大5.3M)
2021年8月 1回(最大3.0M)
2021年7月 4回(最大4.3M)
2021年6月 1回(最大2.3M)
2021年5月 3回(最大3.4M)
2021年4月 1回(最大1.8M)
2021年3月 3回(最大3.2M)
2021年2月 1回(最大1.9M)
2021年1月 1回(最大2.5M)
※気象庁のデータを基に震度1以上の地震を集計。
※2021年10月分は10月1日～10月17日を集計。

2021年の地震回数は10月までに48回。
9月19日に発生した岐阜県飛騨地方を震源とする震度4(M5.3)の地震後に地震活動が活発化しています。
岐阜県飛騨地方で発生した過去の地震発生状況を調べてみました。

○岐阜県飛騨地方の過去の地震活動
｢過去の地震発生回数｣
2021年 48回(最大5.3M)
2020年 74回(最大5.4M)
2019年 24回(最大3.7M)
2018年 63回(最大3.2M)
2017年 19回(最大3.2M)
2016年 16回(最大4.5M)
2015年 19回(最大3.8M)
2014年 55回(最大3.8M)
2013年 9回(最大3.5M)
2012年 28回(最大3.7M)
2011年 136回(最大5.5M)
2010年 9回(最大5.2M)
2009年 17回(最大3.4M)
2008年 9回(最大2.7M)
2007年 24回(最大3.4M)
2006年 17回(最大3.4M)
2005年 17回(最大4.1M)
2004年 10回(最大3.5M)
2003年 4回(最大4.5M)
2002年 4回(最大3.5M)
2001年 2回(最大4.2M)
2000年 0回(最大ーM)
1999年 6回(最大4.0M)
1998年 57回(最大5.6M)
1997年 2回(最大4.0M)
1996年 0回(最大ーM)
1995年 1回(最大3.9M)
1994年 0回(最大ーM)
1993年 5回(最大4.7M)
1992年 0回(最大ーM)
1991年 3回(最大3.8M)
1990年 3回(最大4.5M)
1989年 0回(最大ーM)
1988年 0回(最大ーM)
1987年 4回(最大4.6M)
1986年 4回(最大5.1M)
1985年 1回(最大ーM)
1984年 0回(最大ーM)
1983年 1回(最大4.6M)
1982年 1回(最大2.7M)
1981年 0回(最大ーM)
1980年 2回(最大ーM)
1979年 0回(最大ーM)
1978年 3回(最大5.3M)
1977年 0回(最大ーM)
1976年 2回(最大4.3M)
1975年 0回(最大ーM)
1974年 0回(最大ーM)
1973年 4回(最大4.5M)
1972年 0回(最大ーM)
1971年 3回(最大3.4M)
1970年 2回(最大ーM)
※気象庁のデータを基に震度1以上の地震を集計。
※2021年は10月17日までを集計。

1950年以降の年間地震回数を見ると、2021年は去年(2020年)より地震活動が低下していることがわかります。
また、東日本大震災(2011年)以降は地震活動が活発化している傾向にあります。
飛騨山脈で発生した過去の噴火活動を調べてみました。

○飛騨山脈の過去の噴火活動
｢過去の噴火活動｣
○焼岳
2020年4月22日以降、火山性地震が増加。
2018年11月23日以降、火山性地震が増加。
○御嶽山
2014年8月末以降、火山性地震が増加。
○乗鞍岳
2011年3月13日以降、火山性地震が活発化。
※気象庁のデータを基に集計。

1950年以降、年間50回以上発生した岐阜県飛騨地方群発地震(全5回)の内、4回の群発地震は上記のように火山活動による火山性地震の可能性があります。
今年(2020年)発生している地震も去年(2020年)から続いている焼岳の火山性地震による可能性が高いため、岐阜県飛騨地方では当分の間、地震に注意する必要があります。


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